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SS


「はるな、さん!今日、はかいき、にっしょくだって!」



「あーなんかんなことニュースで言ってたな。」




「なんでか榛名ってこうゆうのにあんま興味ないよね」




「まあ別に月と太陽が延長線上で一緒になったとしても俺には全く関係ねえしな」




「全く、夢がないなぁ」




「はるな、さんかいきにっしょくってな、に?」




「あー?えーっと…」




「榛名に答えられる訳ないだろ。理科のテスト散々だったろ」




「うるせーな!」




「代わりに僕が説明するね。普段は太陽は黄道、月が白道を通ってるんだ」




「お、うどう……はくど、う」




「それで、その2つの道が重なった時に太陽に月が重なる現象……つまり日食が起きるんだよ」





「????」




あらら、首傾げちゃったか
結構簡単に言ったつもりなんだけどなあ




「よーするに!太陽が月に食われちゃうんだよ」





「ふぉぉぉ……っ!!!!」





いや、それはかなりアバウトだと思うぞ榛名
食べてないよ重なるだけだよ!
まあ三橋君が理解したみたいだしいっか




「たいよ、食べられるのかわいそ、う!」




「れんは優しいなあー。でも太陽と月は実はラブラブだから大丈夫なんだぜ!」


「……まて、榛名。それはどこから聞いた?」



「え?だって1年に一度晴れてると会えるんだろ?」



「それは七夕だ馬鹿!!」




「えーどれもおんなじだろ?」




全然違うよ榛名……泣




「たいよ、痛くない、んですかっ?」




「大丈夫大丈夫。それにれんだって俺に食われてんだろー?」




「????」




「ベッドの中で……さ」




あああああ!!!!
また昼間っから下ネタなんて話して!!
ほら三橋君困ってるじゃないか!




「いた、いです」




「あ?」




「お、れ…はるなさんにたべ、られる時……いた、いです」




「……マジで?」




お、結構ショック受けてる
そりゃ好きな子に痛いって言われたら傷付くよな



でも実は三橋君が言いたいのはそうゆう意味じゃないらしい




「しんぞ、が……ぎゅって、して…どきどきしてい、たくなる、んですっ」




「(きゅーん!)れんっ!お前ほんと可愛いな!」





「はるなさ、っくるし、いっ」





はいはいはい
結局こうなるんですね
ほんとどこでもイチャついちゃって困るよ





まるでこの2人は月と太陽みたいだ




子供みたいに純粋で周りを暖かく幸せな気持ちにさせる三橋くんと




冷たくて他人を寄せ付けないくせにその光で人を魅力する榛名




正反対な二人
だけど根本は相対している。
だからこそ
きっと惹かれあったんだね





どちらが欠けても世界は終わるんだよ
君達の生きる世界がね




そうならないように

たまには俺がお節介やいてあげるよ




可愛い少年と
大切な親友の為にね!





彼らはいつでも皆既日食!



(あっ、はるな、さん!あき、まるさん!にっしょく、だ!)
(おおーすげえな。でも俺はれんが食いた……いてっ!なんだよ秋丸!)
(お前の頭はそれしかないのか!)





SS



「なあ、誕生日なにが欲しい?」



「なに?先輩祝ってくれんの!?」




「まあ……特別な日だし」




「欲しい物って、なんでもいいんすか?」




「んー?ああ」




「じゃあ先輩」




「は?」




「先輩が欲しい」




「却下」




「えーなんでっすか!?」




「もうお前のモノだから無理」




「……先輩っ」




ああ素直じゃないその態度がなんて愛おしいのだろう


もうさ、誕生日プレゼントなんてなんにもいらないから



ずっと俺の側にいてよ
それだけで十分



愛してるよハニー

(そんなアンタが、たまらなく好き)








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