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好きな色

あの部屋の西向きの窓から見える夕焼けは、今日もきれい。同じ色は二度と見られない。だから大切なものを逃がさないように、じっと、見つめるのだ。その色を脳に刻み、たとえ何も見えなくなる日が来ても、それを好きな気持ちを、思い出せるように。

ガラス瓶A

あの時の彼女の行動は、思い返せば彼女らしからぬ行動だったのではないだろうか。

『……ねぇ。幸せになってください』

言葉が重なったような気がした。

「なぁ、お前はなんで人の幸せばっか願うんだ。お前自身の幸せ、どこに置いてきた?」


そう、確かに自分たちは友人だった。かけがえのない存在だった。
隣にいてほしいと願っていた。


一人は、もう一人の幸せだけを願っていた。そのために、自分の幸せを犠牲にして。
一人は、幸せを掴んだ。それがもう一人の犠牲の上に成り立っていたのだとは気づかずに。
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