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水は濁り

静かな闇に

凍え震える

日向は

刹那の安らぎ

刻とは酷で

瞬く間に陰る


2月1日作成







































しとしと…

しとしと…


薄暗い空
止まない小雨

重く湿ったままの
冷えた僕と灰色の空気

泥水に浸かる
足が描く汚い波紋

上擦り震えた声で
鼻唄混じりに天を仰ぐ

歩いて跳ねて
飛んで回って
全部忘れて幻想に舞う

濁った水飛沫が
周りをじわりと侵してく

綺麗な白い壁も
鮮やかな深紅の華も
青く澄んだ水も

僕が触れたら
薄汚れてしまった


雨宿りする場所も
ちっぽけな安いビニール傘も
存在すらしない

何も誰も居ない
それで良い、それが良い

みんな綺麗なままで


哀しくなどないさ
寂しいなんて勘違いさ
泣いたりしないよ

頬を伝う液体は
ただの水滴さ

胸が苦しいのも
気のせいでしょ?

そんな複雑な感情は
僕には重すぎて持てないから

何処か深くへしまいました

今更探してみても
何処へしまったのか
うまく思い出せません


耳障りな物音も
劈く笑い声も
痺れる痛みも
せり上がる胃液も
空虚な朝も
憎たらしい太陽も

優しい歌声も
暖かい笑顔も
心地好い心音も
愛しいこの手も
煌めく夜空も
包み込む満月も

全てに等しくサヨナラを


無くしてしまえば
僕は泣くだろうか?

それとも少なからず
安堵するのかな?


微かな風に流されて
雲に紛れ空に溶け
静かに涙を流せば


少しくらいは心を
潤してあげれるだろうか

枯らさずに済むでしょうか?

いつか満たされる日は
誰にでもくるのかな…?




___
2月1日作成

『』



午前二時、寂れた町中


歪に佇む三日月


身を潜め逃げ惑う仔猫


嘲笑う闇と痛い静寂


妖しく手招く幻想


ガラガラの掠れた声で


君は何を嘆き唄う


藍色の瞳を曇らせ


哀しげに仔猫が笑う


帰る家など無いと


誰もが私を忌み嫌うと


擦り切れた脚を引き摺り


独り遠く、深く


水溜まりに溺れ


泥に沈んでゆく中


黒猫は静かに眠る



 



夜空を漂うように


海に沈んでくように



ゆら  


ゆら



ぐら  


ぐら




意識が流れて


深く堕ちて





心と身体はベツモノで


連動しない

気持ちと感覚



空気が冷たい



果ては無く

背中から墜ちていく



穴蔵に潜むモノには

月の光でさえも
猛毒なのだろうか?


逃げる暗闇



足場は脆く


歪み溶けて沈む



刺さる雨粒


溢れるのは虚しさ

流れるは涙


濡れても渇いた心


共に崩れて


消えた




此処はドコ?


薄汚れたネコが叫ぶ



優しさなど温もりなど

ドコにも無く



霞む意識は


揺らいで朽ちた


鳥。


青く

高く

遠く

広く

深く

鮮やかなその色彩は

いつも此の両手を拒んだ



見上げた大空に浮かぶ

小さな太陽が眩しすぎて


くらくらと

ふらふらと


僕の眼を蝕み

君の存在を掻き消すんだ



叫ぶ

枯れる

響く

消える

睨む

揺れる

嗚呼、届かない声


走る

走る

躓き

転ぶ

伸ばす

右手を

でも、届かない全てが



風が謳うように

優しく

柔らかに

舞い踊ろう



いつか青い鳥になって

君の下に行くよ


翼をばたつかせて

逢いに行くから



ほら、ねぇ?

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