インプラント治療は多くのケースでとても有効ですが、デメリットも知った上で選択してください。
まず、ほとんどの場合、他の歯科治療より費用がかかります。
難しいケースでは数十万円かかるケースもまれではありません。
あとは、治療が失敗したとき、障害が残るような健康被害も起こりうるリスクも背負っています。
まれな症例として、治療によって死亡したケースもありました。
今流行りのインプラント。
一度埋め込めばその効果は普通にしていれば一生物などと言われますが、それは治療が完了した後のメインテナンスの頻度や質、歯科医の技量にも影響される部分が大きいようです。
ろくに歯磨きもしないでいると、一生どころか、僅か数年でインプラントが劣化してしまうかもしれません。
口内ケアをおろそかにすると歯槽膿漏などのリスクもあり、こうなるとインプラントの土台となっている骨にも悪影響が出るので、義歯の耐用年数自体も短くなってしまいます。
どうにかして、インプラントについての高い技術を備えた歯科医の治療を受けようとすれば日本だけでなく、海外の歯科医を探すことも考えるべきです。
インプラントに関しては、北欧諸国が技術的に優れており、世界各国から集まった歯科医が、研修して技術を身につけています。
困難な条件に負けず、一生使える歯を求めるならすぐにあきらめることなく、できる限りの情報を手に入れるしかありません。
インプラント治療を始める前には、これまでの歯科や口腔外科での病歴を見直し、あごの骨の状態を確認し、治療ができるかどうか知ることが大事です。
とりわけ、歯周病や顎関節症がある場合、治療を始める前にあごの骨の状態を完璧にするために、その病気を完治させるのは必須です。
さらに、美容整形を受けてあごの骨を削った患者さんも治療が事故につながる可能性があります。
ただし、これらの既往症があっても治療できないといわれる可能性は低いため歯科医とよく話し合うことを心がけましょう。
インプラント治療で人工歯根の上に装着する人工歯には、セラミックが用いられることが最も一般的だといえます。
これは文字通り陶器でできた人工歯であり、見た目と機能に優れたセラミックの歯を形成できるかどうかは、実際に義歯を作る歯科技工士の技術によるのです。
人工歯の製作には、高い技術と美的センスが要求される作業です。
もちろん作り置きや大量生産とはいかず、時間がかかるので、それだけ、セラミックの歯というものは歯1本につき10万円以上といった高額の費用になるのです。