※あくまで小説です
実在の人物・団体・事件などには関係ありません
(一回書いてみたかった←)
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「今日壇上にあがった人格好よかったね」
「あぁ今朝の全校朝礼の時の?」
「あの…背ぇ高くて細い…」
「北川先輩?」
「そぅ!!その人!!マジ格好いい」
「でもあの人彼女居るよ」
「そうなの!?」
「え!!結構前の話だよ!!ほら二組の前田さん」
「え あの人?わぁ―お似合いだね 美男美女カップル」
「でも前田さんの元カレぶっさいくだったよねぇ」
「え 誰?」
「卒業した有馬先輩!」
「…誰それ」
「えぇ〜!?生徒会で秘書やってたじゃん!!ほら!弓道部のハゲ!!」
「え!!あの人と前田さん付き合ってたの!!」
「…あんた何も知らないんだね」
その人は
最初不思議そうに
次第に得意そうに
最後には呆れたように私を見てため息を吐いた
私は
私を「無知」と嘲ったその人が
陰で悪口を言われてるのを知っている
「あいつの元カレ、私の彼氏なのにまだ会ってるんだよ」
「マジ空気読まない」
「頭悪いくせに」
「男と話す時マジぶりっ子だからね」
「この前の見た?男の後ろにピッタリくっついてさぁ…」
「…あんた何も知らないんだね」
私を「無知」と笑ったあなたは
私より「無知」なのだ
自分は無知ではないと
あなたははっきり言えますか?