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路地裏ラプソディ

好きです、すきなんです



「おいで」



そう言って抱き上げてきれたあの日からもう何年の月日が流れただろう




汚れてボロボロな私を
対等なものであるように扱って、温もりを与えてくれたひと



涙の流し方もわからなかった子供な自分を
殻ごと叩き割ってくれた優しさが
年を越す度に積もるのです



もし貴方に触れられるならその髮を撫でてあげたい



もし音を感じることができるなら
貴方の歌を歌いたい



もし夢が語れるなら
貴方の側にいたい




もし貴方の恋人になれるなら
笑顔で「おかえり」を言いたい




でもすべては夢物語り
所詮儚い白昼夢




恋を知る人間だったら
貴方を愛せたでしょうか




私の命があと50年もつなら
貴方の傍らにいれたでしょうか




さよなら絵空事
この手の平は永遠に届かない
私の愛は声にはならない



わかっていても好きなのです
貴方は私の救い人
私は貴方に住まう野良猫





路地裏ラプソディ



(他にはなにもいらないのです)
(ただ、貴方の笑顔を見ていたい)
(その権利を、私にください)






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