完全に歯がなくなってしまった部位にも使えるインプラント。
ですが、便利な反面、留意すべき点もあるのです。
何かと言うと、インプラント治療を受けられる人は限られているということです。
これは重要な事実です。
インプラントは、骨に器具を埋め込むという、患者さんの負担も大きい治療です。
ガンで治療を受けている方や、糖尿病、心臓病などの持病をお持ちの方、アゴの骨が弱っている方、骨が減ってしまっている方なども、残念ながらインプラントは利用できないとの判断になるケースがあり得ます。
そのような場合は別の方法に頼るしかありません。
新たな歯科医療の形として期待が持たれるインプラントですが、治療を受けるにあたって、口の中が腫れて痛むことを心配する人も多いようです。
腫れについては、インプラント治療を担当する歯科医師の技術のほか、日頃の口内ケアの状態、体調の悪化などにも影響されるので、どうなると言い切ることはできず、腫れるか腫れないかは人それぞれとしか言いようがありません。
痛み止めの薬などを服用して、腫れた部位を冷やすなどしても、なお痛みの治まる気配がないときは、我慢せずすぐに歯医者さんに行きましょう。
もし、インプラント治療前に歯科や口腔外科のの既往症があればあごの骨に病気や障害がないかどうか確認してください。
これまでに歯周病とか顎関節症の経験があれば、治療以前にそちらを治療して、インプラント治療ができるあごの骨を確保するのがとても大事です。
さらに、美容整形を受けてあごの骨を削った患者さんもインプラント治療のリスクが増大します。
今は、このような病歴があるからといって治療できないといわれる可能性は低いため歯科医とのコミュニケーションが何より大事です。
インプラント治療の成果を左右する生活習慣はいくつかありますが、その中でも喫煙の影響は小さくないと覚悟してください。
インプラント治療の完了までには数ヶ月みるべきですが、人工歯根の周りに組織が形成され、自分の歯のように安定することが治療の成否を分けます。
組織の形成や血液循環に対し、ニコチンや一酸化炭素などは悪影響を及ぼすことはいうまでもありません。
インプラント治療を順調に終えようとするなら、治療を受けている間はしっかり禁煙するべきでしょう。
どうにかして、インプラントについての高い技術を備えた歯科医に出会おうとすれば、海外で治療を受けることも考えるべきです。
インプラント治療は北欧諸国が特に進んでおり、世界中の歯科医が研修を受けています。
長期間快適に使える歯を手に入れるため、すぐにあきらめることなく、できるだけ幅広く情報収集することをがんばってみましょう。