フォルスタでシリアスなSSです。
や、何故かフォルが完璧にヤンデレ化しました(おい)
シリアスというか…はい。
*attention*
・フォルスタSSです
・シリアスです、むしろダーク?
・監禁一歩手前な気が…(おい)
・スイッチ入るとフォルはこうなります
・全力でスターリンさんに謝罪
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
ログイン |
主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フォルスタでシリアスなSSです。
や、何故かフォルが完璧にヤンデレ化しました(おい)
シリアスというか…はい。
*attention*
・フォルスタSSです
・シリアスです、むしろダーク?
・監禁一歩手前な気が…(おい)
・スイッチ入るとフォルはこうなります
・全力でスターリンさんに謝罪
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
「……ん……」
スターリンは小さく呻いてから、目を開けた。
目の前に広がるのは、漆黒。
怪訝そうな顔をしつつ、彼は体を起こした。
辺りを見渡せば、見覚えのない世界……否、見覚えはある。
暗い部屋に慣れてくると、そこが何処なのか、わかった。
此処は、フォルが昔住んでいたという廃墟だ。
何度か、なかなか帰ってこない彼を迎えに来るときに来たことがある。
しかし、何故此処に?
スターリンは少し記憶を遡った。
自分の意志で此処に来た記憶はない。
そうなると、誰か……
否、間違いなくフォルに連れてこられたのだろうが……
―― 一体、何故?
どう言う成り行きで、此処に……
「目が覚めた?書記長様」
ぱたん、とドアが閉まる音が聞こえて一度スターリンは体を強ばらせた。
声は無論、聞きなれた堕天使のそれなのだが……
ドアの前に佇むフォルの表情はない。
否、"表面"では笑っているのだが……
長く一緒にいるスターリンには、わかる。
今の彼は、笑っていない。
笑っているけれど、笑っていない。
その無機質感が、怖かった。
「フォル、此処お前の……」
「そうだよ。僕が昔住んでた場所」
「どうして……?」
スターリンは少し怯えた声で問いかけた。
彼の声が、表情が、怖くて。
フォルはその声を聞くと、少し寂しそうな顔をした。
「どうして、そんな顔をするの?」
「え……」
「僕は、君が好きなだけなのに……
どうして、そんなに怯えた顔をするの?」
そう言いながら、フォルはスターリンに歩み寄ってきた。
まるで金縛りにでもかかったように身動きが取れないスターリンの頬に、
優しく、フォルの手が触れる。
その手の冷たさに驚くと同時、"記憶"が途切れる寸前の出来事が頭に巡った。
―― いつものように、任務をこなして帰ってきた。
シストが怪我をしたらしく、フィアと一緒に任務に赴いたスターリン。
フィアの魔力の波長とスターリンのそれは相性がよく、
互いの魔術の威力を高めて、うまく戦うことが出来た。
帰ってきたスターリンを見て、フォルは訊ねた。
「フィアと一緒に任務いってたの?」
「あぁ」
これはいつものことだったため、スターリンは軽く流した。
時々、本当に時々だが、
ルカに命じられてパートナーを組んで任務に向かうことはある。
今回はそれがフィアだったのだ。
「戦いやすかった?戦いにくかった?」
いつものように嫉妬の視線で見られることはなく、スターリンは少しほっとした。
流石に、実の妹相手に嫉妬はないか、という安心感もあった。
だからだろう。
あっさりと、思っていることを口に出した。
「あぁ。魔術も一緒にやっててやりやすかったしな」
「……ふーん」
あっさりとした返答、であったとは思う。
フォルはしばし何か考え込むような顔をしていたかと思うと、
唐突にこんなことを問いかけてきた。
「ねぇ、書記長様。書記長様にとって、フィアってどんな子?」
「は?」
彼にしては珍しい質問。
スターリンは思わず聞き返した。
フォルはいつものように笑うと"深い意味はないよ"といった。
スターリンは少し、考え込む。
フィアは、彼がこの国に来て最初に言葉を交わした人物だ。
彼に出会い、城に向かい、ディアロ城の騎士となった。
フィアは騎士団の中でもかなり実力がある方であり、
統率官であるルカの従弟という肩書きもあるのに、
全く気取ったところはなく、割りとストイックで。
必要以上に他人を詮索するところもない、
普通に仲間として良い奴だと思っていた。
スターリンが短くまとめてそう返せば、フォルはもう一度"ふーん"といった。
その声も顔も至って平静なもので、
スターリンもさして気に留めていなかったのだが……
……思い返すに、あれ以降記憶がない。
そんな思考に沈んでいる間に、
フォルはスターリンの体をベッドに押し倒していた。
スターリンは不思議そうに、少し驚いたように彼の顔を見上げる。
「フォル……?」
フォルは愛しげにスターリンの頭を撫でていた。
その手は相変わらず冷たく、表情は薄い。
微かに滲んでいるのは寂しさと、狂気。
―― 彼はそう、怯えているだけだった。
彼にとって、"騎士団"という場所が大きくなることが。
自分だけが彼の心の拠り所となれればいい。
そんな思いは、スターリンに好意を抱いた時からずっと持ってきたもの。
騎士団にいる以上、他の人間と接しなければならないことも知っていた。
それでも、どうしても心に渦巻くのはどす黒い所有欲。
そして支配欲。
自分だけが傍にいればいい、そう言わせたいという歪んだ感情。
彼に嫌われたくないと、無意識のうちにその思いを封じてきたが、
彼が他の人間と話しているのを見るうちに、
たまらなく"あること"が不安になったのだ。
その結果、彼は今此処にスターリンを連れてきた。
「僕だけの、傍に居てよ……」
フォルはそう言いながら、ベッドに倒したスターリンの体を抱きしめる。
強く、強く。
呼吸さえ、封じてしまおうとするように。
「フォル……!?」
ぎゅ、と抱きしめる腕に篭る力はあまりに強く、痛い。
スターリンはちいさく悲鳴を上げたが、堕天使の腕は一向に緩む気配を見せない。
小さく藻掻きながら、スターリンは彼に訴えた。
「痛い……痛い、から……離せフォル……っ」
「僕だって、痛い。ずっと、我慢してたんだよ?
君が、騎士団の他の人間と親しくなること……
特に、フィアと仲良くなったら……
君はきっと、フィアたちと接してるうちに、僕を恨むようになる」
フォルはそう言いながらスターリンの体を離した。
―― そう、彼が恐れていたのはそれ。
過去にフォルが犯した禁忌を、罪を、スターリンが嫌悪すること。
騎士団の者たちは皆、それゆえに堕天使を嫌っている。
だから。
そんな彼らと接することで、スターリンの心が自分から離れることが怖かったのだ。
小さく揺れる、サファイアの瞳。
そこに揺れているのは紛う事無き狂気の光。
スターリンはそれを見て首を振った。
「そんなこ……っ」
そんなことない。
その言葉を紡ごうとしたスターリンの首にフォルは手をかける。
苦しさと唐突な彼の行動に、スターリンは目を見開いた。
「く、……るし……」
「そんなことない?何を根拠に、そう言えるの……?」
瞳に強い光を灯したまま、フォルはようやく手を緩めた。
スターリンは咳き込みながら、フォルの顔を見上げる。
涙で滲んだ視界で捉えた堕天使の顔は、悲しげで。
フォルは今にも泣き出しそうな子供のように、自分が組み敷いた愛しい人を見る。
「ねぇ、書記長様……」
囁く声は小さく、掠れていて。
瞳に揺れる狂気の光と、頼りなさげな声の差にスターリンは戸惑う。
堕天使は静かな声で、囁いた。
―― 永久に共にあると… ――
(今この場で誓ってよ。僕だけの傍にいるから、って。
愛しくて気が狂ってしまいそうなんだ)
(狂気を灯す瞳に恐れを感じるのは間違いないのに。
どうして、そんなにも悲しそうな顔をしながら俺の首を絞めるんだ…?)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |