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隠しごとをしよう


行くあてのない気持ちを抱えすぎるのは毒になる。全身を蝕んで、どろどろに腐らせていく。

好きだ。好きだと思う。
多分、みやくんが思っている以上に僕は好きだ。
でもこの好きにはいろいろ含まれているんだ。自己陶酔したいわけでも、恋する自分に恋焦がれているわけでもない。
途方もないから。器から溢れても、止まることがなさそうで怖いんだ。

幸せすぎると、人間は失うかもしれない恐怖に怯え始める。
よくラブソングにあるひとつになってしまいたいというフレーズがある。使い古された愛情表現。別々のふたりだからよくて、僕らはひとつになれないから不安で、行くあてもない。

「いっそ嫌いになりたい」
「おまえの最大の愛情表現はいっつも素直やないな」
「たまに辛くなんねん。なんで、」
「俺がおまえを捕まえてしもたから。もうしゃあないんちゃう」

朗らかに「諦めて」と言う。
僕がこうなるとみやくんは自分の陰をうまく隠して強くなる。
みやくんがこうなると僕は自分の昏い部分をなかったことにする。
僕たちはちゃんと成り立ってるよな。
ただ、終わりが来ないだけで。



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相性よりも深いふたり

まず、ブックマークして下さった方々、まことにまことにありがとうございます…!あんまりチェックしていなくて、遅くなりすみませんでした。
こう、なんていうかな。暇つぶしにでもなれば嬉しいです(笑)よろしくどうぞ。






月末月初は僕もみやくんも修羅になる。仕事という意味でだ。だからお互い疲れていたりひとりになりたいときがあったりしたら何だかんだお互いを思いやれるのは救われる。だから一緒にいられる時間を大切にしようと思う。疲れてるとしみじみ、助かるなあとオジサンのように思うわけで。

例えば、クレーム対応で一日終えたとして帰ってテーブルに突っ伏してたら頭を優しく撫でてくれるとか。その手をぺしーんって叩いて始まる軽口の応酬だとか。互いに愚痴を言い合うことは滅多にないからそうやって釣り合いを取るというか。バランスをうまく取っているというか。

逆にみやくんが項垂れてたら、会社であったどうでもいい話とか笑い話とかをして和ませてやるとか(和むというのは主観ではなくみやくんが言ってる)。まあ、ただいまおかえりのやり取りだけでホッとするからいろいろ偉大ではある。



最近仕事で困るのは、現実の声は男なのに電話を通すと中性的に聞こえるらしく、特に高齢のおじいちゃんに「ねーちゃん」と言われることだ。訂正するのも面倒なので聞き流しているが、なんともやりきれない。威圧感も出せないからクレーム対応時は苦労する。力量不足もあるけど。

「どーしたらええと思う?」
「でもええんちゃう。クレーム対応は別として、威圧感ばりばりの男相手やと話し辛いって人もいるんちゃうかな」
「そーかなぁ」
「ん。そのままで」
「はい、そのままで」

みやくんはニコニコ笑ってました。
まったく、人の苦労も知らないで!





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