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※カウントダウン!!2日前!!
(学パロ/アスシェリ)
▽「この気持ちをあなたへ/その3」
※1は4日、2は3日の分です。
「シェリア、兄さんと一緒ではないのですね」
「……アスベルなら先に帰ったわよ」
部活中らしいヒューバートにそう話すと意外そうな顔をされた。
それは、こっちも同じよ。
アスベルは最近何かと理由をつけては帰りたがらない。
今日だって用事があるからとか言って一目散に帰ったし。
もしかして、彼女でも出来たのかしら?
なんて一番考えたくない想像までしてしまって、胸がズキンと痛んだ。
「とにかく、兄さんのことだから大した理由ではないと思いますよ?」
私を気にしてかヒューバートがそう言ってくれて、そうね、と笑みを帰して去っていった。
そんなシェリアの後ろ姿を見ながらも、ヒューバートはある頭の中にある考えを巡らして。まさか、あの兄がそんなことをするわけはないと首を振るのだった。
「もうすぐクリスマスですね」
誰に言うわけでもなく、季節の移ろいを感じながらただそう呟いた。
***
「あ」
「あ………アスベル?」
放課後、たまには外食でもしようかとリチャードとカレー屋に立ち寄った。
だが、そこで見たのは同室でもある親友のシェリアの想い人。
「ソフィ!悪い、シェリアには内緒な?」
テーブルまで水が運ばれた際にアスベルにそう言われて頷くと、リチャードは気にも止めない様子で「マーボーカレーを」とオーダーした。
「リチャード、お前確信犯だろ?」
「さぁ?僕はただソフィを連れてきたかっただけさ」
それとも、シェリアさんを連れてきた方が良かったかな?とクスリと笑うリチャードにアスベルは顔を少し赤くして、ソフィの方に何がいい?と尋ねた。
「じゃあマーボーカレー」
「了解。じゃあ直ぐ用意するから」
直ぐと言っただけあって、アスベルの手つきは中々のものだった(まぁカレーを注いでトッピングするという作業なのだが)
ほかほかのカレーが目の前に置かれると、ソフィは思い切って「シェリアに話しちゃ駄目ってどういうこと?」と気になったことを聞いてみた。
「その話はなしだ!」
「教えてくれないと私シェリアに言っちゃう」
「うっ………実はシェリアのプレゼント代を貯めてて」
プレゼント代。
その言葉に首を傾げていると、堪えきれなくなったようにリチャードが笑った。
確かに普段色濃い座太には疎いアスベルがこういうことを意識するのは意外かもしれない。
「わ、笑うなよ!俺だって必死なんだからな!」
食い付くように叫んだアスベルを見ながら、頑張って黙ってよう。と心に誓うソフィであった。
※カウントダウン!!3日前!!
(学パロ/アスシェリ)
▽「この気持ちをあなたへ/その2」
※1は4日前の分です。
アスベルとの小競り合いの翌日。
喧嘩をした、というわけでもないので謝ったりしなかったけどそれが今考えたら原因だったのかもしれない。
寮の部屋でシャーペンをくるくると回しながらふと、今日の課題は何だったかしらと考える。
いつものようにアスベルにメールを送ると、その後で昨日のことを思い出した。
でも、アスベルなら大丈夫よね。
なんて気軽に考えながらメールを待つが、いつものように直ぐには帰ってこない。
「シェリア、お風呂入りにいこ?」
バスタオルを持ったソフィに呼ばれて、とりあえず今は仕方ないので大浴場へと向かって行った。
「アスベル、なんでメール返さなかったの?」
学校について一番にアスベルに尋ねると、いかにも忘れていた。というような顔で目を反らすアスベル。
「その…忙しくて…」
「部活も何もなかったくせに?」
「べ、別にいーだろ!?俺じゃなくても」
俺じゃなくても。
確かに、アスベルじゃなくても良かった。
でも、答えを持っているのがアスベルなら私はアスベルに聞きたい。
けど
アスベルにとって、それが迷惑なことだったら?
「幼馴染って、特別じゃないのね…」
「はっ?何言って……」
「私は、特別なものだって思ってた」
ごめんなさい。
それだけ言い残して、シェリアは教室を飛び出して行った。
※カウントダウン!!4日前!!(本当は3日前ですが4日の分です)
(学パロ/アスシェリ)
▽「この気持ちをあなたへ/その1」
メールを打って、また消して。
今日こそは君へ届くようにと願った。
「うーん…」
「どうしたの、シェリア?」
ベッドの上でゴロゴロと転がって眉を潜めるシェリアにソフィは何気なく尋ねた。
ぱっ、と顔をあげて。瞬く間に目が潤んだかと思うとがばっ、と抱き付くシェリア。
「ソフィ、最近アスベルから何か聞いた?何か言ってた!?」
「アスベル…?アスベルと何かあったの?」
「………私のせいかも…」
はぁ、と溜息をついたシェリアに「どういう意味?」と尋ねるとシェリアはゆっくりとことを話し始めた。
**
学校も冬休みに入るという直前、友達の女子生徒と雑誌を見て話していた。
クリスマスも近いということもあって雑誌には可愛らしいネックレスや指輪の写真が所狭しと掲載されている。
「可愛い〜!こういうの欲しいね、シェリア!」
「そうね…こういうの可愛いかも」
一つのネックレスを見つめ呟いてみせると、「こんなの欲しいのか?」なんて幼馴染の声。
「アスベル…!いいじゃない、女の子は夢持ってるんだから」
「ふーん…、まぁシェリアもお年頃ってことか」
「アスベルこそ、こういうのあげる女の子作ったら?」
なんてつまらない意地を張ってしまう。
言ってしまった後で激しく後悔して、口を噤む。
でも、もう遅かった。
「そーかよ…」
ムッ、とした表情のアスベルはそう言い残して去ってしまう。
その時は大丈夫、いつもの喧嘩よ。なんて思っていたけれど。
「それじゃあ、俺は先に帰るから!」
今日は部活もない筈なのに、授業が終わった瞬間クラスメイトにそう残し去っていくアスベル。
鞄を持って声をかけようとしたシェリアはそのまま取り残されるのであった。
※カウントダウン!!5日前!!
(学パロ/アスシェリ)
消しゴムが転がる。
コロコロと転がったそれは、私の心を読み取るように彼の元へと向かった。
「アスベル…、ちょっと足元の消しゴム取って」
授業中なので声を潜めて斜め前の席のアスベルに声をかけると、それに気付いたアスベルは足元の消しゴムを拾う。
そしてシェリアを見た後で、これか?と消しゴムを指さした。
「ありがとう、アスベル」
「どういたしまして」
手から手へと消しゴムが渡されて少しドキッ、とする。
こういうやり取りが出来るというのはクラスメイトの特権のような気がして、シェリアは消しゴムを見つめてはにかんだ。
すると、アスベルは何かを思い出したように何かを書き始めた。
暫くその様子を見ているとポロッ、と消しゴムが落ちる。
それはまっすぐ私の元へとやってきて。
「アスベル、落としたわよ」
慌てて拾った消しゴムをアスベルに渡そうとすると、アスベルはジェスチャーで消しゴムのカバーを剥がせとアピールする。
「どうかしたの?」
「いいから」
その言葉(正しくは仕種)に胸をときめかせながらスッ、とカバーを抜くと消しゴムに直接書かれた言葉。
「くす、アスベルったら」
思わず顔が綻んでしまって、アスベルに笑みを返せば嬉しそうに微笑まれた。
『シェリア、大好きだ』
もちろん私もよ、と書いてアスベルに渡すのだった。
END
クラスメイト萌えな話。
そしてまた日にちが過ぎていてすみませんorz
※カウントダウン!!6日前!!
前回の文が連載になりませんでした!!すみません←←
(学パロ/アスシェリ ※但しシェリアは出ず)
気持ちを伝えるのは難しい。
ましてやメールじゃ。
「ああ、もう!これじゃあ無理だ!!」
部屋で何度もメールを打ってはそんなことを言うアスベルに、同室のリチャードは流石に本を読むのを止め眼鏡を外して頭を抱えるアスベルを見た。
「どうかしたのかい?」
「いや…その…、メールは難しいなと思って」
シェリアにメールを送ろうと思ったんだが、上手い言葉が思いつかなくて。と真剣な表情を見せるアスベルにリチャードはくすり、と微笑んだ。
「なんで笑うんだよ!?」
「いや、アスベルが真剣な表情をしたものだから」
よほど重要な要件なのかい?と尋ねると、いや…その…と唸った。
「明日一緒に帰ろうと言おうと思って…」
「そう書けば良いんじゃないかい?」
「いや、それが…」
と帰ってきたらしいメールを見せられた。
それはシェリアからのメールで「何かあるの?怖いわ」と端的に書かれていた。
「えと…?なんて書いたんだい?」
「いや、『明日放課後、校門で待つ』って」
そのメールではこう返ってくるのも頷ける。
まるで決闘を申し込むような文面に、シェリアを同情せざる終えない。
「アスベル、なんで帰りたいと思ったんだい?」
「それは…久々に部活もないから…たまにはどこか行こうかと…」
「なら、そう伝えれば良いんだよ」
想いは伝えないと伝わらないからね。
そう伝えると、アスベルは打っていたメールの文面を削除して急に立ち上がった。
「ちょっと、電話してくるな!!」
「いってらっしゃい」
不器用な親友の背中を見送りながらも、アスベルとシェリアが上手くいことを願うばかりのリチャードであった。
性 別 | 女性 |
誕生日 | 1月29日 |
職 業 | 大学生 |
血液型 | A型 |