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性的表現のあるものは年齢制限とさせていただきます。
18歳未満のお方は閲覧をご遠慮ください。

SS
思春期の妄想
 └カズ→ケン。下世話なお話。

指先から微熱 18禁
 └カズケン。健二さんびっち仕様です。

呼んで、触れて、抱きしめて
 └カズケン。5年後設定。風邪をひいた健二さんが求めるものは…?

2010年バレンタインSS
 └カズ→ケン。佳主馬頑張る。

君を想い空が泣く
 └カズ→←ケン。2010年七夕SS。五年後設定で、ちょっとしっとりとしたお話。

Love is blind!
 └カズ→ケン。2010年スパコミにて配布したペーパーに載せたSSです。

何時も君を想う
 └カズ→ケン。8年後設定。2010年サマウォの年&地上波放送記念。

不純な理由で君とGo18禁
 └サクケン。某さまへの捧げ物作品でした。カー〇ックスしちゃってます。


中編・長編
◇僕らの夏は、始まったばかり  
  └二人が付き合うまでのお話


小ネタ
変態佳主馬くん
 └カズ→ケン。健二さんの体操着をくんかくんかする佳主馬くん

襲い受け健二さん
 └カズ←ケン。健二さんびっち仕様。18禁

2010年あけおめカズケン
 └会話文のみ。佳主馬さんぶっ飛び気味。

お隣さんはSTK?!
 └カズ←ケン?大学生ねた。パラレルです。色々すんません

※特殊※
◇池沢くんと小磯くん 
 └同級生パラレル。健二さん女装癖。最初の注意書きをご覧下さい。

不純な理由で君とGo(サクケン)


某さまに差し上げたサクケンです!
掲載許可をいただいたのでUPしました。
あれ?ここでは初のサクケン?!

そして18禁となっておりますので、年齢に満たないお方はバックプリーズ。
内容はカー〇ックスです。サックと読めるエロを目指しました。
大丈夫!という素敵なお方は追記からどうぞ!

…二人の年齢設定はっきりさせてないんですが、大学生以上だと思う←





more...!

小磯くんと池沢くん 3


 健二が顔を上げると、佳主馬とばっちり視線が合う。切れ長の瞳は真っ直ぐに自分を見ていて、普段はあまり人と目を合わすことが苦手な健二は思わずうろたえてしまうが、それでも何とか視線を合わせ続けた。

「池沢くん…あ、ありがとうっ…!!」

 痴漢から自分を助けてくれたこと、そしてこうやって優しく接し続けてくれること。様々な感謝の気持ちをまだ言葉で表していなかった健二は、しかし上手い言葉が出ず単純だが「ありがとう」とだけ言った。
 何度お礼を言っても言い足りない。けれども言葉が上手く出ない。まだ微かに震える体をしっかりさせ、視線は逸らすことはしなかった。
「どういたしまして」
 ふっと微笑を零して健二の頭をポンポンと撫でた佳主馬はそう言い、健二から離れると部屋にある机に置いてあるペットボトルを持ってきて手渡す。
「水、飲みなよ」
「あ、ありが、とう」
 ペットボトルを受け取った健二はキャップを開けてナカのミネラルウォーターを一口飲んだ。水分が体に入っていくと、思いのほか喉が渇いていることに気付きゴクゴクと飲み始める。
 一気に半分ぐらい飲んだ健二は、ほぅ、と息を吐き出して少し脱力すると一気に疲れがよみがえり、猫背気味の背を更に丸くした。
 少しぼぅっとしていたが、ずっと気になっていたことがありチラチラと佳主馬を見ていると、相手にバレていたのか今度はしっかりと目と目が合ってしまう。
「何?」
「えっ?!あ、いや…っその…」
 元々細めがちな佳主馬の瞳にじっと見つめられると、それだけで威圧感が掛かるというか何というか。ちょっとしたプレッシャーをかけられているようにも感じてしまう健二は、しどろもどろと視線を泳がせた。
「言いたいことがあるなら、言いなよ」
 言葉だけではキツく感じてしまうかもしれないが、佳主馬の声色が優しくてどこかホッとする。
「そ、その……なんで、僕を…助けてくれたのかな、って…」
 すると佳主馬は健二の隣に胡坐をかいて座りこみ、膝に肘をついてその手で顎を支え健二を見つめたまま少し考え込んでいるような表情をしていた。
「…クラスメイト、だから…?」
 語尾が疑問系なことに思わず肩をずるりを落とし、不思議そうに佳主馬を見る健二。
「でも…僕、池沢くんと仲がいいってわけじゃないし…というか、ちゃんと話すの初めてだよね…?」
 そんな自分を助けて、ここまで親身にしてくれる佳主馬が不思議でならない健二は、彼の反応を恐る恐る伺った。
 すると佳主馬は視線をそらして、顎にあった手で口元を押さえてやや気まずそうな表情を浮かべる。
こんな表情もするんだなぁ、と普段はクールで表情を崩すことのない佳主馬を見ていた健二はそう思って仕方ない。
「……あのさ…」
 ぽつりと呟かれた言葉にハッとして佳主馬の横顔を見た健二は、驚きに目を見開いた。佳主馬の褐色の肌は、ほんのりと赤らんでいて、まるで照れているように見える。というか、失礼ながら、彼が照れることなんてあるのだろうかと思った。
「今から言うこと、笑わないでくれる…?」
「へっ?!あ、うんっ!」
 ペットボトルを持ったままコクコクと何度も頷いた健二を横目にみた佳主馬は、一度息を吐き出すとやはりほんのりと赤らんでいる顔を健二に向け。
「小磯ってさ…なんか、小動物っぽいっつーか……小さい時に飼ってた、ハムスターに似てるんだよ…」
「………へ…?」
 思いもよらない佳主馬の言葉に健二の思考は停止した。あの、クールな佳主馬が、自分をハムスターに似ている、と言い放ったのだ。
「そ、そのっ…似てるっつーのは、雰囲気とかで…!別に小磯がハムスター顔してるって訳じゃなくて…」
「ハ、ハムスター顔…っ!」
 どうやらその言葉が健二のツボに入ったようで、笑いを堪えながら肩を震わして俯く。
「…笑うなよ……」
 少し不貞腐れたような声に健二は顔を上げると手をブンブンと振って違うんだと伝えようとした。
「ご、ごめ…ハムスター顔…て…なんかっ…ツボって…」
 笑い声は出さないものの、顔は明らかに笑うのを堪えてます!という表情でいて、佳主馬も思わず表情を緩めてしまう。
 やっと健二の笑い顔を見れたことに佳主馬はホッとし、表情も先程より明るくなっていて更に安心した。
「ま、確かにハムスター顔ってなんだよって話だよね」
 クスッと笑いながらそう言うと、健二が急に固まってしまったことに佳主馬はキョトンとする。別段変なことを言った訳ではないと思っているが、どうしたのだろうかと思い首を傾げた。
「池沢くんの笑った顔…はじめて見た…」
 思いがけない言葉に今度は佳主馬がキョトンとする。だが、考えてみれば学校でクラスメイトと談笑することもなく、周りからは勝手にクールだの仏頂面だの言われてきた佳主馬が、こうやって誰かと笑い合うことなんて幼い頃以来かもしれない。
 そう考えると、健二とこうやって普通に話し、笑い合うのが不思議で仕方なかった。どうして彼とだと、こんなにも楽に話せるのだろうか。
「ぁっ…ご、ごめん…失礼なこと言っちゃって…!考えてみれば、僕は池沢くんとこうやって話す機会なかったし、クラスメイトってだけで交流なかったから…僕が知らないだけで、池沢くんだって友達とこうやって笑いあうよね…!」
 少し顔を青ざめさせておろおろとする健二はそう言うとまたごめん!と謝って頭を下げる。
「いや、俺友達なんていないし」
「へっ?」
「だから、小磯の言う通りかも。誰かとこうやって笑い合うの、久々だし」
 顎に手を当ててそう答える佳主馬は苦笑を浮かべていて、視線は自分を越えて何処か遠くを眺めているようだった。同い年なのに、大人びた佳主馬のその表情にドキッとしてしまい、健二は少し顔を赤らめてしまう。
「小磯もさ、仲いい奴そんないないじゃん?ちょっと俺と似てるから、こうやって話しやすいのかも」
「あー、うん…人見知りがちでさ…あと自分と合うひとってあんまりいなくて」
「うん、それ分かる。別に無理に友達つくらなくても一人でいいやって思うし。一人のほうが楽だし」
「そうそう!」
 佳主馬の言葉に同意しブンブン首を立てに振る健二に、佳主馬は今度は破顔した。
「小磯って、意外と面白いな」
 また頭をポンポンと撫でられて健二は硬直してしまう。佳主馬がこんなにも表情を豊かしたことや、自分と同じ一面があること、親近感が一気にわいたと同時にこうやって普通に話し合えるのが不思議でならない。
「俺さ、小磯となら仲良くなれる気がする」
 今度はニヤリと笑いながら言われて、健二の心臓はドクンと脈打つ。
 学校で人気者のカッコイイ彼にそんな表情をされたら、男だってドキッとしちゃうよね!と自分に言い聞かせつつ、健二は佳主馬の言葉が嬉しくて堪らなかった。
 遠くの存在だったひとが、自分と近いものだと分かると嬉しい。しかも何でもこなす佳主馬に憧れを抱いていたから尚更だ。
 だが、よくよく考えてみると、こんな女装癖のある自分と本当に仲良くしてくれるのだろうか。今まで明るい気持ちだった健二の心に闇がさす。
 いきなりしゅんとしてしまった健二に驚いた佳主馬だが、自分と仲良くなるのが嫌なのだろうかと思ってしまい表情を硬くした。
 健二が、訳があって女装癖があるように、佳主馬も友達をつくらないことに理由があった。

池沢くんと小磯くん 2


その強い瞳。
真っ直ぐで、吸い込まれそうになる。
その瞳に映されると、まるで金縛りにあったかのように、体が固まってしまう。
「小磯…」
 駅のホームで佇む男子学生とベンチに座り込んでいる女子学生。否、正しく言うと男子学生が“二人”だ。
 一人は女子の制服を身に纏い、はたから見れば女学生にしか見えない風貌。だがその中身は小磯健二というれっきとした男子である。
 彼はちょっとした理由があり、所謂女装癖というものを持っていた。そんな彼が電車に乗って自宅へと帰る最中、なんと痴漢にあってしまったのだ。
 健二は初めての体験に、吐き気がこみ上がる嫌悪に、そして自分が女装していることがバレてしまう恐怖に震えていた。だがそんな時、助けてくれた人物が現れ難を逃れることとなった。
 だが、その人物とは健二の学校の有名人であり、同じクラスでもある池沢佳主馬。
「…今は無理に喋らなくてもいい。けど、このままここに居るのも気分が良くならないだろうし…その、良かったら俺の家で休まないか?ここから近いんだ」
 佳主馬が気遣うような優しい声色でそっと話し掛ける。それは嬉しい言葉ではあるが、こんな状態で佳主馬の家に上がることなんで出来ない。けれど、このまま放っておかれるのも辛いものがある。
「今日は誰もいないし…あのさ…俺が放っておけないんだ。小磯が気にすることはなにもないから」
 優しい言葉に、思わず目頭が熱くなってしまい瞼をきつく閉じると、肩にそっと手を置かれて佳主馬の温もりが伝わった。その瞬間、健二の中で何かが弾けた。
「……小磯…?」
「…ごっ……ごめ…ん…なさ…」
 緊張の糸が切れた、というべきなのだろうか。健二の瞳から大粒の涙が溢れては零れ落ち、スカートにポツポツと染み渡る。
 止め処なく溢れる涙を抑えることなんて出来ず、健二は細い体を震わして、口元に手をやり声を押し殺しながら泣き続けた。
 そんな健二を静かに見つめていた佳主馬は、少し困ったような表情をしつつも健二の肩に置いた手は離さず、彼が落ち着くまではこのままがいいと判断し、健二の横に腰を下ろす。
「大丈夫」
 佳主馬の口からポツリと呟かれた言葉は、周りの人々には聞き取れない声の大きさだったが、健二にはちゃんと聞こえた。自分に向けて言われた言葉だと分かると、更に涙が溢れてくる。
 どうして彼はこんなにも自分に優しくしてくれるのだろうか。不思議でならない。だが、今はその優しさが健二を支えてくれた。
 どのくらい時間が経ったか分からないが、少しずつ落ち着いてきた健二は体の震えも治まりつつあり、それを手から感じ取っていた佳主馬の唇から安堵の吐息が零れる。
「…落ち着いた?」
 そっと声を掛けてくる佳主馬にまだ視線を合わせられない健二だが、こくりと頷いて返事をした。まだ、この状況で目を合わせられる勇気は無い。
「歩ける?」
 すっと立ち上がった佳主馬が健二を見下ろしながら訊ねる。
 もし健二が立ち上がれなさそうなら、抱き上げてでも連れて行こうとしていたが、彼は何とか立ち上がった。だが体がふらついておりたっているのもやっとといった様子である。
「小磯、俺に寄りかかっていいから」
「ぁっ」
 佳主馬は自分と健二の鞄を片手で持つと、空いているもう片手で健二の腰をしっかりと抱えるように持ち、ゆっくりと歩き出した。
 いきなりのことだったので驚いた健二だが、正直自分ひとりでちゃんと歩けるか心配なくらい体が不安定だったので、佳主馬の言葉に甘えて体を預けつつ歩く。
 触れ合っている体から伝わる温もりに、健二は不思議と安心しつつ佳主馬の家に向かっていった。

「今、飲み物持ってくる。まだ気分が悪いようなら布団に横になっていいから」
 佳主馬の家に着くと彼の部屋に通され、部屋の隅に綺麗に畳んでおいてあった布団を敷きながらそう言われて健二は恐縮してしまう。
 だが体は正直で、佳主馬が部屋から出るとのろのろと布団があるへいくと、ふかふかと柔らかそうな敷布団にダイブした。
 ちゃんと日に干しているであろう布団の柔らかさとお日様の匂いに思考がまどろみつつ、ふとあることに気付く。
「…ぁ…池沢、くん……の…におい…」
 先程まで間近にいた佳主馬の匂いを布団から感じると、健二はそのまま意識を落とした。

 夢の中で、両親に挟まれて笑いあっている自分がいた。とても幸せそうだ。けれどもこれは夢。
 昔のように笑い合うこともなく、冷たい視線と言葉が交差する両親を見ていて、胸が痛む。
 だがどうすることも出来なくて、自分はただ部屋にこもり、目と耳を塞いで時が過ぎるのを待っているばかり。
 好きな数学にのめり込むようになったのは、両親の仲が悪くなったのがあるのかもしれない。
 現実から目を背け、無心に、数に溺れる――

「――そ―いそっ…小磯!」
「っ!?」
 驚きに、ひゅう、と息を飲み込むと今まで息をしていなかったかのように体が酸素を求め、荒く短い呼吸を繰り返す。
 すると体が持ち上げられ、上半身が起きた体勢となって温かい何かに包まれながら、背中を撫でられた。
 落ち着かせるように何度も背を撫でる手の温もりに、健二はやっと現実を思い出してハッとする。
「…ぁ…あ、れ…?」
 寝起きの擦れた声を上げて、目の前が赤いことに首を傾げると頭上から吐息がかかった。
「………へっ…?」
 顔を上げると、至近距離にあるのはクラスメイトの顔。
「随分うなされてたけど…大丈夫?」
「えっ?あ、う…?」
 健二は軽くパニック状態に陥り、何はなくともまずは落ち着こうと頭の中で素数を数え始めた。
 少し落ち着いてきた所で、健二は佳主馬の部屋にきて休ませてもらっており、ふかふかの布団に寝転がった所までを思い出す。
「え、っと…ぼく…」
「寝てたんだけど、随分うなされて泣いてたから起した。顔色が良くないな…」
「ふあっ?」
 こつんと、額同士が合わせられ、視界いっぱいに佳主馬の顔が広がって健二は間の抜けた声を上げると思考が停止した。
「熱はなさそうだけど…ん?小磯…?」
 目を見開いて固まっている健二を不安げに見つめる佳主馬。だが、そんなことをされては余計に固まってしまう健二。
 そんなに仲良くもないのに、こんな至近距離で、しかも格好良く学校で人気のあるあの佳主馬に、こんなことされたら健二でなくとも固まってしまうだろう。
「まだ具合悪いか…?」
「へっ?!あ、やっ、う…い、いえっ…も、もうだいじょ、ぶ…です…」
 慌てて下にうつむくと、思わず敬語になりつつ左右に首を振る。少し寝たこともあってか、気持ち悪さも無くなり大分元気になった。
「クラスメイトなんだし、敬語使わなくていいよ」
 苦笑しながらそう言った佳主馬は、健二からそっと離れる。
「ぁ…」
 佳主馬が離れたことにより、健二は自分が彼の腕の中にいたことにやっと気付いた。赤いTシャツにジーンズというラフな格好の佳主馬は、制服姿の時とはまた違った印象で思わず見とれてしまう。
(あ、さっき起きた時目の前が赤かったのは池沢くんのシャツの色だったのか…って、僕、抱きしめられてたってこと…?)
 先程の、自分の背を優しく撫でる手や、体を包み込むように抱きしめられていた温もりを思い出し、うつむくと恥ずかしさと申し訳なさとで赤面し、体を縮こまらせた。
 痴漢に助けてもらい、具合の悪い自分を家に招いてくれて介抱してくれて、至れり尽くせりである。
 学校ではクールな印象しかなく、近寄りがたいオーラを感じていた健二は佳主馬とこんなに喋ったことが無く、彼がこんな風に気さくに話し掛けてくれたことが驚きだった。
 そして、こんなにも優しい人物だと、初めて知った。
 人は見た目だけで判断していけない、とあらためて思った健二である。
(…ぁっ…!)
 ぼんやりと佳主馬のことを考えていた健二だが、重大なことを忘れていたことに気付いた。
(そ、そうだ…言わなきゃ…っ…)
 健二は、手のひらをぎゅっと握り締め、緊張した面持ちで、意を決して顔を上げる。
「…い、池沢、くん…っ―――」


********
中途半端ですみません;

何時も君を想う


※ちょっとしたご注意※
健二と夏希が付き合っていたというものがあったり、ちょっと健二さんがひどい感じもあるので、苦手な人はご注意を!
少し長めのお話かもです。
大丈夫なお方は以下よりどうぞ。






more...!

Love is blind!


 2011年5月。昨年の夏に起きた、あの夏の出来事からあっと言う間に月日は流れ、気付けば夏も間近である。
 池沢佳主馬はあの夏から恋をした。叶わない恋だと分かっていても、それでも欲してやまない。
「今晩和、健二さん」
 OZのチャットで会っているのは、共に戦い深い絆が結ばれた相手―小磯健二。
 まぁ、深い絆が結ばれたといっても、佳主馬だけではなく陣内家の皆が言えることであり、家族愛に近いものかもしれないが。
 だが佳主馬は違う。健二を恋愛対象としてみているのだ。
『今晩和、佳主馬くん。この間の試合見たよ!やっぱりキングカズマが一番強いね!』
 元々キングファンでもある健二が興奮しながら言うと、佳主馬は苦笑してしまう。そこまでして言うものではないと、冷静に思う佳主馬なのだが、やはり好きな人にそう言ってもらえるのは嬉しいものだ。
「ありがとう。また試合があるときは連絡するから、見てね?」
『勿論だよ!』
 とても嬉しそうに笑いながら何度も頷くその姿が可愛らしい。年上の、しかも男のひとに可愛いなんて言うのは失礼かもしれないが、やはり健二は可愛いと思う。
「あのさ、健二さん…このゴールデンウィークって忙しい?」
 佳主馬は口から心臓が出てしまうのではないかというくらいに緊張しつつ、それを顔に出さないようにしながらさり気なく言う。
『うーん…特に何もないから忙しくはないけど…数学オリンピックに向けて問題集やってるくらいかな?』
 健二の言葉に、喜び半分がっかり半分。だが予想していた返事だったので、佳主馬は心の中で溜息をついた。
 健二は、昨年は逃した数学オリンピック日本代表の座をかけて、あの夏以降から猛勉強していたのである。そして、春に行われた日本代表選抜で枠を取ったのだ。
 後は本番に向けて、毎日の勉強とは別に数学オリンピック対策の問題をかなりの量こなしているらしい。
「そっか…」
 健二が数学オリンピックに出場することはとても嬉しいことなのだが、今年はその分だけ会えないし、こうやってチャットをするのも頻繁には出来ない。だから、せめてこのゴールデンウィークは会いに行きたかった佳主馬だが、健二の邪魔をしてはいけないと諦めるしかなかった。
『佳主馬くん?』
 何処か沈んでいる佳主馬を心配そうに見ながら声をかける健二に、何でもないよと返すことしかできない佳主馬だった。
『…佳主馬くんは、忙しい?』
急に問い掛けられると驚くが、特に用事がないことを思い出すとコクリと頷く。
『あ、あのさ…もし…迷惑じゃなかったら、名古屋に遊びに行ってもいい?』
「えっ?!」
 思いもよらない健二の発言に思わず大きな声を出して驚く佳主馬。健二はそんな佳主馬を見て驚いてしまった。
『いや、あの、ほんと迷惑じゃなかったらなんだけど…』
「全然迷惑じゃない!てか、健二さんはいいの?!」
 興奮して身を乗り出し、パソコンの画面に映る健二にずいっと近寄る。言い方が悪いが、数学バカの健二はインドアでもあり、休みの日も言えにこもって数学の参考書を解いたりすることばかりなので、これは夢なのだろうかと思うくらいに驚きだ。
『うん。去年からずっと数学漬けだし、たまには外に出て気分転換しなきゃと思って。それに、佳主馬くんの妹さんにも会いたいから』
 ふにゃりと笑いながらそう言う健二の姿に、佳主馬は心臓を破裂するのではないかというくらいに脈打たせる。
 そういえば、去年に佳主馬の妹が産まれてから、健二はずっと会いに行きたいと言っていたことを思い出した。
「健二さん来て!…あ、その…母さん達も喜ぶから…」
 キャラに似合わず興奮して大きな声を上げていた佳主馬だが、我に返ると恥ずかしげに顔を赤くさせて健二から視線を逸らして言う。
 そんな佳主馬の姿を微笑ましく見つめていた健二は、自分に弟がいたらこんな感じなのかなぁ、と思っていたりする。
『ありがとう。あっ、何日ならいいなか?』
「明日からでもいいよ。良かったら家に泊まっていきなよ。ゴールデンウィーク中、ずっと居ていいし…」
 最後は自分の願望なのだが、つい口にしてしまうと余計に顔が熱くなる。
『流石にずっとじゃ迷惑だって』
遠慮する健二だが、その顔は嬉しそうだ。佐久間以外にこんな風に一歩踏み込んで仲が良い友人は少ない健二にとって、佳主馬の言葉はとても嬉しかったのだ。
「無理にとは言わないけど…一泊くらいはしていったら?」
『んー…じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな』
 意外と言ってみるもんだ、と佳主馬は思いながら小さくガッツポーズをする。これで健二と二人きりで過ごす時間がぐんと増えた、と思うだけで舞い上がるくらいに嬉しい。
 夏希には悪いが、健二を諦める気持ちはこれっぽっちも無い。夏希とは違って頻繁に会えない分、使える手は何でも使い、何としてでも健二との距離を縮めていきたいと強く思う佳主馬は燃えていた。
「母さんには僕が伝えておくから、健二さんは泊まりにくる準備して、早く来てね」
 自分でも子供っぽいと思いつつも、そう言って健二を急かす。
『あはは、分かったよ。じゃあ明日に名古屋行くね?』
 だがそんな佳主馬の我儘に二つ返事でOKをする健二。そんな優しさに、ますます好きな気持ちが大きくなる。
「迎えにいくから、待ってる」
 緩んでしまいそうになる表情を引き締めながらそう言うと、健二は満面の笑みを浮かべて頷いた。
「じゃあ、明日からよろしくね?」
『こちらこそ』
 佳主馬もつられて微笑むと、いきなり健二が顔を赤くさせて固まってしまう。そんな健二の様子に驚いた佳主馬は目を丸くさせて首を傾げた。
「健二さん、どうしたの?」
『えっ!…あ、いや、その…』
 真っ赤な顔のまま視線を逸らして口をもごもごとさせている健二を見ると、自分の良いように捉えてしまう。
(健二さんも、僕のこと好きだといいな…)
 勿論、恋愛感情でと思いながらも、まさかそんな上手いことはないと佳主馬は心の中で自分に言い聞かせた。
『あ、あのさ…今から言うこと聞いても、怒らない?』
「ん、別に怒らないよ」
 健二さんに言われることなら、どんなことでも許しちゃうんだろうな、と思う。恋は盲目だ。
『佳主馬くんってさ…ほら、あんまり笑わないじゃん?』
 それは自分でも自覚していることなので、素直に頷いて肯定する。自分で言うのもあれだが、表情を表に出すことが少ないと思っている。
『さっき、佳主馬くん笑ったからさ…それが、綺麗だなって思って…』
「えっ…」
 健二の言葉に佳主馬は思い切りドキッとした。まるで恋する乙女のような台詞ではないか。
『へ、へんなこと言ってごめんね!…じゃあ、また明日』
「あ、うん。新幹線乗ったらメール頂戴ね」
『うん、分かった。お休みなさい』
「お休み、健二さん」
 いくつか言葉を交わすと健二はチャットルームからログアウトした。
「……脈ありってことで、いいんだよね…!」
 佳主馬はまたガッツポーズをすると、高ぶる気持ちを抑えられず小刻みに震えて勢い良く立ち上がる。
「健二さん、絶対振り向かせてみせる・・・!」
 自分にもチャンスはあるのだと、佳主馬は不敵な笑みを浮かべながら呟いた。

end.


********
こういうのって、まだ佳主馬は幼い感じが出るのではないかと思って書いた気がします。
子供らしさというか…わくわくどきどき、というか(笑)
こういうくっつきそうでくっつかない二人も好きです^^

君を想い空が泣く


 今日は七夕。
織姫と彦星が年に一度だけ会える特別な日。

 けれどそんな夜空を見れることなく、梅雨の時期にある独特の暗く厚い雲に空が覆われていた。

『今日も天気悪いね』
「うん、折角の七夕なのに。これじゃあ願い事なんか叶わないよ」

 今日も今日とてパソコンに向かい合うのは、健二と佳主馬。
あの夏から二人は仲を深めていき、OZで毎日のように会っていた。
 東京と名古屋の距離はネット上では皆無であり、気軽に会えることはとても嬉しいと健二は思っている。
元々憧れていたキングカズマがあの佳主馬であり、彼と―いや佳主馬と彼の親族の陣内家と今でも親交があるのは、健二にとって大きなことだ。
 あの夏から五年も経ち、健二は大学生、佳主馬は高校生。互いに(特に佳主馬は)青春を謳歌しているはずなのだが、互いに自分の好きなことばかりしており、浮いた話はない。
 健二と夏希は良い雰囲気だったのだが、どことなく恋愛感情まで発展せずに良い先輩後輩として今でも交流はある。そして毎年、夏になると陣内家がある上田に一緒に行くのだ。
「上田は綺麗な星空なんだろうねぇ」
『どうかな?全国的に天気悪いし』
「ここのとこ毎年悪いよね…」
 ウェブカメラを通して画面に映る健二は誰が見ても分かるくらいに思い切りがっかりとしていて、佳主馬は思わず苦笑を零す。
『確かに、毎年こうだよね』
 佳主馬は高校三年になり、五年前のあの容姿とは比べ物にならないほど成長した。背も高く、声も低くなり、見た目も良い。周囲でイケメンと騒がれているものの、本人は全くきにしていないのが佳主馬らしい所だろうか。
 そんな佳主馬の心は、あの夏の日から健二に向いていた。
 弱そうな見た目とは違い、芯のある真っ直ぐな心や意外と頑固な所。人見知りな性格だが打ち解けた時に見せる柔らかい笑み。全てが佳主馬にとって眩しく見えて、気付いた時には健二を好きになっていた。
 OZでは完全無敵な佳主馬だが、現実ではそうはいかない。健二に告白なんて、この心地良い関係が崩れるのが怖くて出来ないのだ。勇気を絞って告白できても、自分を気持ち悪がられ最悪嫌われてしまったら、と思うと生きていけないのではないか、というくらいにこの恋心は強く大きい。
「七夕が年に一度、っていうのもあるけど…梅雨も被るからこの日くらいは星空を見たいと思うんだよね」
『ふぅん…以外』
「へっ」
『健二さんが数学以外で興味を示すものがあって、以外だなぁと』
 七夕の天気を気にするなんて今まであっただろうかと思い返すが、そんな記憶は見当たらない。だから思ったことを言ってしまった。
『あー…うん、そうかも……ここ何年か、そう思い始めたんだけど、言ったのは初めてかも…』
 苦笑しながらそう言う健二は、ふと視線を横に向ける。きっと窓の外を眺めているのかもしれない。
『でも…』
「…?」
 窓の外より遥か遠くを見ているような、どこか遠い眼差しを浮かべる健二の小さな言葉を拾った佳主馬は、続きを促すように黙った。
『織姫と彦星は、地上の沢山の人に見られるのが嫌なのかも。二人きりでひっそり逢っているのかもね』

―だって、逢えないのは悲しいもの―

 最後に囁くように言われた言葉に、佳主馬は目を見開く。
 健二の表情はどこか憂いを含んでおり、今まで見たことのないその表情に佳主馬は釘付けになった。
まるで自分が“誰か”に会えないのが哀しいような、そんな風に見えてしまい、胸がギュッと締め付けられるような痛みが走る。
 健二を、そんな表情に、そんな気持ちにさせてしまうのは誰なのか。もしかしたら両親のことを想っているのかもしれない。でも、それが自分だったらいいのに。そうも思ってしまう。
『……あっ、ご、ごめん、変なこと―』
「俺はっ!」
 健二の言葉を遮ってでた声は思った以上に大きく、佳主馬は自分でも驚いてしまった。だが目の前の画面に映る健二は、もっと驚いた表情をしている。
「俺は…俺はっ、すぐに会いにいくから…どんなことがあっても、健二さんにすぐに会いにいくから…っ」
―だから、そんな顔しないでよ―
 その言葉までは続けられず、唇を噛み締めて画面越しに健二を見つめた。
「…ぁ…ご…ごめん…いきなり…」
 だが健二の驚いた表情を見ていると居ても立ってもいられず、慌てて謝ると今度は健二も慌てて首を振り。
『ううんっ!…あの…その……嬉しいよ、佳主馬くんに…そう言ってもらえて…』
 今にも泣き出しそうな、けれどふにゃりと微笑み嬉しげに言う健二が儚く見えて、佳主馬はまた胸が締め付けられるような痛みに襲われた。
(ますます、好きになるよ…)
 佳主馬は今にでも家を飛び出して、健二の元に行きたい気持ちでいっぱいになる。そして、好きだと伝えたいと思った。
 画面越しではなく、ちゃんと、健二の目の前で。
『あ、もう…こんな時間だね』
「えっ…あ、そうだね…」
 健二に言われて画面に映る時計を見ると、そろそろ落ちる時間だ。名残惜しくあるが、このままの雰囲気だと互いにギクシャクしてしまう気もする。
「じゃあ、また明日。お休みなさい健二さん」
『うん、お休み。……今日は、佳主馬くんと話せて良かった』
「ぇっ―」
『じゃあ、また明日ね!』
 佳主馬がその言葉に意味を問い掛けようか迷った瞬間に、健二はふわりと微笑みログアウトした。
最後は何時もの明るい健二だったので一安心したが、先程の言葉の真意が知りたくて堪らない。
「健二さん…好きだ…」
 佳主馬はポツリと呟くと、ログアウトして窓の外を眺める。来年は、きっと晴れて綺麗な天の川が見れると信じて。

おわり


********
もどかしい二人を書きたかったんです!!
両思いなのに片思いだって互いに思ってるのを…
お読みくださって有難うございます!!^^

池沢くんと小磯くん 1


※最初に注意書き※

互いに高校生パラレル話で高一設定です。
健二さんに女装癖があるというものなので、女装健二さんが苦手なお方はリターンを!!
あと今回のお話では健二さんが見知らぬ人に痴漢されてます。
特殊な話ですみません!

大丈夫というお仲間は以下よりどうぞ!







more...!

2010バレンタインSS



「え…?」
「だから、バレンタイン…」

 

 健二は、目の前で差し出されたそれを見て、呆然とすることしか出来なかった。
だってあのキングカズマこと池沢佳主馬が、自分にバレンタインのチョコを渡しに来たのだから。
 混乱する意識はグチャグチャに掻き回されているような感覚で、思考なんか働かない。
ただ、視線だけは彼に、そして彼が自分へと差し出しているチョコが入った箱に、釘付けだ。
綺麗に包装されているそれは、シンプルながらも高級感溢れるもので、センスの良さも溢れている。
きっと中のチョコも美味しいんだろうな、と勝手に思いながら、健二はふと気付いたことに首を傾げた。
「えっと…佳主馬くん…バレンタインって、好きな相手にチョコを渡すものじゃないかな…?」
「そうだよ。だから健二さんに渡すんだって」
「あ、はい、そうですか…」
 ぎろりと睨む様な強い眼差しと力強い言葉に健二は圧倒され、肩を縮こまらせて少し後ろに体を逸らしてしまう。
すると佳主馬は一歩前に進み健二との距離を縮めると、箱をぐっと差し出して受け取る様に目で訴えた。
「…あの…え、っと……あ、ありが、とう…」
 照れくさそうにふにゃりと笑いながらその箱を受け取った健二は、大事そうに両手で抱えると目の前の佳主馬に礼を言う。
当の佳主馬はと言うと、すんなり受け取ってもらえたことが意外だったのか、切れ長の瞳を見開かせて固まっていた。
「あ、でも僕は何も用意してなくて…」
「えっ?」
 今度は佳主馬が呆然としてしまう。予想外の言葉を言われたからだ。
「だから、その…ちゃんと、ホワイトデーに、お返しするからっ…!」
「あ、うん」
 そして以外にも力強く言われたことに素早く返事をしてしまう佳主馬だが、よくよく考えてみると凄い展開になっているのではないか?と思い始める。
 もしかして自分の気持ちが、ちゃんと恋愛感情で好きだという気持ちが伝わったのかと思うと、舞い上がるほどの嬉しさだ。
しかし超ど級の鈍さを持つ健二にストレートに伝わったとは信じ難く、どう確かめてみようかと考え始めた瞬間。
「あのっ、佳主馬くんっ」
「な、なにっ?」
 佳主馬の思考を遮るかのように、突然呼ばれるとびくっと肩を揺らしてしまい、心の中で舌打ちをする。なるべく好きな相手の前では格好良くありたい、と思うのは恋をする者にとって普通のことだろう。
「佳主馬くんは…僕のこと、す、すき…なの?」
「うん、だからこうやってチョコ渡しにきたんじゃん」
 少し恥ずかしくなった佳主馬は思わずぶっきら棒な口調になってしまった。そんなところがまだまだ子供だ、と自分でも思う。
「……そっか…」
「えっ」
「僕も、佳主馬くんが好きだよ」
 にこっと笑う健二の姿に胸が熱くなるが、きっと彼の言う“好き”と自分の言う“好き”は違うのだろうな、と佳主馬は冷静に考えた。
だがこんなことじゃ諦めない。健二に、ちゃんと自分の気持ちが恋愛感情の好きなのだと気付かせるまで、頑張らなければと強く思う。
だが、恋愛感情じゃなくても好きと言ってもらえたことを嬉しく思う佳主馬でもあった。
「ありがと、健二さん」
「ど、どういたしまして…?」
 だが佳主馬はこの時、重大な事実に気付いてなかった。健二が恋愛感情も込めた“好き”と言ったことに。
 そして、健二も佳主馬のように勘違いをしていることに気付いてなかったのだ。
どうやら健二は佳主馬がこうやってチョコを渡しにきたのも、友達に渡す感覚でされているのだと思っていたのである。
 それでも自分の気持ちを偽りたくない健二は、心からの“好き”を佳主馬に伝えたのだった。
「あ、健二さん。これからどこか行こうよ?」
「うんっ、いいよ」
 勘違いしたままなのに、何処かいい雰囲気が漂う二人。きっと、互いに心から好きだという気持ちがじわりじわりと溢れているからだろう。
 だが、この二人が互いに両思いだと気付くまで、あともう少し時間がかかるようだ。

end.


********
カズ→ケンと見せかけてカズ→←ケンでした!!
こういう二人も好きです^^
佐久間から「いちゃついてんじゃねーよ!」っていじられてればいいよ!!
あ、佐久間出せなかった…orz

あけおめカズケン


会話文のみでーす!


健「新年、明けましておめでとうございます」
佳「明けましておめでとうございます」
健「去年は中々更新できなくて、管理人が凄く悔しがってたんだよね」
佳「まぁ、健二さんとイチャイチャできなかったのは嫌だったけどね」
健「仕事が忙しすぎて心が荒んだー、とか言ってたね;」
佳「その分、今年は僕らをいっぱいイチャイチャさせるって、鼻息荒くしてた。まじキモいよアイツ」
健「佳主馬くん、いくらあれでもそんなこと言っちゃだめだよ…」
佳「良いんだよ別に。アイツ自称Mらしいから」
健「え、うそうそうそ!だって何時も僕のこと卑猥な目で見て…××××して×××××××したいとか×××××とかやりてぇ…とか言ってるんだよ…?!(がくぶる」
佳「え、ガチで?」
健「そうだよっ!それに何時も僕のこと見ては『健二さん可愛い健二さんビッチはぁはぁ!』って言っては鼻血噴く勢いだし『健二さんはフェアリーだから××くらい平気だよね★』とか訳解らないこと言ってくるし…思考がドSとしか思えない…うぅ…怖いから円周率でも呟いていよう…ブツブツ」
佳「…健二さん、大丈夫だよ。僕が痛くないようにするから(あー卑猥な単語言ってる健二さん可愛い怯える健二さん超可愛いなぁ…!)」
健「佳主馬くん有難う…!……って、ちょっと待って、今、痛くないようにって…?」
佳「さ、健二さん始めようか(笑顔」
健「えっ?えっ?佳主馬くん何で僕の服を脱がしているのかなっ?!(がくぶる」
佳「健二さん、いただきます」
健「ちょっ、ちょ、まっ…わああああああっ!!!」


********

アーッ!!!

お粗末でした^^
今年もカズケンいっぱいエロいっぱい健二さんはビッチです!←←←
…新年からこんなんって^^
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