新コラボCP第三弾!
時間も時間だからか、完璧深夜テンションに…
ノアが案外こういうの似合ってたので、怖いです。
やっぱり主に似てるのね←
*attention*
・ノアール×フランコさんな新コラボ(BL注意)
・前回の「Meaning of…」の続きというか結果というか
・ノアさんも大概フォルに似てるね。寝込み襲っちゃ駄目よ←
・初なフランコさんが可愛いなって…
・相変わらずの妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
―― 穏やかな昼下り。
城に居る騎士たちは大概外に出払っている時間帯だ。
ある者は任務に、ある者は訓練のために。
しかし、彼……フランコは自室にいた。
穏やかな光が差し込むベッドの上で、午睡を嗜む。
それは彼らの国でのしきたりというか文化というか。
彼も当然、それを欠かさず行っている。
好戦的な彼も、訓練さえ中断してこうして過ごしている。
いつものことだし、元からこの国の騎士でもない彼に、
訓練や任務を強制するものもないのだった。
静かな寝息を立てながら、フランコは軽く寝返りを打つ。
「んー……」
と、その時。
不意にヒヤリ、と冷たい何かが彼の首に触れた。
フランコは驚いて体を跳ねさせる。
「何……!」
目を開ければ、すぐ傍にある漆黒の瞳。
驚きに思わず目を見開いた。
寝起きで揺れる視界に捉えたのは、漆黒。
目の前にいた彼……ノアールはふっと笑みを浮かべた。
「ふ、漸く起きたか……いつまで気づかずにいるかと試していたところだ。
こんな昼間から眠るとは、変わった人間だな。
ほかの騎士たちは皆、外にいるというのに」
からかうような口調で彼は言った。
フランコは未だ若干ふわふわとした意識の中、不機嫌そうに彼に返答する。
「シエスタは俺の国の習慣や。邪魔すんなや……
ちゅーか、何なん?この状況……」
―― この状況。
それは現在のノアールとフランコの状況である。
ノアールは眠っていた彼の上に馬乗りになり、彼の手首を軽く拘束している。
ひんやりとした彼の手をリアルに感じる。
そのために吐息がかかるほど二人の顔の距離は近い。
すぐ傍で自分を見つめている黒の瞳から逃れようと、フランコは顔を背けた。
半分寝ぼけた状態では抵抗も満足に出来ない。
その状態のまま、フランコは自分を組み敷く相手に訊ねた。
「それに、昼間は来れないんとちゃうの?何で今此処に……」
「"あの時"の答えを聞こうと思ってな。
お前が来ないから、待ちくたびれてしまった。
さっきも言ったが、今の時間ならば騎士の棟に人はあまりいない。
……あまり長居は出来ないが、お前と話をする程度の時間ならばある」
彼の言葉の意味はフランコにも理解出来ていた。
―― 俺の言葉の意味、考えておけ。
ノアールがそんな言葉を残して消えた日から一週間。
彼が放った言葉の意味を理解してみようと試みはしたが、
なかなか、うまくいかず。
結局答えは出せぬまま、此処まできてしまった。
ノアールはその答えを聞くために此処にきたらしい。
その結果が、現在の状況だろうか。
今まで陥ったことのないこの状態に、フランコは戸惑いを顔に浮かべる。
しかし、答えが見つかっていないものはどうしようもない。
彼は素直にそれをノアールに告げた。
「わからん……お前の、言葉の意味。
考えたけど、わからんかった。スマン」
ノアールはフランコの返答に微かに笑みを浮かべた。
今まで見せたことがある綻ぶような笑とは少し違う、笑顔。
フランコは思わず表情を強ばらせる。
ノアールは黒の瞳でまっすぐに彼を捉えたまま、静かな声で言った。
「そうか。ならば、教えてやる……」
そういうや否や、ノアールはフランコの唇を塞いだ。
大きく見開かれる金の瞳。
「ん、ん……――っ!?」
閉ざした唇を割って入り込んでくる舌にフランコは驚きの表情を浮かべる。
ノアールは涼しい表情で、深いキスを送る。
息の吐き方を知らないフランコが苦しげな表情をしたところで、漸くその口を開放した。
「は、ぁっ……な、何すんねん……っ!」
羞恥と驚きと息苦しさで顔を真っ赤にしながら、フランコは彼に抗議する。
唐突な行動に、そして暫し制限されていた呼吸に、嫌が応でも息が上がる。
ノアールは猫のように目を細めて、言った。
「何……?
俺の言葉の意味を、教えてやるといっただろう?
俺の言葉の意味、それはこういうことだ」
する、と彼の首にかかったネクタイを器用に片手で解く。
フランコは彼がしようとしていることをうっすら理解し、更に顔を赤くした。
彼の手から逃れようと藻掻く。
「ちょ……ノアール、アカンて……冗談キツイで!」
ちいさく悲鳴じみた声を上げるフランコを見て、ノアールは目を細める。
口元に軽い笑みを浮かべ、彼は言った。
「冗談、か……心外だな。
冗談と取られるような行動は、今までとった記憶がないが」
解いたネクタイをその場に落とし、フランコのシャツのボタンを外した。
焦らすように一つ一つを外して行く途中、幾度も指先が肌に触れる。
細い指先が軽く触れる度、フランコの体が軽く強ばる。
理解できない、自分の体を走る感覚。
どうにも様子が違うノアールの表情。
フランコは金の瞳を不安げに揺らす。
その様を見て、ノアールは静かな声で言った。
「怯えているようだが何も怖いことはない。
お前を不快にさせるようなことをするつもりは、ない」
ノアールはそう言いつつ肌蹴させたフランコの肌に軽く口付ける。
軽く舌先で肌をなぞると、びくっと一度、彼の体が跳ねた。
「ふ、ぁ……っやめ……!」
「ふ……可愛い反応をするじゃないか」
わけがわからぬままに高い声を上げる彼に、ノアールは笑う。
微かに潤んだフランコの瞳。
流れた涙をそっと指先で拭い取り、そのまま肌に少し強くキスをする。
ちりっとした痛みを感じて、フランコは声を上げた。
「んぁ……っ何……?!」
「鈍いな。口で言わなければわからないか?
こうも、行動で示しているというのに……
この間、言っただろう?俺は、欲しいものは必ず手に入れると」
これが所有痕という奴だ、とからかうように言いながら、
ノアールは冷たい指先で自分が刻んだ紅い痕をなぞった。
荒い息を漏らすフランコをじっと見つめたあと、ノアールは彼の耳元に口を近づける。
甘い吐息が掛かり、フランコは体を震わせた。
ぼそり、とノアールは彼の想いを囁く。
「お前が欲しい、と言っているんだ。
……例えお前が拒んでも、俺は諦めるつもりはないが」
これはある種の宣戦布告だろうか。
彼が与える感覚に薄らぐ意識の中、フランコはぼんやりと目の前の彼を見つめる。
その視線に気づいたように、ノアールは一度穏やかな笑みを浮かべてみせた。
―― そう、だから"君"を求めた ――
(操り人形である俺はすぐにでも消滅しうる存在
だからこそ"俺"の存在を認めてくれた此奴を欲したのかもしれない)
(まだ話していないこともある。それを話すのが怖いから…
先に彼の体と心を支配してしまいたいという順番を違えた愛情)
2013-4-27 23:57