ゼロス×しいな
大丈夫な方は下へどうぞ!
走る走る!
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息が切れそうなぐらい走って走って
そこに居たのは君だった
「ゼロス様〜vv」
「ハ、ハニーたち。俺様女の子はいつでも大歓迎だけど、今日は!」
ダメなんだ!
そう言い切るか言い切らないかで走ったゼロスを、取り巻きの女性たちが束になって追い掛けてくる。
いつもはそれが遊びでもあるが、今日は違う。
「俺さ、しいなとデートするんだ!」
昨日のこと。
ロイドがそんなことを言い出したので思わず笑ってしまったが、
「なんだよ、本当だからな!な、しいな?」
「え、あ、ああ、そうだね!」
少し頬を赤らめてしいなが応えたもんだから、否定していた考えがどこかに飛んでいった。
「じゃあな、おやすみ!」
そして今日。
「なんでこんな時に限って!」
メルトキオの街をこんなに走ったのは初めてだ。
そしてなぜこんなにも走っているのか分からなくなってきた。
とにかく取り巻きを避け裏路地に入り、不可思議な動きを取りながら全力疾走する。
「はぁはぁはぁ……俺様何やってんだ?」
「あれ?ゼロス?」
名前を呼ばれてつい反射的に顔を上げると、しいなが1人で不思議そうな顔をして立っていた。
げっ、よりにもよってしいなかよ。きっとそんな表情をしていたのだろう、しいなは「なんだい、その顔は!」といつもの調子で投げ掛ける。
「お前こそロイド君はどうしたんだよ!?」
「ロイド?ああ、買い物終わったからね」
「買い物?」
「言ってなかったかい?コレットの誕生日プレゼント買いに行ったんだよ」
アタシなんかの意見で参考になったのかは分からないケドね、皮肉交じりに言ってみせるしいなの言葉にゼロスはガクッと力が抜けた。
「なんだ、そうか……ははっ……」
ロイドに嫉妬してただけか
そう気付いて浅はかな自分に笑わずにいられなかった。
END
久々に書いたゼロしい。
たまには必死なゼロスもということで(笑
楽しかったです、ここまでの御観覧ありがとうございます!
※以下の小説はアスベル×シェリアとヒューバート×パスカルです。
※苦手な方はお戻り下さいませ。
それでも大丈夫という方はスクロールして下さい!
▼アスシェリ・ヒュパスでWデート
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「うわぁ〜、凄いよシェリア!」
パスカルの言葉に、シェリアは辺りの景色を見渡した。大海原が広がり、広大な景色に今にも吸い込まれそう。
「いや、でもラッキーだったな。シェリアがWペアチケットを当ててくれて」
「本当ですね、こんな風に羽を伸ばす機会は滅多にありませんからね」
「そ、そうね」
本当はチケットを当てたのは教官なのだがシェリアに譲ってくれたのだ。
きっと彼のことだからアスベルへの想いを知ってて粋な計らいをしてくれたのだろう。
そしてソフィは風邪を引いて寝込んでいる為、パスカルが来ることになったのだ。
「いやぁ〜、ソフィには悪いけどこれは嬉しいね!クルーザーで諸島一周!しかも映画も見て夜はディナー!良いデートプランだね、シェリア」
「デ、デートだなんて!4人なんだからそんなんじゃないでしょ?」
「分かんないよ〜、アスベルも万更でもないかも」
アスベルの方をチラリと見ればたまたまシェリアの方を見ていたようで、目が合ってしまった。
「シェリア!」
「な、何!?」
「いや、その……ちょっと喋らないか?」
アスベルに軽く手招きされ、パスカルに後押しされたので駆け寄る。と、その瞬間に船がグラリと揺れ思わずアスベルに身が委ねられる。
「あ、その!//」
恥ずかしくなって顔を背けると、強くアスベルに引き寄せられた。
「怪我してないか?!平気か……?」
真剣な表情でそう言われて、つい恥ずかしかったから目を背けた。
アスベルがたじろぐ様な声が聞こえたが、敢えて無視してみせる。
「いや〜、なんかワクワクしてきたね!」
「パスカルさん別の意味で楽しんでるでしょう?」
それを傍観しながらもヒューバートは二人を羨ましいと感じるのであった。
END
シェリア受けリクできていたリクです。
ダブルデートって何それ!
んでもって何この続きそうな落ち!
とか色々考えてしまいました(笑
今夜辺りにでもGを整理しようと思います。
消そうかとも思ったケドそれは嫌だから……orz