フォルスタで若干深夜テンションなお話です。
聖職者×堕天使というのも素敵だな、と…(ぇ)
*attention*
・フォルスタSSです(BL注意)
・神父さんの格好したスターリンさんと堕天使のフォルって構図を書きたくて
・かなり強引な魔術医が原因じゃないか?
・とりあえず場所なんかわきまえない色欲堕天使
・なぜか長い
・相変わらずの妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フォルスタで若干深夜テンションなお話です。
聖職者×堕天使というのも素敵だな、と…(ぇ)
*attention*
・フォルスタSSです(BL注意)
・神父さんの格好したスターリンさんと堕天使のフォルって構図を書きたくて
・かなり強引な魔術医が原因じゃないか?
・とりあえず場所なんかわきまえない色欲堕天使
・なぜか長い
・相変わらずの妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
―― 静かな聖堂。
鮮やかなステンドグラスで彩られたその場所で、
若干不機嫌そうな顔をしている少年の姿。
「どうして俺がこんな目に……」
はぁ、と深い溜息を吐く浅緑の髪の少年……
彼が身につけているのは、いつもの白い騎士服ではない。
この場所……教会にふさわしい、神父の装いだった。
「よく似合いますよ、スターリン」
にこにこと笑いながらそう言う、この事件の"元凶"を一瞥して、
スターリンはもう一度溜息を吐いた。
恨みがましげに彼を見て、言う。
「あくまで代理なんだから、出来はさして期待しないで欲しいのだよ……」
「出来もなにも。頼んだのは僕ですし、文句を言ったりはしませんよ」
くすくす、と笑ってジェイドは神父姿の彼の背を押したのだった。
―― 彼がこういった姿をしている原因はといえば、遡ること数十分。
部屋で書類任務をこなしていたスターリンのもとに珍しい人物が訪ねてきた。
長い緑の髪を揺らした、魔術医……ジェイドで。
「ジェイド?どうしたんだ?」
「少し、貴方に頼みたいことがありまして……僕と一緒に来てくれませんか?」
緑髪の魔術医はそう言って小さく首をかしげる。
スターリンは幾度か瞬きをした。
彼がスターリンに頼みごと、というのは珍しい。
仕事に関してはいつも傍に居るメンゲレや彼を慕うアルが手伝っているし、
実験関連のことに関しては似たような趣味を持つアンバーに任せているはず。
それなのに、一体何故だろう?
とはいえ、断る理由もないしな……と思いつつ、スターリンは頷いた。
「というか、付いてこいって?何処に行くのだよ?」
「来ればわかります。とにかく、ついてきてくださいな。
ちゃんとついたら説明しますから」
ジェイドはそう言って微笑むと、スターリンを連れて外へと向かったのだった。
―― そう、外。
城の外で、ということにスターリンは一層不思議そうな顔をする。
しかしいくら訊ねても、彼は答えない。
そのまま歩いて歩いて、たどり着いたのは。
「教会……?」
スターリンは自分が連れてこられた場所を見て小さく呟く。
そう、彼が連れてこられたのは城の敷地の外れにある教会。
此処で時々ミサを挙げていることはスターリンも知っている。
とはいえ、何故自分が此処に連れてこられたのかは未だ理解できない。
ジェイドはこくりと頷いた。
怪訝そうな顔をしつつ、スターリンはジェイドに問う。
「何で教会なんだ?」
ジェイドは微笑むと、"此処でして欲しいことがあるんです"という。
スターリンは首をかしげた。
「して欲しい、こと……?」
ジェイドはスターリンを連れて、教会の裏手の部屋に連れて行った。
そこには誰もいない。
礼拝堂には人が集まっていたからミサがあるのだろうが……
その場合、既にいなければいけない人物が居るはず。
神父は何処に居る?
「勘がいいですね?」
ジェイドはスターリンの表情を見て、微笑んだ。
スターリンは嫌な予感がする、と言わんばかりに顔を引きつらせる。
「ま、まさかと思うけど……」
「そのとおりですよ、スターリン。
今日、ミサがあるのですけれどね……
神父様が急病でしてね……代わりにミサを挙げられる人を探していたのです」
「え」
瞬きをするスターリン。
ジェイドはゆっくりと歩きながら、言葉を続ける。
「それをスターリンにたのもうと思いまして。
貴方は聖書が読めると聞いてますから」
「は、はぁ?!」
誰にきいたのだよ!というツッコミもスルーで。
ジェイドは笑顔で彼に言う。
「心配はいりませんよ。聖書はありますし、ちゃんと服も借りてきていますから」
ほらそこに、と指差すところには確かにいつも神父が着ている服がある。
用意周到とはまさにこのことである。
ジェイドはスターリンの肩をぽん、と叩いて、いった。
「ほら、急いで着替えてください……お願いします」
拒もうにも、無言の圧力というものが半端ではない。
出来ますよね?というように微笑んでいるが、半ば命令だ。
……これだから彼は恐ろしい。
スターリンは呆れたように溜息を吐くと、"わかったのだよ"と返事をした。
ジェイドは満足そうに微笑むと、満足そうに頷いたのだった。
***
そんなこんなで、スターリンは神父の代理を務めた。
もともと彼は聖書は読むことが出来るし、ミサに出たことも無論ある。
緊張はしたものの、何とか仕事をやり遂げた。
事の発端であるジェイドは神父の診察があるらしく、途中でいなくなってしまった。
よって、現在彼は一人きりだ。
ミサに来ていた人達が帰ってしまうと、スターリンは息を吐いた。
静かになった教会内。
静かで厳かな雰囲気。
いつも賑やかな騎士の棟とは随分な違いだ。
「さて……帰るかな」
スターリンは小さく呟いた。
仕事が終わった以上、此処にとどまる理由はない。
早く帰って、着替えよう。
そう思って裏の部屋に戻ろうとしたとき。
「なかなか似合うじゃない、書記長様」
唐突に聞こえた声に、スターリンは驚いて顔を上げる。
彼のことをそう呼ぶ人物は一人しかいない。
人がいなくなった教会に入ってくる黒のシルエット。
夕焼けに照らされたそれが長く床に伸びている。
「フォル、お前……」
スターリンは目を見開いて、歩み寄ってくる影を見つめた。
亜麻色の髪、煌くサファイアブルーの瞳。
よく見慣れた、堕天使の姿だった。
フォルはスターリンの前まで歩いてくるとくすりと笑った。
そのまま長い彼の髪を指先で漉いて、言う。
「何を驚いているの、書記長様」
くすくす、と笑いながらスターリンに問いかけるフォル。
スターリンは小さく息を吐くと、いった。
「おまえ、堕天使なのに教会に至って普通に入ってきて平気なのかよ」
彼の言葉に、フォルは微笑んで答える。
「別に教会自体に入れないわけじゃないよ。
十字架は正直、あんまり好きじゃないけどね」
そう言いながら、スターリンの姿を改めて見る。
いつも着ている騎士服ではなく、聖職者としての服を着た彼。
美しく、尊く見えた。
フォルはそんな彼の姿を見て、すっと目を細める。
「ほんと、よく似合うよ……神父様の格好。
すごく綺麗だし……いつもと違う姿の君を見れて、嬉しいよ」
堕天使はそっと笑みを浮かべて、彼の額にキスを落とす。
スターリンは少し体を強ばらせる。
フォルは目を細めつついった。
「僕が此処にいるのは、おかしいね?」
「まぁ、そうだろうな……」
スターリンは静かに頷いて、小さく笑った。
フォルは堕天使。
本来こういった場所には似つかわしくない生き物だろう。
先刻彼が言ったとおり、
どうやら教会自体が駄目だとか、そういうことはないらしいが、
やはり、ほとんど悪魔に近い存在である彼が、
こういった場所にいるのは何だか不似合いだ。
「でも僕、書記長様がいる場所になら必ず来るから」
わかってるでしょ?とフォルは言う。
スターリンに顔を近づけつつ、微笑んで見せる堕天使。
首に巻かれたチョーカーのトップで黒い逆十字が揺れる。
スターリンは琥珀の瞳を泳がせた。
「ちょ、ちょっと、フォル……近い、のだよ……」
彼の反応に、フォルは少し驚いた顔をして……すぐに、笑を浮かべる。
「何を今更。
……あぁ、こう言う場所で"こういうこと"するのが嫌?
嫌というより、駄目だって思ってるのかな?書記長様……」
フォルはそのまま彼の体を机の上に押し倒した。
不自然な体勢はなかなか苦しく、否、それ以上に……
自分を見下ろしているサファイアの瞳が、妖艶に細められる。
「僕はもともと堕天使だからねぇ……
今更背徳も何もあったもんじゃないんだよね」
そう言いながらフォルはスターリンの首筋に顔を埋める。
噛み付くようなキスに体が跳ねる。
おそらく、相変わらず所有欲が強い彼が所有痕を刻んだのだろう。
「ひ……っちょ、やめ……!」
「擽ったい?」
低く囁く堕天使の声に、スターリンは体を強ばらせた。
フォルはそんな彼の様子に満足そうな笑を浮かべながら、彼の服を緩めていく。
露わになる白い肌に点々と浮かんでいるのは、目の前の堕天使が刻んだ証。
それを晒しているという事態に、スターリンは思わず視線を揺らす。
神聖な場所でこういった行為に至るという背徳感。
相変わらずに妖艶な笑みを浮かべている堕天使が与える抗えない快楽。
スターリンはその狭間で揺れる。
フォルはそんな彼を快楽に誘おうとするように、
肌蹴させた服の隙間から手を差し入れて、彼の胸元を弄る。
苦しい体勢でも容赦なく与えられる快楽に、スターリンは小さく拒む声をあげた。
「ん、んう……やめ、ろって!フォル……!」
「堕天使に乱されて甘い声上げる神父様、ね……
ふふ、なかなかいいんじゃない?
どう?聖なる場所で禁忌を犯すことに対しての感想は……?」
フォルはからかうようにそう言って、スターリンの唇を塞ぐ。
スターリンは涙で潤んだ目を閉じた。
閉じた眼の端から涙が伝い落ちる。
ステンドグラスから差し込む夕日だけが鮮やかに聖堂内を照らしていた。
―― Immorality ――
(聖なる場所で 君に刻み込む罪の証)
(逃れられぬ快楽の楔)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |