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卑怯だと罵ってくれてもいい




「もう友達でなんか
いたくない」




「え…っ……?」




ひどく驚いた顔をする久遠




「俺のこと、嫌いに
なったの……か?」




「違うよ」




「じゃあなんで…っ」




「だって……」




「ん、んっ……?!」




泣きだしそうな顔をする久遠に
噛み付くようなキスをすると
ビクリと肩が揺れた




「俺は久遠が欲しいんだ。
久遠のことが好きなんだよ」




「………え、」




困惑したような、
不安そうな顔
でも悩む隙なんて与えずに
次の言葉を吐き出す




「手に入らないのに、
仲良くできる程
俺は大人じゃないんだ……
だから友達には戻れない」




そう言って
部室を出ようとすると
後ろからワイシャツを軽く
引っ張られた




「なに……?」




「行くなよ……俺の……
俺のぜんぶあげるから、だから
離れるなんて言うなよ……」




白い手の震えが
こっちにまで伝わってくる
ああ、彼は今
泣いているのだろうか




可愛い久遠
可哀相な久遠




俺が張った罠の中に
まんまとハマって
くるんだね




「じゃあ…
俺のモノになってくれる?」




振り向いて
顔を覗き込むように言えば
こくこくと泣きながら
何度も頷く




「なる、なるから……っ」




「うん。
ずっと側にいるよ…」




ああなんて愛おしい君
一番に俺を信頼して止まない目
縋り付く細い腕




もう放さない
君は古往今来俺のもの。



卑怯だと
罵ってくれてもいい


(だって俺はそれ位この子を愛してる)
(だからどうかもっと俺に依存して)




この気持ちは宝物なのに

決して大事にとって置けはしない


閉じようとする小さな鍵穴から

だんだん溢れて溺れさせてゆく

そうして僕はまた一人
希望の無い闇で君を想う


By:朱里

SS



「なあもしも無人島に
漂流すんなら俺(凌)と樫井
どっち取る?」



「政臣。」



「テメェ犯すぞ?」



「凌が聞いてきたん
じゃんか!」



「あんな奴より
俺様のが役にたつし」



「役にたつとかじゃ
ねーもん。
…政臣といると安心すっから…」



「ほう?俺様じゃ安心しねぇと」



「だって凌殴るじゃんか」




痛いのやだし。
と頬を膨らますのを横目で見る



「だってオマエうぜーんだもん」



「…なら構わなきゃいいじゃん」



「うっせえな」



「嫌いなら放っとけよ…」



「……鈍すぎ」



「は?」



「嫌いで悪いかばーか!」



「なに逆ギレしてんだよ;」



ふざけんなクソガキ!

(好きだから構うんだよ)
(こんなにも大事に
してやってんのに)
(少しは気付きやがれ!)




欠落


なんで自分達に与えられたことすら真面目に出来ないの?

なんでそんな見返りばっかり求めんの?


当たり前のことをしただけで偉そうな口たたくなよ
それ位当然だから


所詮その程度の人間か
つまんねー
そうやって振る舞うのが格好いいとか勘違いしてんだろ?笑
半端な人間がなにしたってダサイだけだから


あやかし



「お。響今帰り?」



「おー」



「じゃあ一緒に帰るか?」



「…どうしてもって言うなら帰ってやってもいいぞ!」



「はいはいじゃあ帰りますか」



「…おう///」



「…なんでそんなに可愛いのかね」



「あ?なんか言ったか?」



「なんでもねーよ」



「?(変な奴…)」



ほんとは君がずっと俺のこと
待ってたの知ってるんだ



(なあ。寒さで鼻が赤くなってる
こと気づいてる?)


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