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もしもどこでも行けるなら



「日本全国どこでも行っていいよって言われたら、都道府県どこに行きたい?」
と尋ねるのが最近のマイブームです。
いろんな人に聞いてみているのですが、それぞれちゃんと違った答えが返ってくるから面白い。

例えば、石川県(兼六園に行きたいらしい)や広島県(厳島神社に行きたいらしい)、島根県(出雲大社に以下略)。
世界中どの国でも、というと範囲が広くなっちゃうので、日本国内どの都道府県でも、というくらいがいい具合に限定されててちょうどいいと思います。

×××を見たいから××県!という答えもあり、単純になんか好きだから××県!、または距離的に住んでいる県から一番遠い遠い××県に行きたい!という答えもあり。
その人の普段のイメージからは全く想像出来ないような答えが返ってきたりして、なかなか楽しいです。


個人的には長野県か岐阜県を選びたい。
諏訪大社を見つつ蕎麦を食べるか、郡上八幡に行って盆踊りを見てみたいです。
距離的なことを考えれば岐阜県の方が遠いんだよなー。長野県なら自力(自費)でなんとか行けなくはなさそうだから、自由に行っておいでって言われたら、岐阜が良いかな?

こういうことをわりと本気で考えると、結構時間が過ぎてしまったりね。
しかしやっぱりおいしい蕎麦と冬季オリンピック施設の見学もいいなー。(振り出しに戻る)

KIRINのどごし青空小麦



降り注ぐ日差しが明るさを増して、名実ともに夏の気配が漂ってきたように感じます。
山の緑が濃くなって、自然の生命力を肌で感じる季節になったなあ。

冬が厳しい地方に住んでいると、この時期の草木のみずみずしさには圧倒されます。
眠りから覚めて、真新しい空気を胸いっぱい吸い込み、大きく伸びをしているような緑。
まさに生命力の体現だなあと思います。




さて、買い物に行った先で「のどごし」の限定醸造版「青空小麦」を見つけたので、今回はそのレポート。
「本搾り」に続いてKIRINの回し者みたいになってきたけど、ちがうぜ!




のどごしといえば、その商品名に表されるようなすっきりとしたのど越しが魅力。
あまり癖が無いところが好みで、よく飲んでおります。好き嫌いはあるかもしれませんが、飲み口かるーい感じが魅力だと思います。

今回の「青空小麦」もそういった意識で飲んだので、だいぶおどろきました。
何がびっくりって、味がだいぶ麦っぽいです。ビール…っていうか一番搾りに近い味がします。
多分私のように、通常品ののどごしのあっさりさを考えて飲むとおや、と感じると思います。

これを「味の濃い発泡酒」と捉えるか「味の薄いビール」と捉えるかはきっと好みによるんでしょうが、個人的にはなかなか素敵な味だなと思います。

特に何か食べながらビールを飲んでいて、「ビールっておいしいけど、それ自体の味濃いいよね」と感じておられる方にはとてもちょうどよいのでは。
麦の味の中に漂う、そこはかとないさっぱり感がなかなか良いですよ。



「本搾り」もそうでしたが、味的にちょっとリッチな感じがするので、できればグラスでもコップでもなんでもよいのですが、缶から直接と言うよりは、別のいれものに注いで飲むと、美味しさ倍増です。
冷蔵庫できりっと冷やしたのを、はじめ勢いよくグラスに注いでまず泡を出す。こんもりと数センチ泡が盛り上がったところで、泡を浮かべるように、下に酒を注いでいく。小さな水泡がグラスの上で蓋をしている雲のような泡に音もなく吸い込まれていくのを見ながら、大きく一口。唇の上にアーチを描いた泡が、はじけていく。

いやあ、この世の春だなあ。


そう思うよね。季節は初夏だけれどね。




従来の軽やかさに加えて、ちょっとリッチ感漂う「青空小麦」、なかなか良いっすよ。
五月が終わらないうちに、まだ季節が夏に染まりきらないうちに飲んでおきたい缶だと思います。




というかこれ、ゴールデンウィークに親戚とか家族が集まった時に飲むのにちょうどいい味だったと思うんだけど。
普通とはちょっと違うの飲みたいなーみんな集まっているし、みたいな時に飲むと良さげな気がしたり。




限定醸造だそうなのでいつごろまで店頭に並んでいるかわからないのですが、普段会えない誰かと一緒に飲んでみたいな、と思う、少しだけ特別な「のどごし」なのです。

乗る上へ!



以前「ノルウェー産の作品はだいたい(もちろんいい意味で)変」ということを書いた気がするのですが、その話。



そもそも私がノルウェーの文化ついて局地的な知識しか持っていないから、勝手に変な印象を受けているのかもしれません。
とりあえずノルウェーについての知識を挙げていくと、フィヨルド、サーモン、首都がオスロだということ、スキー競技が鬼のように強いこと、独特の柄のセーター、ロイクソップ、ブッゲ・ヴェッセルトフト、ムンク、ヨースタイン・ゴルデル、オーレ・アイナル・ビョルンダーレン。

たかだかこの程度です。
ていうかほんとに偏っているな。

この程度の知識でノルウェーの作品について、「変だぜ」と(竹本泉風に)言い切っていいものだろうか、どうか。ノルウェーの人に怒られそうな気はするな。




この記事をノルウェーの人が読むことはまずないと思うので、さておき。

ノルウェー産の作品が持つ変な感じというのは実に微妙な「変」です。
突飛というわけではなく、不気味なわけでもなく、居心地が悪いこともなく、味が強いわけでもない。
おおよそ「変」と聞いて思い浮かべる感覚のどれとも違う。
一般的という面から微妙にずれたところにあるものです。

例えば、道を歩いていて何か違うな、おかしいなと思って足元をよく見たら、数センチだけ宙に浮いていた…というような、そんな感じの不思議な「変」。


あれ、不思議な変というか、変な不思議なんだろうか…そのへんどうなんだ。


ともあれ、きわどさのない、いい感じで不思議に変なノルウェー産の音楽や物語は素敵だと思います。個人的にかなり好きです。
何がどうなってどこからそのテイストが出てくるのかわからないけれど、失われて欲しくない、ノルウェーの大きな魅力のひとつだと思います。

そう言えば、村上春樹さんが最近出した翻訳本がノルウェーの作家のものだと知って、俄然興味が湧いております。買おうかな。
予想するけど、ぜったい変な小説だぞ。

ノルウェーに行ってみたいなー。
「変」の秘密を探りに行きたい!

KIRIN本搾りがおいしかったので


先日、姉から本搾りを力強く推すメールが届いた。


ご存じの方も多いだろうけど、本搾りはKIRINが発売している缶酎ハイです。
唐突になんだと思いつつ、届いたメールの内容をかいつまむと、大体こんな感じである。

・果汁感がすごい
・とにかくめっちゃフルーティ
・缶で飲むのはもったいないので、グラスやジョッキで飲むべき


実は本搾りがおいしいという話は前からネットのうわさで知ってはいた。なにやらちょっと変わった飲み方をするということも。
気になってはいたのだけれど、安牌からは手を引けず、スーパーに行くとつい飲みなれているいつもの酎ハイを買ってしまっていのです。


ちなみに本搾り購入以前の知識は、以下のような感じ。

・KIRINが出してるチューハイ
・果汁感重視である
・缶をさかさまにしてから飲むらしい
・グレープフルーツ味がある

…最後の項目は別に知識でもなんでもない気はするのだが、グレープフルーツを愛する人間にとっては重要なポイントなので、はずしてはならない。

とにかく、メールをもらったその足でコンビニへ買いに行った。


なかった。
次の日スーパーへ行った。





そんなこんなでグレープフルーツとオレンジの2缶を買ってみました。
というか、行ったスーパーにはその2種類しかなかったのです。

ほかにもレモン、ライムが発売されているようなので、見かけたらぜひ買って飲んでみたいところ。
レモンもライムも大好きな味ですので。


パッケージをみていたら、うわさどおり「缶を振らずに、一度さかさまにしてお飲みください」のコメントがありました。
従って缶をひとまず逆さにして、テーブルに置いてみる。中身が見えないのでお酒がどうなっているかはわからないけど、とりあえずわくわくでございます。

数秒の後に、いざ開封!せっかくなので、姉に言われたとおり、グラスに注いで飲んでみました。


なるほど!と思う、評判どおりの果汁感。果物を絞って、そのまま飲んでいる感じ。
例えばグレープフルーツ缶の場合、生のグレープフルーツを半分に切ってスプーンですくって食べた後、最後に残骸を思い切り絞って出た汁を飲むのが好きなのですが、その味わいにかなり近い。グレープフルーツ好きとしてはおお!と思います。

飲み口・後味がかなりすっきりしているので、料理といっしょに食べても全然味が苦になりません。これはオレンジ缶にも言えることですが、しっかり果物感がありつつ、かと言って、口の中でべたっとしないさわやかさがかなり魅力です。
グレープフルーツは焼肉(ジンギスカン)食べながら飲んだのですが、濃い味のあいだあいだに口の中がさっぱりとリフレッシュされるので、すごく良かったです。

オレンジも生のオレンジを食べているようなみずみずしい味。飲み干したあとに口に残る味が、そのまんまオレンジ。みずみずしいのを串切りにして、果汁がこぼれないうちに慌ててかぶりつく、あの感覚ですよ。

グレープフルーツと比べると、オレンジの方がやや味が強めに感じました。より一層フルーティというか、そんな感じですね。

オレンジ系の味は好きだけれど、どうもあの手のは甘いのが多くてちょっと、という方にはうってつけだと思います。


グレープフルーツとオレンジを比べてみると、個人の主観としては、料理といっしょに飲むならグレープフルーツ、単体で飲むならオレンジが向いている気がします。



チューハイというと、なんとなーく「甘いお酒」というイメージを抱きがちですが、本搾りはしっかり果物の味を味わえるチューハイです。

このあたりの果物感とお酒のバランスがかなり絶妙なのです。
確かにグラスに注いで飲みたい味だと思います。

逆に言えば、「今夜は疲れているからちょっと甘いお酒でも」というときにはあまり向かないかもしれません。
そのへんは、用途によって使い分けるべしでございます。


糖類ゼロとか、甘さ控えめとか、そういう酎ハイとはまた違う。
果物そのままリアルな酎ハイとして、新しいジャンルだと思います。

「clover」



「clover」/Plus-Tech Squeeze Box



ゴールデンウィークも今日でおしまい。
最終日は家でのんびりしながら連休中にあったことを思い出したりしている人も多いのかな。

思い出が鮮やかによみがえる、なんて言葉がありますが、鮮やかな思い出の間と間の、薄くぼんやりとした記憶だってそれも思い出だと思います。


連休最後・企画最後の曲はPSBの「clover」。
好盤「FAKEVOX」の最後のほうに収録されている、ラインナップの中でもちょっと毛色の違う一曲です。

古いレコードに針を落としているような、かすかなオーディオの音が聞こえます。
フィルターをかけた音楽は、すりガラスの向こうから聞こえてくるようなくぐもったメロディ。不明瞭さが不思議とあたたたかく、遠く白昼夢を見ている気持ちになります。

午後の陽だまりに身体を寄せたときの、夢と現実のあわいを漂う感覚。
誰かの、あるいは自分の思い出を古いフィルムの映像で見ているような音楽です。夢のような余韻をもって響くエレキギターの音色と、少女のような、甘すぎないヴォーカルの声が雰囲気があって良いのですよ。

お休みの最後は目を閉じて、思い出を振り返るのも素敵ですね。





PSBの「FAKEVOX」は、初めてCDをアーティストの前情報なし・ジャケットの見た目のみで買った思い出の一枚です。
ようはジャケ買いというものですね。

お金がなかった学生のころ、CDはわりと高価な買い物でした。一枚のCDを長い間繰り返し繰り返しずっと聴いていたものです。
まあ今もお金ないけどな。金銭感覚だって大して変わってないけどな。

とにかく、CDを買う機会は貴重だったので、好きなアーティストのものだけをひたすら集めていました。
というか、ジャケ買いとかちょっと気になったから買ってみる、とか、そういう概念が自分の中にまだなかった。

でもある日、たまたま遊びに行ったヴィレッジヴァンガードで「FAKEVOX」のジャケット(解像度を荒くした感じの点描画像。黄色のバックに、青いウサギ)を見て、「かわいい!これ欲しい!」と名前も曲の説明も何も見ずに、反射的に買いました。

結果として、音楽はかなり好みだったです。ビギナーズラックというか、釣り糸垂らしたら鯛が釣れたというか、初打席ホームラン、みたいなものですよ。

それに味をしめ、定期的にジャケ買いをし続けて今に至ります。
落ちた沼は深かった。




こういった思い出も、夢と現をさ迷うあたたかい記憶のひとつですね。
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