おままごとしようか?
※ルールは絶対※
一次二次創作向け。
創作作品に笑いが生まれれば幸い。
@クジで役設定。
※キャラクター(版権でもオリキャラでも)の名前を直感で入れて下さい。
※10人もめんどくせえよ。な、人は適当な人数分割り振って下さい。
1,ゾロ
2,フランキー
3,ロビン
4,ブルック
5,ウソップ
6,チョッパー
7,サンジ
8,ナミ
9,ルフィ
10,ヒロイン
A自分のナンバーを確認して下さい。あなたは何役ですか?
※人数の都合で長男(長女)ではなく、その下(次男/女、三男/女)だった場合は繰り上げて下さい。
1,犬(ペット)…ゾロ
2,愛人(誰の愛人でも可)…フランキー
3,母…ロビン
4,祖母…ブルック
5,次男/女…ウソップ
6,三男/女…チョッパー
7,祖父…サンジ
8,長男/女…ナミ
9,猫(ペット)…ルフィ
10,父…ヒロイン
※ルール※
性別に問題(母なのに男など)があっても従わなくてはならない。
(皆様が書く作品内でのルールです。
がっつり書きたい人は、このルールを使って盛り上げてみては如何でしょう)
おままごとしようか?
Yes
No
もちろんイエス!→→
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「みんな、ご飯ができたわよ」
台所からお味噌汁のいい香りを漂わせて、ロビン母さんが各部屋で寝ているみんなをビシビシと叩き起こす。
「ちょっとお母さん、叩いて起こすのやめてよね!」
文句を言いながら最初にやってきたのは、長女のナミだった。
「もう、赤いのが引かなかったらどうすんのよ」
「ごめんなさいね、つい叩きたくなって」
くすりと笑うロビン母さんにやれやれと溜め息をつき、ナミは自分のご飯の前に腰を下ろした。
ちゃぶ台の上には、焼き鮭と納豆、だし巻き玉子にレタスを千切ってトマトときゅうりをのせた簡単なサラダ、そして白いご飯とお味噌汁が綺麗に並べられていた。
「フルーツはオレンジ?」
「ええ、もちろん。ナミのこだわりだもの」
ご機嫌にナミが笑っていると、くるくると回りながらやってきたのは歳の割りに元気なサンジおじいちゃんだった。
「ロビンちゃんが作るメシは相変わらずうまそうな匂いをさせるぜ。お、今は女だけしかいねェのか。女は華があっていい」
ニヤニヤしながら嫁であるロビン母さんに近づくと、知らないうちに耳を引っ張られていたようで「いでででででっ!」としわくちゃな手で耳を押さえた。
よく日が当たる縁側にごろりとしていた、世にも珍しい緑の毛をした犬のゾロ(チワワ)を見つけると、サンジおじいちゃんは舌打ちをし、そこをどけと言わんばかりにゾロを押し出す。
床にぼとりと落ちたゾロは、きゃんきゃんとドスのきいた低い声で吠えながらサンジおじいちゃんのつま先にかじりつく。
「いっ…!なにすんだこのクソ犬が!」
「てめェこそなにすん…!きゃん!きゃん!」
「やめなさい、おじいちゃん!」
ナミの鉄拳がサンジおじいちゃんのつるつる頭に落とされると、やっと大人しくなったおじいちゃんは静かに自分の位置に座り込んだ。
ゾロも再び押し出される前のところでゴロンと寝転がる。
続いてやってきたのは、ドタバタと慌ただしい足音をたてながら階段を下りてきたナミの弟である長男ウソップと次男チョッパーだった。
「おい、チョッパー知ってたか?本当は俺には目覚まし時計なんて10個も必要ねェんだぜ」
「えー!そうなのか!じゃあなんで10個もセットしてるんだ?」
「それはな…10個の目覚ましが奏でる音楽が俺の胸を熱くさせるからさ」
「へーなんだかよくわかんねェけど、かっこいいなー」
「ふふん、だろう?君も早く大人の男になりたまえ」
訳もわからない話に鼻を高くするウソップと、それに目を輝かせるチョッパーが席につく。
すると、突然けたたましいくらいの音量で陽気な音楽が流れ始めた。
「音楽といえば私!こう見えて私、楽器はなんでもいけますから!ヨホホホ!」
騒がしくやってきたのは、もう何歳になるんだかわからないくらいに長生きをしていて、 まるで骨だけのように細くて白いブルックおばあちゃん。
でも髪の毛は黒々としていてふっさりしている、謎だらけなおばあちゃん。
「朝から音がクソでけェんだよ!せめてメゾピアノくらいにしろ!」
「サンジさん、私、今はレディですよ。レディ」
「う…」
「ロビンさん!私、ドリンクは牛乳でお願いしますよ!」
「ええ、今、用意しますね」
ロビン母さんはにっこりと微笑みながら冷蔵庫にある牛乳に手を伸ばした。
バタン、と大きな音をたてて襖が開いたと思ったら、バタンと再び大きな音をたてて襖が閉まる。
「メシはできたのか」
わざとらしく低い声で喋りながらちゃぶ台に歩み寄るのは、一家の大黒柱であるヒロイン父さんだった。
「ええ、そう言わなかったかしら」
「なんだ、その言い方は…?」
ロビン母さんにずかずかと近づくと、ロビン母さんを棚の方へ突き飛ばし、どんがらがっしゃーんと棚を壊し、破片と共にロビン母さんが床に倒れた。
「お前は余計なことは言わずに黙ってメシを作っていればいいんだ!」
「…ごめんなさい」
わかればいい、と頷いて腰を下ろすと、手際のいいトントンという音が聞こえてきた。
音の方を振り返ると、やたらとがたいのいい尖ったサングラスを掛けた女が金槌で棚をあっという間に直していた。
「…おっ、お前は…!」
「あァら、サンジさんじゃなァい。会いたくなって隠れてきちゃったわァ。でもごめんなさいね、壊れたものを見ると、つい直したくなっちゃうのよォ」
「ふ、ふざけんな!誰がてめェなんかと…!」
「あァら、お忘れなのォ?私は今、お・ん」な。スーパー!なね」
「う……!」
サンジおじいちゃんが声を詰まらせていると、わなわなと震えたブルックおばあちゃんが立ち上がって叫びだした。
「サンジさん、ちょっとこれどういうことですかー!私というものがありながら他の女性がいるとは…!」
「うっせェ!俺の身にもなってみろ!妻も愛人も、どっちも女じゃねェし人間ですらねェ!俺の気持ちを考えみろクソ野郎が!」
サンジおじいちゃんが怒りで震えていると、ナミが突然「あーっ!」と叫んだ。
「どうした、ナミ!」
「ご、ご飯が…」
ちゃぶ台に視線を移すと、さっきまであったご飯が綺麗にお皿ごとなくなっている。
「こ、こりゃあ一体…」
一家プラスひとりがどよめいていると、廊下の影から腕がにょーんと伸びてきて、お皿だけを元のところへ戻していた。
それを見た一家は、もう予想はできていたけれど確認しなければと手が消えていった先へ向かった。
「やっぱりてめェか…!」
サンジおじいちゃんが怒りで手をわなわなと震わせる。
それに気づいた手の主は、彼らを振り返った。
「いやー腹減ってたからよー悪ィなー」
「ルフィ!あんた、今は猫なんだから喋らないの!」
「あ、そうか」
ナミに注意されて、あとからニャーと付け足したように一声鳴いた。
ルフィもまた、世にも珍しい麦わら帽子を被った猫だった。
「ご飯、なくなっちゃったわね」
せっかく頑張ったのに、とロビン母さん。
「クソ猫のせいでロビンちゃんの手料理を食い損ねちまった…」
いまだに怒り心頭のサンジおじいちゃん。
「ざまあみ…きゃんきゃん」
やたらと声が低いゾロ。
「サンジさんは私のものですからねー!法的に!骨的に!ヨホホホホ!」
「うるせー!サンジはこのスーパーな私に首ったけなのよ!」
言い争いが終わらないブルックおばあちゃんと愛人フランキー。
「ったく、どうしてくれんだよルフィ!腹減っちまったよー!」
「そうだそうだ!どうすんだルフィ!」
「悪ィ悪ィ、サンジにまた作ってもらえばいいじゃねェか!な!…あ、ニャー」
ごちゃごちゃ野次を飛ばすウソップチョッパーに、またまた付け足したように鳴くルフィ。
「ねぇ、それより一体なんのためにこんなことしてたのよ」
「さぁ…」
1番冷静なナミとヒロイン父さんが溜め息をついた。
*おまけ*
「よォし、それじゃさっさとメシにするぜー!」
「待ってましたー!」
「お前、ずっとその格好でいろよ。似合ってるぞ」
「うっせー!てめェこそ一生犬でいやがれ!」
やたら長かったけど結構楽しかった(*´ω`*)