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紅のヴァイオリン弾き13

時刻は7時

凍てつく寒さ
白い息

それでも俺は
全速力で走りつづけた

溢れようとする涙を意地でも流すかと
下唇をぎゅっと咬み
前だけを向き


シュオンと初めてあった時の
癇癪ばばぁの家に向かった

そこにつけば
ばばぁにシュオンの居場所を吐かせばいい


数日前の俺なら
癇癪ばばぁの家に
全速力で向かおうとするなんて
考えもしなかっただろう!



程なくして
ばばぁの家の明かりが見えた

玄関に立ち
インターホンを押そうとして
腕を上げた時


花壇の隅に
鉢に植えられた
赤いシクラメンが見えた



ツキン



シクラメンを叩きつけた時
自分の中で
まるでシュオンを叩いたように
胸が痛んだ



右手が

見えない菌によって腐食されていくように思えた




その時だった





ガチャリ






「元貴?」






フワリとした赤毛が頬をかすめる



シュオンがそこに居た



「あぁやっぱり元貴ね」


ぼぅと
立ち尽くす俺に顔を寄せ

そこに居るのを確認するように

そっと触れた




その時


自分の中の感情が溢れ出た










「元貴…」


シュオンの細い
温かい手が
俺の頬に触れた



「なんで泣いてるの?」







どうして

どうして
輝兄は俺を信じてくれなかった?

どうして
俺に言わなかった?

俺は重荷でしか無かったのか?





俺は頬に触れる
シュオンの手を握りしめた


涙が止めどなく流れ
嗚咽がもれる



どちらともなく
2人は抱き合った


悲しみを分かち合うように





気付くと


しんしんと


雪が降っていた


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oboe オーボエ(ぷっちゃそさんへ


何が良いって

やっぱり音色


ダブルリードによる精巧な響き

難しいけど
コツを掴めば溢れ出る表現力


ソロがあったら
とにかく嬉しい!!


だって
自分の力量を

この子と音で
合わせられるんだもん

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It's cold

寒い


ここ 鹿児島ょ?

しかも
大隅半島

シラス大地で育つ芋が美味いとこ




…じゃなくて


寒い


何 8度て









カミューさん

家にシクラメンあると思ってたんですが

なかったので

上の画像を差し上げます


ペチュニア



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