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知らない公園で

知らない公園で、目の前に父さんとコアラが立っている。
父さんは神妙な顔つきでオレに言う。
「父さんたち、離婚することにしたんだ。好きなほうについて行け」
そう言うと、父さんとコアラがオレに向かって手を差し伸べる。
オレが「母さんはどこ?」って尋ねると、父さんは無言でコアラを指差す。
それは母さんじゃないって言っても父さんは無視。
仕方ないから父さんの手を握ろうと右手を差し出すと、一瞬でコアラがその手を掴んだ。
「そうか、母さんを選ぶのか。それがお前の選択なら俺は何も言わん…」

シーンが変わって、何処か南国の島。
ヤシの木にコアラがしがみ付き、オレはその背中にしがみ付いている。
嗚呼、こんな人生もいいなって思ったら目が覚めた。
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