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ふくろう男

幼稚園の頃、誰かのお見舞いで母親と病院に行った。 しばらく病室で話し、いい時間なので帰ることに。 母親に手をひかれて階段を降りていたが、踊り場でふと振り返ると、上階の踊り場で何人かが立ち話しているのが見えた。 そのうちの一人が、顔は老人のようにしわくちゃなのに背が異様に低く(周りにいる数人の大人の腰くらいの背丈)、 俺と目が合った瞬間、首をかしげたかと思ったらそのまま360度グルリと回した。 顎が天井を向いて通過する軌道、とでも言うのか。
成長した今、あれは俺の妄想か何かだと思ってる。それとも、首が回っちゃう病気が存在するのか? 医学に詳しい人いたら教えて下さい。

ラテン語の本

私が住んでいるのは、日本海側の古くは漁業で栄えた港町です。 規模はそれほど小さくなく(一応市です)それでいて、今はもう鄙びた寂しい街でした。 現在は大学を卒業し、市内の銀行に勤めている私ですが、ある休日、お付き合いしている 女性と遊んでいると、その女性は大学に忘れ物をしたらしく、私は車でその大学まで彼女 を送りました。 市内には幾つかの大学があるのですが、そこは小さな女子短大でその始まりは大正時代まで 遡れるとの事でした。 私は女子大が珍しく、彼女と一緒に入って行って、図書室などを散策しておりました。 とても古びた図書室で、多くの本は埃を被っており、あまり使われている気配は御座いませんでした。 ふと、本棚と本棚の間に人一人が無理をすれば入れるような隙間が空いており、その隙間の 後ろには更に本棚が並んでいるようでした。 私は生来、本などが好きなこともあり、古い本があるのかなと、無理をして身体をその隙間 に押し込め、奥に入りました。 小さなステンドグラス(基督のような…なんとなく初期ゴチックを感じさせる陰鬱のものでした)から 紅い光が差し込んでおり、何だか不気味に思いました。 そういえば、休日だからか、その学内にも図書室にも人の気配はまったく感じませんでした。 案の定、私が考えたとおり、そこには幾つかの本棚がありました。 ただ、思ったより埃などは被っておらず、綺麗な事が不思議に思われました。 その本棚には英語の本や独逸語の本、露西亜語の本などがあり、正直英語の本もぐねぐねとした筆記体 で私にはタイトルを読む事も出来ませんでした。 そういえば、この大学の創業者はアメリカ人で市の漁業関係者でとある篤志家が基金し、その大学が 出来たと、何かで聞いた憶えが御座います。 私は自身の無知を悔やみながらも、本を手に取りぱらぱらと捲っておりました。 ふと、ラテン語?(恐らくその音韻…umとあったので、ラテン語だと思います)の本が御座いました。 それは不思議な豪華な本で皮のようなもので表紙をあしらっており、装飾も蔦が絡まっているような、 海藻が絡まっているような、全体で見ると何処か魚類を思わせる、そんな装飾で御座いました。

 

それを手にして捲ろうとした瞬間、駄目という叫びと共に、その本は取り上げられておりました。 私が夢中になっていたのか、何時の間にか私の後ろに居た彼女が怒ったような、少しだけ怖いような 表情を浮かべており、私は戸惑いました。 彼女はその本を本棚にぐっと押し込むと、私の手を取り、何も言わず、図書室を出て、結局、車に 戻るまで、何も言葉を発しませんでした。 車に戻り、私はどうしたという問いを発すると、彼女は何だか震えているようでした。 私は気まずく、勝手にふらふらと大学内を歩いた事を詫び、車を走らせ大学を後にしました。 その日は何だかしっくり行かず、食事の後、彼女を家に送ったのですが、その際、絶対に誰にも 大学に入った事、図書室に行った事などは口外しないようきつくきつく言い含められました。 私も女子大にふらふらと入ったと言う負い目もあり、それを承諾し、その日はそれで終りました。

私はあのラテン語の本は何だったのだろうとぼんやりと考え、ネットで調べたり、ラテン語辞典 で調べたりしましたが、それらしい言葉は見つからず、造語かなとも考えました。 私の祖父はその年代の人間には珍しく、独逸に留学し、現在も色々と本を読んでいる博識家なので、 ある日、祖父にそれとなく、ラテン語のその言葉を知っているかと問いました。 その瞬間、祖父は青褪め、そんな言葉は知らないと、普段の祖父からは想像出来ない強い口調で 否定し、続けてその言葉を何処で聞いたかと私に問いました。 私は彼女との約束もあり、言葉を濁し、いやネットで見たんだけどと話すと、ほっとしたように、 祖父は口調を和らげ、「見たのでないなら良い」とぽつりと口にしました。 本当は私はその本を手に取り、『見た』のですが、何だか口に出来ませんでした。

それから私の身の回りでは色々な事が起きました。 それから一月ほど経った竜宮祭の時期に、彼女は自ら命を絶ちました。 その遺書には「我が神に捧ぐ」とだけあったそうです。 それ以来、私は仕事が終ると、海に行き、ぼぅっとしております。 それ以外、出来ません。 そうして、私自身、何となくですが、海に還りたい気がするのです。 そろそろ、私の番かもしれません。 それでは、失礼致します。

ファミコン

小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた

彼は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直、「こいつでもドラクエとかわかるんだなあ」と思った

三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた

彼がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムとカラスを倒す、ただそれだけだった。パーティにただ一人の勇者のLvは50を越えていた。彼は永遠、素手でスライムを殺し続けた

とても楽しそうだった

先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた

それを見て彼の母親が「ごめんなさいね、○○ちゃんはファミコン大好きのよ」と僕に謝った

彼はドラクエ以外のソフトは持っていなかった

僕はそれ以来、ゲームをやらなくなった。以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。コントローラーを握るとやるせなくなった。友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった

その間、僕はゲームに興じる友達の背中だけを見るように努めた

本当にむなしかった

その内に、僕はファミコンを憎むようにさえなった。今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない

それは真夜中に僕を目覚めさせた

ゲームなんかこの世からなくなってくれと本当に願った

僕はソフトを彼に全部あげて、本体は捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。

一人暮らしをしている今でもゲームは嫌いだし、もちろん家にも置いていない。

時々、彼と、永遠に世界を救えなかったであろう彼の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる

赤いコートの女

私が小学生の時。通学路に橋があって、登下校時はいつもそこを通っていました。ある朝、確か半袖だったから夏だったと思いますが橋の下に、赤いコートを着た女の人が立っていました。 革製の大きなバックを抱えて。続く


その日の帰り、友達二人と下校していた私は例の橋の下について、驚愕しました。 赤いコート。 登校した時と同じように下を向いて立っていたのです。俺は友達の手前走って逃げたかったのを我慢しました。でも俺が近づいても女の人は全く動きませんでした。

 

しかしもっと驚いたのは次の日の朝も、帰りも、その次の日も女の人は赤いコートで立っていました。 最初は怖かったのですが、あまりに毎日いるのでそのうち馴れてきて、気にすることもなくなりました。 それから一か月くらいたったころ。ある朝女の人が突然いなくなっていました。 あ、いなくなってる。そう思いよく見ると、女の人がいつも持っていたバックが残されていました。 中身がみたい。私はよせばいいのに中身を確かめるためバックに近づいていきました。

 

私はバックに近付いていきました。ゆっくり、ファスナーを手に取りました。そして素早く開けました。 「……!!」 私は絶句しました。血のコートが入ってるって書かれた方、はずれです。その方がまだ良かった。 中には黄色い、半透明の液体。はちみつでした。バックに直接はちみつが入っていたのです。でも私が絶句したのはそのせいではありません。 カラス。 はちみつの中に、カラスが「漬け込まれていた」のでした。 半透明の液体の中でとろんとした目をしてたゆたうカラス。 …なんで?意味がわからない。


ザッザッザッ。 なんで今まで気付かなかったのか?と思うほどすぐ近くで、誰かの足音がしました。 私が(恥ずかしながら)固まっているとそいつは私のすぐ真後ろ、それこそ暖かい息が私の後頭部にかかるくらいの位置に立ち止まりました。 振り替えれない… するとそいつは私の耳に囁くようにただ一言。 「綿棒貸して下さい」 そこではじめて私は叫び、ひたすら全力で走りました。


バックのことも、後ろにいたのがあの女なのかもわかりません。そして、なんでそいつは綿棒を欲しがったのかも謎です。 今となっては何も確かめられません。でも、私の耳にかかった、そいつの生臭くて湿った息だけは今でもはっきり思いだせます。

ふすま

今から24?5年前N県のS市に俺はアパートを借りて一人住まいし始めた。 家賃2万のボロな借家で6畳、4畳半で汚いキッチンとトイレ付きだった。 住み始めて1週間目のこと。最初、俺は4畳半の部屋で布団を敷いて寝ていた。 電気をすべて消して眠りについたのだが夜中に目が覚めた。俺は寝るとき 横になるクセがあり目が覚めたときは6畳と4畳半を仕切っているフスマのほうに 顔を向けてきた。で冷蔵庫をキッチンのとこに置いていたのだが、冷蔵庫って 夜中静かだとブーンってモーターの音が聞こえるよね?それが最初に耳に入って ボケーっとそれを聞いてたんだ。そのブーンって音が段々段々大きくなって いくのよ。もう頭の中でガンガン響いてくるように・・・・よけい眠れなくて 目が冴えてきて顔の向きはそのままにしてフスマをジーっと凝視してたんだ。

 

そのままジーっとフスマを見てたらスーっと音もなくフスマが開いた・・・・・ 10センチくらい開いた。もう俺は頭の中がパニックになって 反対側に寝返ったんだ。そしたら女の人が笑って座っている。年は10代 後半?20歳くらいの人だった。これは金縛りなんかじゃない。体も動くし。 俺は「うわ??????」と大声を上げて叫んだ。もう無我夢中で隣の 6畳の部屋へ行き電気を点けてその夜は震えて過ごした。 次の日からは6畳の部屋で寝ることにし一晩中電気を点けて寝るようにした。 アパートを変えようか悩んだが金も無いし結局2年間そこに住んだ。 昼間でも色々怪現象あったけどね。後に妹が高校の寮を出てこのアパートに 居候したりとかあったし。その後、2度とそういう目には遭わなかったけど。

 

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