※カウントダウン!!0
(学パロ/アスシェリ)
▽「この気持ちをあなたへ/その5」
TOGF発売おめでとう〜!
な完結編です。
クリスマス当日。
服はどうしようかな、とか髪型はとか沢山悩むだけ悩んで結局はいつもの髪型に少し編み込みを入れて。
プリッツの桃色のスカートに真っ白なセーターを着て私は部屋を飛び出た。
するとアスベルは待ち合わせの場所にいて、私に気付いて手を振った後目を見開いて固まってしまった。
「な、何?どうかしたの?」
「いや、あまりにも……その……可愛かったからさ」
アスベルの頬が赤く染まった瞬間、私までもが頬が染まっていくのを感じた。
何、この甘い空気!
クリスマスだからなの!?
何もかも混乱してしまってアスベルを見つめると、ん。と手を差し出される。
「手?」
「ほら、そのクリスマスだし……デートだデート」
「デ、デート!?」
アスベルの口からそんな言葉が出るだなんて!!
「アスベル、本当にアスベルよね?」
「な、何だよそれ」
「だって、その……」
「あー!もう、とにかく行くぞ!!」
強引に引き寄せられたかと思うと、ぎこちなくも手が握られた。アスベルの暖かくて大きな手に耐えれなくなるかと思うくらい心臓がドキドキと高鳴る。
アスベルの横顔を見れば凄く赤くなっていて、思わず笑みが零れてしまうシェリアであった。
その日はまるでアスベルが考えたと思えないデートプランだった。
前から見たかった純愛映画を見て(その時にまた手が握られてそれ所じゃなかったけど)クリスマス限定メニューがあるスイーツパラダイスでたんまりデザートを堪能して。
クライマックスにはイルミネーションの綺麗なツリーの元へとやってきた。
「綺麗!!見て、アスベル!あのツリー凄いわよ」
「本当だな……」
「そういえばアスベル、私アスベルに渡したいものがあるの」
本当は渡すのを諦めかけていた真っ黒なマフラーを渡すと、アスベルは目を輝かせて自分の首にマフラーをかける。
「ありがとな、シェリア。実は俺からも……」
アスベルが鞄から何かを取り出したかと思えば、小さな箱が出てきた。
「これって……!」
アスベルが渡してくれたピンクのピンキーリングはいつぞや教室で見ていた雑誌に載っていたもの。
「今さらだけどさ、俺シェリアに伝えたいことがあるんだ」
アスベルの瞳が私の目を捕らえる。言って欲しいような、欲しくないようなそんな感覚。
「俺、シェリアのことが好きなんだ」
「……普通告白してから指輪は渡すものじゃないの?」
「お、俺だって必死だったんだからな」
で、答えは?尋ねられて小さく頷くとアスベルの顔は一気に笑顔に変わった。
「これ、つけてくれる?」
「ああ!もちろん!」
ゆっくりとシェリアの指に指輪をはめると、耐えきれなくなってシェリアはアスベルに飛び付いた。
「アスベル、ずっと好きだったの」
「俺も。シェリアのことずっと好きだった」
これからも、ずっと傍にいてくれ。
そんな甘いアスベルの言葉にシェリアの顔にも笑みが溢れるのであった。
アスシェリが幸せになりますように!をコンセプトにカウントダウンさせて頂きました。
今日が発売日ということでカウントダウンは終了です。
毎日見に来て下さった方、またアドバイスを下さったあきほちゃん。
そして全てのアスシェリ好き様が幸せになりますように。
最後まで見て下さりありがとございました!