卓郎くんに呼ばれ、美香ちゃんと一緒にジェイルハウスへ来た。(脳味噌野郎もいる。)
肝試しなんてするんじゃなかった…。
オレはいつだって後悔ばかりだ。
今回のことも、
今……
容赦なくオレを犯している、青い怪物の肩に乗って
満足そうな笑みを浮かべてる直樹…
お前のことも。
全て臆病で、なんもできないオレのせいだ。
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このジェイルハウスへ入るやいなや、聞こえてくる大きな足音、うめき声…
この館には絶対何かいる!
なんて、オレが騒いだところで
卓郎くんも美香ちゃんも、オレを小馬鹿にした表情を浮かべ、信用せずにスタスタと先を歩いて行き、いつの間にかどこかへ見失ってしまったし、脳味噌野郎は館へ入ってすぐ、飾ってある装飾品を見たり、絵画を見たりしながら、どこかへ行っちまった。
一人になったオレは恐怖でガタガタと震える足で、必死に館を歩き回った。
そんなとき、オレは遭遇しちまった。
ブルーベリー色をしていて、左右非対称の大きくて真っ黒な瞳をギョロつかせた…大きな怪物に。
「…ひぃっ!!?」
情けない声が漏れるけど、なんとか叫び声をあげるのだけは押さえた。大声をあげたらオレの存在に気付いちまう!!!
オレは必死に逃げた。震える足で何度も転びそうになりながら、
子ども部屋らしき部屋の中にあるクローゼットの中に隠れた。
「はぁ…はぁ……なんなんだよ…あの化け物!?なんなんだよこの洋館はよぉ!?……肝試しなんて…くるんじゃなかった。」
何者かの気配がクローゼットの外にある…
その計り知れない重苦しい空気から、その気配の正体が、先ほどの化け物の物だって、オレでもすぐにわかった。
『化け物が…すぐ外にいる!!』
オレは耐えきれない恐怖心から大粒の涙と汗と涎で、ぐちゃぐちゃになった顔を腕に埋め、小さく丸くなりながら、只只願った。
『頼む!!早く…どこかへ!行ってくれ!!!神様…』
だが、願いは虚しく、クローゼットがゆっくりと開いたその先には…
「やぁ、たけしくん」
激しく憎悪で歪んだ、元クラスメイトの直樹と…
ブルーベリー色の怪物の大きな顔があった…。
「直…樹。」
あぁ…これはきっと、
友達だった直樹が卓郎にいじめられてるのを、心の中では止めたいと思いつつ、結局卓郎に逆らう勇気はなく、一緒になって直樹を嘲笑っていたオレへの罰に違いない。
あまり文字数が多くなると、
重くなってしまうので、こっちのssも数ページに分けます!ってか、書いてる途中のもあるのに、新しいの書くなってね(´д`ι)
どうしても書きたくて書いちゃった(*´ω`)
設定は小説版ですね!
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