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リザード

夜光虫の声に誘われ
群れた鹿が一頭駆けてく
空はまるで蜥蜴の背中
ざらついた眼で月が見ている

そして今ただ風に吹かれて
彼は一人孤独と歌う

生まれた意味を探して眠る
答えが無くても気付きはしない
朝を迎えて無意味に笑えば
空虚な心は光を望む

餓えた心色を求めて
狭い路地を潜り抜けてく
此処はきっと世界の果てさ
冷え切った音この身貫く

そして今ただ声を枯らして
僕は一人終わりを歌う

生まれた意味を探して眠る
答えが無くても気付きはしない
朝を迎えて無意味に笑えば
空虚な心は光を望むの

Waking
Unrest
Stardust
Falldown

壊音

発光ダイオードを
握り潰して
荒々しくベンチから
立ち上がる
履き馴れた靴を
脱ぎ捨てて
歩いて行けると
思えたんだ

過ぎ行く時間や
行き交う人々の
織り成す景色と
吹き抜ける風が
見え透いた嘘を
掻き消すのさ

鏡に映った
自分の姿を
見えない誰かと
重ね合わせて
自嘲の歌を
口ずさみ僕は

壊れた時計を
投げ捨てて
一人きりで電車へと
乗り込んだ
大切な帽子を
忘れたまま
このまま行けると
信じたかった

流れる季節や
輝く星達と
消え行く命と
震える無意識が
鋏の様に
僕を引き裂く

水面に映った
自分の姿を
醜い魔物と
重ね合わせて
小さな石を
投げ込んで
僕は

必死に伸ばしたこの手
が掴んだのは幻
笑い合えたあの日を
怒り狂って壊して
戻る事無い心が
欲しがっている言の葉
伝えはしない後悔
蝕みながら笑うの

鏡に映った
自分の姿を
見えない誰かと
重ね合わせて
自嘲の歌を
口ずさみ僕は

水面に映った
自分の姿を
醜い魔物と
重ね合わせて
小さな石を
投げ込んで
僕は
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