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この際ハッキリ言うけど


「僕、君の事が心底嫌いだよ」


口角が口を開く度に、何度も切れては血が滲む。

鉄の味。鈍く刺す様な痛み。


「まぁ、なんだ。
残念ながら生きてるって事だよね」


悪態吐く君におどけて笑った。





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吹き荒ぶ丘の上で躍る


嵐ヶ丘を聴いていたら、突然視えたビジョン



吹き荒ぶ嵐の様に、黒い背景を踊る影

非常に素早いステップで、伸びやかに軽やかに、舞いながら描く


シルエットに宿る光は青紫


激しく、力強く、躍り狂い描き狂う

飛び散る色彩
白い背景、黒い背景もそれに汚され染められる

やがてそれは一冊の本だと知り、そのページはバラバラに巻き上がる


首を絞めて
石を振り上げて

笑う背中に小さなナイフ


汚す、極彩色
目の醒める様な蛍光ピンク、深い群青、黄緑……


人工的子宮、彼等の母胎はエーテルに満ち輝く

ひび割れた緑、青紫、赤紫、穏やかなピンク、赤と青


「さぁ、欲望の様に、充たして?」




「なんてことは無い。ただの気紛れ」



「ほら、何時も通りさ」



「この色に染まって」
「その運命を変えて」
「あの未来を壊して」


「全ては嘘。泡沫の戯曲。

構わないだろう?

一時の夢幻、永遠の螺旋」





笑う、絵描きは間違いなく表現者だった


つまり









このビジョンは

瀬戸不識の魅せた一面である










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明日、世界が滅ぶとしても


人間なんて、いつかは死ぬ。
当たり前の真実で、確約された現実。


白黒付けたがる俺達は、考えて工夫して進化してきた存在だ。


唯一無二の高い知能を持つ、余りにも矮小な生き物。
つまり、人間。


目が醒めて、窓から覗く天候は晴れ。
変わらない1日の幕開けでしかない。


制服を取り出して着替える。
皺の無いズボンと白いシャツ。


この区画は平穏で、欠伸が出そうな座学も、怒号飛び交う訓練も、当たり前の日常だ。


そんな当たり前の筈だった今日も、
俺の両脇に居た人影は無い。




青空の先に視線を向ける。
此処では無い区画には、廃墟と呼ばれる危険地帯が有る。

そこに入るには特別な許可か、法規を犯して立ち入るしかない。


もしくは、








もしくは、人間では無い存在になるしかない。












かつて、俺には友人が居た。

3人で、この国と人類の為に尽力を尽くそうと夢見ていた。




そう、所詮夢は夢。
現実では無い戯れ言。


2人の友人達は、任務で廃墟へ赴いた。
俺は学校で、退屈な座学を受けていた。


その日は、晴れだった。




やがて廃墟が原因不明の崩落を起こしたしたと学校に連絡が入った。


中には数名の特殊部隊候補生が閉じ込められたらしく、救助部隊が慌ただしく出立していく様子を、ただ眺める。



あの2人なら、絶対に大丈夫。
だから心配はしていなかった。


1人は馬鹿だが、動きが格別に良い。
感情的になる欠点を押さえればかなり優秀な戦力になる。

もう1人は臆病だが、慎重に考える。
些か自信が無い様子でも全体を見て判断する力が有る。





世の中に絶対なんてモノは数える程度しか無かったのに。






雲一つ無い快晴。
たった1人の生存者は、全身に包帯を巻かれた姿で隔離病棟に容れられた。



発狂した友は、化け物の存在を喚きながら掴みかかる。
床に引き倒された俺に向けられた制御の無い殺意。

取り押さえられて鎮静剤を射たれたそいつは、視点の合わない目を見開いて崩れた。








「なぁ、死ぬなよ?」



包帯を解かれたそいつは、耳を塞いだ。



新年度。似合わない制服を着たそいつは、一発の銃弾を轟かせて退学処分になった。



擦れ違う廊下の一瞬。
上着を脱いだそいつは、笑った。



「気を付けろよ……」





するり、解いたソレを押し付ける。




「……想像以上に、腐ってやがる」



囁きに振り返っても、片手を振るそいつはそのまま姿を消してしまった。









人間は、明確な理由付けが必要な弱い存在だ。


そいつは人間を辞めた。
最初から人間では無かったのだ。



そいつは、そういった奴等は知覚者と呼ばれる。
人間にとって危険因子、制圧しなければならない存在。



人間では、解らないんだ。
そんな事、当たり前だろう?


取り出したネクタイを絞めて、鏡を一瞥する。










譲れないんだよ、俺も。
人間として繋いできた存在を、価値を、奪われた歴史を、全てを。



机の上のケースを掴みとった。
中身は疑似進化薬、副作用は未知数。



戦わなくては未来が無い。
選ばなければ意味が無い。



人間は諦めない。
戦いを諦めない。必ず、次を紡いでみせる。




例え、明日世界が滅ぶとしても……

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亡霊は人間の成り損ない


俺、達は。偽物、
なので。

此処に居ない、生きていない。

声が、無い。のに、叫んでみたり。
顔、が、無いのに。笑ってみたり。

それ、は。全部、嘘。

の、中に、在る。本当。


信じて、欲しい。
繋がって、欲しい。

此処、に、いるよ。


忘れて。しまう、のは性。
だから、仕方無いね。

仕舞われて、終う事も、一つ。の、
死。


人間、に、成りたかった。
なぁ。

そうしたら、君と、逢えたかな?
友達。に、成れた、かな?

ひょっとしたら、愛せた、かも。ね。


俺達は。紛い物。
居ない、いない。場。

笑える?泣ける?

生きたい、活きたい、行きたい。
逝けない。


愛したい、愛されたい。

無理。駄目。ないよ。

無いよ。亡いよ。


此処、に、いるよ。
何処にも、いないよ。


君、達の、中には。
まだ、いきていますか?

また、演じるよ。
終われない物語。

退屈で大切な物語。


紡ぐよ、歌うよ。
いつか、届いて、くれたら良いな。


何年後の初めまして



颯刃「長い時間が過ぎたけど、やっぱり出逢えた事が嬉しいんだ」




本日は個人的にマホロビ記念日です
(β版公開日でした)


マホロビの配信自体は昔に終わってしまっても、自分にとっては大切な出来事

沢山の人と世界に触れた、大事なこと


今はもう、誰も居ないかも知れないけど……

私は確かに、マホロビが大好きです

颯刃達も未だ消えずに生きています


もう二度と逢えないかも知れないけど……
私達は此処で、生きています


ありがとう。

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