色を忘れた野良猫の戯言

欲しいのは


逃げ場所よりも






安らげる腕

ﾀﾞﾒだと思うんだ

でも、ちょっとｱﾚなのよ





酒の席でも何処でもさ

人前でくたばろうと
してる人等はさ


よっぽど嫌われてない限り

誰かしら止めてくれたり

ずっと抱き締めて
居てくれたりするんだよ



何も言わなくてもさ

周りは意外と鋭いんだ




そして優しい









でもさー

そうやって

誰かしらが必ず
酷い状態でも
止めてくれるけどさ




そういう風な

逃げ方？
助けの求め方？


が

出来ない人間は
どうすればいいん？


何処に居てもつくってて

泣きじゃくったり
叫んだり
暴れたり


皆が色んなもんに我慢して
生きて疲れてんの解るけど


そこまで極端に
病んでるわけでもないし

辛い環境に居るわけでもない



気持ちを表に出せない奴は

放っといても死なないし
傷も作らないし

無駄に喚いたりもしない



むしろ出来ない






あからさまに
助けが必要な子は

見てないとくたばる




でも上っ面いい子は？

多少の欠陥はあっても
元気にみえるから



少しﾎﾟﾛｯと吐いただけで

驚かれる



まぁ、それくらいの興味の
対象でしかないのだろうけど


造りﾓﾉばかりを見て

ここが、そこが、あれが
好きと言われても

冷めるだけ


それで勘違いされるのも
物凄く怠い



それだけ自分が
周りを信じてないだけ


信じれないだけ

信じた気で居るだけ



自分すら信じてないのに

解らないのに


落ち込んでるのか

怖がってるﾌﾘなのか

泣いてるのか

ひとりになりたいのか








夜は狡くて

優しくて

冷たくて

怖くて痛い





人の言葉を

正面から



受け止められない

なんで夜はこんなに


寂しいの？

哀しいの？

怖いの？

不安なの？



何に怯えてるの？





甘えたい

縋りたい



ひとりの空間は無で

人が居る空間は仮初め



何も考えてないのに


頭の中はｸﾞﾙｸﾞﾙ



僕だけ孤立



近付きたくても

きっと触れなくて


それにも混ざれない





意識すると

冷たい黒がすぐ傍に



手招きして笑う






怖いのに

寂しいのに


其処しかなくて





隠した両手は

簡単に絡め捕られる



視界も染められて

ちっちゃな不安が


ﾄﾞﾛﾄﾞﾛ…



ﾄﾞﾛﾄﾞﾛ…




大きくなって


でも動けなくて

閉じ籠もる




喉がｷｭｳｯて痛くて

背中が気持ち悪くて


冷たくて寒い









何処にも居無い

ひとりで居ることに
慣れなきゃ辛いな



少しずつ


少しずつ






周りとずれていく



ｶﾁﾘとはまることは無い





のばしても

其処に在るのは



白い天井





欲したﾓﾉほど遠く


届かないのだろう




増えるのは


錆びた鎖とｶﾞﾗｸﾀ





腐食して

棄てられるのかな？





どうせなら


粉々に砕いて

逃げ場を全て
塞がれた状態で

頭の中を
根掘り葉掘り

探られてみたいなー



嘘はあまり吐かないけど

逆に本心は
隠す傾向にあるから


隅々まで抉られたら
かなりｽｯｷﾘしそう


不快感、凄そうだけど