そう言いながらも、その視線は直ぐに足下や辺り一面で跳ねたり、じゃれてるうさきに向けられた。
今、朽木兄妹は現世に来ていた。
ルキアの誕生日に白哉が用意したのは、うさきメインのテーマパークを丸ごと貸し切りにし、ルキアに思う存分うさぎと戯れて貰おうと用意したのだ。
本当はテーマパーク丸ごと地上げして、買い取ろうとしたが、恋次に止められた。
「兄様っ!見て下さい…。子供のうさぎです。可愛い…。あっ!あっちは喧嘩をしている…。…これこれ、止めぬか…。ほほうっ…、こちらは仲が良いな…。団子になっておる…」
ルキアは、あちこち移動しながら、時々嬉しそうに振り返り、輝く笑顔を義兄に向けた。
その様子を離れた場所で優しく見詰めながら、白哉は頷いた。
そして、こんなにルキアるが喜ぶなら尸魂界にも[うさぎパーク]なる物を造ろうと密かに考える白哉であった。
ブログでのルキアさんのお誕生日御祝いは今年で最後にします。鰤を終わらせるにも、ルキアさんを卒業しないとね。最近やっとルキアさんが現在進行形から、善い形で、過去形になりつつあるので今年で最後です。