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カナリヤは歌う
零れた何か
2024-4-26 23:11
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2017-11-20 19:27
好きな色
あの部屋の西向きの窓から見える夕焼けは、今日もきれい。同じ色は二度と見られない。だから大切なものを逃がさないように、じっと、見つめるのだ。その色を脳に刻み、たとえ何も見えなくなる日が来ても、それを好きな気持ちを、思い出せるように。
2017-11-20 00:00
ガラス瓶A
あの時の彼女の行動は、思い返せば彼女らしからぬ行動だったのではないだろうか。
『……ねぇ。幸せになってください』
言葉が重なったような気がした。
「なぁ、お前はなんで人の幸せばっか願うんだ。お前自身の幸せ、どこに置いてきた?」
そう、確かに自分たちは友人だった。かけがえのない存在だった。
隣にいてほしいと願っていた。
一人は、もう一人の幸せだけを願っていた。そのために、自分の幸せを犠牲にして。
一人は、幸せを掴んだ。それがもう一人の犠牲の上に成り立っていたのだとは気づかずに。
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