朝焼けを飲み干したグラスは空のまま
立ち上がって、思い出して
僕らの日々は満たされていて、ボトル二本じゃ足りない位だ

重なりあったベッドはもぬけの殻
起き上がって、探してみて
僕の空虚は満たされなくて、体温だけじゃ届かなかった

左手の傷
溢れた赤色
隔てられた
瞳の先に映る夜

我が儘を聞いてくれなかいか
グラスに水を注いで欲しい
少しの温もりが色を変える
隣に居て欲しいだけなんだ

朝焼けを飲み干したグラスは割れてしまった
立ち止まって、拾ってみて
君との時間は眩し過ぎて、手を伸ばすのも躊躇う位だ

左手の指
繋いだ銀色
縛りあった
氷の中に沈む朝

我が儘を聞いてくれないか
グラスに水を注いで欲しい
少しの温もりが色を変える
隣に居て欲しいだけなんだ

五月の風
九月の朝
産声と手のひら
共有して
足りなかったんだ
渡せなかったんだ

我が儘を聞いてくれないか
グラスに水を注いで欲しい
君の体温が僕を変える
一緒に歩いて行きたいんだ

今はそれだけなんだ