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貴方が善なら私は悪に


誰も犯罪とか悪人になろうとして戦わない

だから、正義も善悪も争いに求めてはいけない





博士がしたのは世界の延命
結果的にそれが大量殺人と崩壊だったとしても

教団がしたのは大切な人との再会
結果的にそれが現世の滅亡だったとしても


颯刃がしたのは世界の救済
結果的にそれが、人を殺したり、何よりも大切な愛を踏みにじったとしても









学園生徒は一時、英雄に祭り上げられ
称賛され、拍手をうける


颯刃はその輪から少し離れて、思った


『俺が斬り伏せ、奪った事は変わらない。
俺は確かに、自分の意志で、殺した。
だから、その痛みを忘れてはいけない』




「ずっとこんな気持ちだったの?」

「……俺は、ただ卑怯だっただけだ……」








人知れず、悪を負って顔を上げる青年



そんな話は、何時だって起こってる

あの日見た、君は……


青空から、墜ちていく。
風に煽られた緑の布が乱雑にはためき、風音が聴覚を奪う。


晴れの日。
あの日、君は、ずっと求めていた仲間に見下ろされて、泣きながら笑った。








土埃が舞い、微かに混ざる戦いの香り。
目を醒ます。


あの人は帽子を脱いで左胸に手を当て祈った。
差し出されだバトンを握る。


終戦記念日。
君は、あの日、両手の武器の重さと鳴らない白い機械を首に掛けて、不敵な笑みを浮かべ、反旗を振り上げた。









生い茂る、草原地帯。
近くに眠る小さな姿を目視した。

生きている、此処に居る。
それは望みもしなかった、現実。


命日と再誕の日。
あの日、君は、死んで喪い、生きて手にした、両足で立ち上がり、睨みながら笑った。






あの日、そう。あの日だ。



その日。物語は確かに終わるのだ。





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記録の箱を開いて


いや〜、1年位振りにdropboxログインに成功しました

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可能な限りマホロビ画像データを詰め込んでいたから、助かった……


懐かしいスチルやら攻略ルート、キャラデザ

何より頂いたイラストも入ってたんで本気で安心


これで回想が少しはスムーズに出来ると良いなぁ

願いの代償請求


無造作に思ったんだ


「神様、助けて」


それが叶うならば、人は当たり前のように甘受した


それが叶わぬならば、人は当然のように罵倒した



「神様、赦して下さい」


白い衣を纏ったソレ等は祈った

全ては神聖で高潔な願いの為に






「そんな願いは、叶えさせない」


万人が思った感情を、一人の青年が立ち塞ぐ



「神様、神様……」


偶像に非ず、万能に非ず、完全に及ばない


祈りを切り伏せ、薙ぎ払い、突き立てた



「さぁ、君の選択は?」


ソレは掌を差し出して、問う









願いを、叶える代償は
何時も残酷の果てにある



万人の願いを穢して
億人の命を救った

その青年は、英雄か?悪逆非道の存在か?


最後に君は、泣いて笑った



考え過ぎライフスタイル


頭の中でぐるぐる考えた挙げ句、無駄に終わったり消化不良になる


どうにも、自分は発声が悪い
低音小声でモゴモゴと発声している気がする

勿論、自分自身としてはごく普通に話してるだけだ

が、顔を付き合わせた数センチ先に言葉が届かない

3回、4回繰り返し言っても伝わらない

常々思うのだが、届かない言葉に意義は無い

つまり無意味で役に立たない


自分の言葉は、そんなものだ
無くたって、多分深刻じゃないだろう

自分の器官で声帯が無くなったって多分生きてはいくのだろうから


さして重要じゃない談笑を何度も繰り返すのは、笑えない
むしろ興醒めして苦痛になる


いや、周りが悪くは無いのだ

昔から自分は言葉を限り無く最小限にした生活をしていたから、伝える行為が下手なのだろう

無論、発声だけでは無くね

ちょっと頭痛がしてる時に頼まれ事をして、目を閉じて気合い入れてたら

「じゃあ、いいや」

って言われた


多分、自分がやりたくない、不快だと受け取られたみたいだ
(無論、頼まれ事は自分がやったが)


我儘なのは認める、無能も、甘ったれなのも知ってる

あ〜、優しい人になりたかったなぁ



昔、家に子猫が迷い込んだ事がある
物置の中で必死に鳴いていた


外に出そうとしたが、逃げ回る
隙間に逃げ込もうとした所を、無理矢理捕まえた


毛を逆立て、爪で掻き抵抗される
一先ず抱き抱えて触れていた

落ち着いたのかと大人しくなる
物置から外に置いた

今度は材目もの隙間に潜り込もうとする
また捕まえて出した

家では飼えない
小雨が降ってきて、寒い

責任が持てない
軒下に下ろして、願った

この仔が幸せにいれますように

家の扉を閉める
鳴き声は暫く続いたが、やがて消えた


考えていた

かくも自分は悪逆非道で、傲慢な屑なんだと

身勝手に抱き寄せては捨てた

ひょっとしたら子猫は自分を一瞬信じてくれたかも知れないのに

蚯蚓腫れになった両腕より、頭の中と胸が痛かった



虫を殺したり、逃がしたり、鼠の死骸を移動したり
蟻に餌を与えてみたり


考える


命は尊い、らしい

ではこれ等はひょっとしたら自分より尊く偉大な生命体では無かろうか?


手首に止まっていた蚊を驚いた拍子に叩き潰した

赤い血が付着する


自分は今、殺した
命を殺した


蚊は、子供を作る栄養の為に血を吸う、と、何かで知っていた

無実で、ただ生きていた命を殺した


嫌になる


蜘蛛の巣を払う
頭に過るのは、自分の家が無意味に破壊される瞬間


たかが。だが、確かに

そんな事、なんて言えるのは加害者だけだ

被害者は些細な事とは言え無い


捨てられたゴミは、勇気を振り絞って買ったモノで、もう買えない品だった


人生は素晴らしい、らしい


自分は考える
どうせ、死ぬ


今日を消費する為に、生きていれば
いつか死ぬ


有意義でも無為でも
幸福でも不幸でも

それだけ



出来れば来世は要らないが
有るならいっそ、ミドリムシになりたい

日光と水で生きて、自由に動き回って、誰かの生命活動として痛覚無く消化されて終わる

そんな生き物でありたい


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