先日、姉から本搾りを力強く推すメールが届いた。


ご存じの方も多いだろうけど、本搾りはKIRINが発売している缶酎ハイです。
唐突になんだと思いつつ、届いたメールの内容をかいつまむと、大体こんな感じである。

・果汁感がすごい
・とにかくめっちゃフルーティ
・缶で飲むのはもったいないので、グラスやジョッキで飲むべき


実は本搾りがおいしいという話は前からネットのうわさで知ってはいた。なにやらちょっと変わった飲み方をするということも。
気になってはいたのだけれど、安牌からは手を引けず、スーパーに行くとつい飲みなれているいつもの酎ハイを買ってしまっていのです。


ちなみに本搾り購入以前の知識は、以下のような感じ。

・KIRINが出してるチューハイ
・果汁感重視である
・缶をさかさまにしてから飲むらしい
・グレープフルーツ味がある

…最後の項目は別に知識でもなんでもない気はするのだが、グレープフルーツを愛する人間にとっては重要なポイントなので、はずしてはならない。

とにかく、メールをもらったその足でコンビニへ買いに行った。


なかった。
次の日スーパーへ行った。





そんなこんなでグレープフルーツとオレンジの2缶を買ってみました。
というか、行ったスーパーにはその2種類しかなかったのです。

ほかにもレモン、ライムが発売されているようなので、見かけたらぜひ買って飲んでみたいところ。
レモンもライムも大好きな味ですので。


パッケージをみていたら、うわさどおり「缶を振らずに、一度さかさまにしてお飲みください」のコメントがありました。
従って缶をひとまず逆さにして、テーブルに置いてみる。中身が見えないのでお酒がどうなっているかはわからないけど、とりあえずわくわくでございます。

数秒の後に、いざ開封!せっかくなので、姉に言われたとおり、グラスに注いで飲んでみました。


なるほど!と思う、評判どおりの果汁感。果物を絞って、そのまま飲んでいる感じ。
例えばグレープフルーツ缶の場合、生のグレープフルーツを半分に切ってスプーンですくって食べた後、最後に残骸を思い切り絞って出た汁を飲むのが好きなのですが、その味わいにかなり近い。グレープフルーツ好きとしてはおお!と思います。

飲み口・後味がかなりすっきりしているので、料理といっしょに食べても全然味が苦になりません。これはオレンジ缶にも言えることですが、しっかり果物感がありつつ、かと言って、口の中でべたっとしないさわやかさがかなり魅力です。
グレープフルーツは焼肉(ジンギスカン)食べながら飲んだのですが、濃い味のあいだあいだに口の中がさっぱりとリフレッシュされるので、すごく良かったです。

オレンジも生のオレンジを食べているようなみずみずしい味。飲み干したあとに口に残る味が、そのまんまオレンジ。みずみずしいのを串切りにして、果汁がこぼれないうちに慌ててかぶりつく、あの感覚ですよ。

グレープフルーツと比べると、オレンジの方がやや味が強めに感じました。より一層フルーティというか、そんな感じですね。

オレンジ系の味は好きだけれど、どうもあの手のは甘いのが多くてちょっと、という方にはうってつけだと思います。


グレープフルーツとオレンジを比べてみると、個人の主観としては、料理といっしょに飲むならグレープフルーツ、単体で飲むならオレンジが向いている気がします。



チューハイというと、なんとなーく「甘いお酒」というイメージを抱きがちですが、本搾りはしっかり果物の味を味わえるチューハイです。

このあたりの果物感とお酒のバランスがかなり絶妙なのです。
確かにグラスに注いで飲みたい味だと思います。

逆に言えば、「今夜は疲れているからちょっと甘いお酒でも」というときにはあまり向かないかもしれません。
そのへんは、用途によって使い分けるべしでございます。


糖類ゼロとか、甘さ控えめとか、そういう酎ハイとはまた違う。
果物そのままリアルな酎ハイとして、新しいジャンルだと思います。