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じっくり、ことこと

話題:(´・ω・`)

もうね、ブログを書こうとしても、なかなか筆は進まないし、やる気は起きないし……ようやく落ち着いたのでちょっと久々に更新です。

まず、僕には最近仲良く……?慕ってくれている後輩がいる。あまり付き合いがよくない先輩にも関わらず、しつこ……じゃなかった。ええと、熱心に話しかけてくれまして。
たまたま昼が一緒になったもので、話しかけられたから適当に相手してたらいつの間にか恋愛相談になってて、僕はなんて言ったか覚えてないんだけど、なんかそれ以来やたらと絡まれるようになって……仮に、マツくんにするけど。まあ、マツくんからやたらとライン来るんすわ。知るか!って無視したり、素っ気なくしても諦めない精神力にはいっそ感服した。褒めてないけど。

みやくんが、気にしてないふりをしながらも気にしてるのが僕にはわかるわけです。
「後輩がうっとうしい」って、まあ事実だし(笑)そう言って不安に思うことないぞって伝えてるんだけど、気になるみたい。
で、この間、相談したいことがあるから飲みに行きませんかって誘われて。まあね、どうでもいいんすけど、無碍にするのもかわいそうかと思って誘いを受けたんです。

それが始まりだった……

「後輩が悩みごとあるらしいから、ちょっと飲みに付き合ってくる」
「例の?うっとうしい後輩?」
「そうそう。駅の近くの○○に行ってくるわ」
「それ、どうしても行かなあかんの? 今まで付き合いとか断ってきたやん」
「せやけど、悩んでるみたいやったし、二、三時間やから」
「なんか、嫌」

なんか嫌って、どこの彼女やねん!って内心突っ込みましたよね。うん。
みやくんが、はっきりと嫌っていうのは最近だと珍しい。なんか、聞き分けがよかったし。

「あのなあ。俺はもともとノーマルやで?言い方悪いけど、男やったら見境なく好きにならへんし、そもそも相手はフツーに女の子好きやねんからおまえが不安に思う要素は一切ない!以上!」
「人生どうなるか!もしかしたら急に好みが」
「そんなホイホイ真逆に人生変わるか!」
「……じゃあ、絶対十時には切り上げてほしい。近くのコンビニで待ってるから一緒に帰ろ」

なにその譲歩したったで!って言いたげな顔!!どこに嫉妬センサー反応させてるんやって思いますよ。そもそも、それくらいで嫉妬してたら、僕はみやくんが会社の付き合いで飲み会行ったり、出張行くたびに嫉妬しないとならなくなる。そんなのしんどい。

とりあえず、みやくんの了承をもらってマツくん
と飲みに。面倒だから、もう絶対こいつとは飲みに行かないって決めた。呑気な顔見てたら。
相談乗って、会計して、約束通りコンビニに向かったら寒空の下、ゴミ箱の前でみやくんが待ってた。中に入ってたらよかったのにさ。

「ちゃんと、来てくれてよかった」
「何言ってんねん。約束してたやん」
「なんとなく不安で」
「寒いからとちゃう?」
「心細くなるもんな。ほんまはな、おまえは誰とも知り合って欲しくないし……ずっと家にいてほしい」
「はは、独占欲?」
「昔から変わってない。我慢してるだけで」

拳ひとつ分を開けて、隣り合って歩きながらぽつぽつと会話を交わしていて。全然アルコールが回ってなくて妙に冴えてたなあ。

「俺みたいな、普通の平凡な男を好きって物好きはおまえくらいしかおらんけどな」

言って、ちょっと照れた。

「それは自負してる。ハルの魅力だったり、いろいろ知り尽くしてるのも俺しかおらんし、わからんと思う」
「ちょっと黙ってくれへん」

みやくんは照れるとか、しおらしい感じはどこに置いてきたんすかね。恥ずかしいから背中を叩いて黙らせました。

家に帰ったら、ハグの前借りで、正面からぎゅうと抱きつかれました。
嫉妬なんてしなくてもいいのに。信用ないのかなあ。そんなさ、誰彼構わず好きにならないし、なられないし。みやくんは僕を、何かのフィルターを通して見ているのかな。
みやくんだけだよって言ってあげたら安心するだろうか。だけど、安っぽい気がして、代わりにぽんぽんって優しく撫でてあげるしかできなかった。 みやくんの不安も、僕の不安も根底は同じで、取り除いても取り除いても、異物はぶくぶく生まれてきてしまう。
多くは望んでいないのに、二人だけでいいって思ってしまうから、この人がいなくなったらどうしようってセットでついてくるんだ。

じっくりことこと、煮込むように
ふたりの関係もやわらかく、深くなっていけたらいいのになあって、女々しくも思うんです。









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