フォルスタSSです。
シリアス書きたいなぁ…という思いで書いていたら
なんだか酷いものに…;;
スターリンさん、ごめんなさい…!
*attention*
・フォルスタSSです
・現パロ設定
・シリアスというかなんというか…
・とりあえずフォルのクラスメイトを殴り飛ばしたい
・スターリンさんに土下座
・ナハトさん、本当に済みませんでした…!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フォルスタSSです。
シリアス書きたいなぁ…という思いで書いていたら
なんだか酷いものに…;;
スターリンさん、ごめんなさい…!
*attention*
・フォルスタSSです
・現パロ設定
・シリアスというかなんというか…
・とりあえずフォルのクラスメイトを殴り飛ばしたい
・スターリンさんに土下座
・ナハトさん、本当に済みませんでした…!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
―― ある日の、放課後のこと。
陽は落ちかけて、うっすら夕闇に染まり始めている空。
スターリンは通い慣れたといっても良い図書館に来ていた。
「フォル」
声をかけるとパッと顔を上げる、亜麻色の髪の彼。
嬉しそうに笑って"お仕事お疲れ様"という。
一緒に学校の門を出るのにも、慣れた。
一緒に帰る道は、決して長くもなく、短くもなく。
その道の途中で、フォルは"ねぇ"とスターリンに声をかけた。
「今日は書記長様バイトない日だよね?」
「あぁ」
スターリンが頷くと、フォルは嬉しそうに笑う。
そして、いつものように明るく言った。
「そのまま遊びに行こうよ!」
「……別に、いいけど」
やった、とはしゃいだ顔をするフォル。
子供っぽく、無邪気で。
スターリンはそんな彼を見て苦笑した。
「じゃあね、カフェ行こ、カフェ!」
「この前も行かなかったか」
「この前とは違うところだよー」
甘いものが好きな彼はよくスターリンを連れて気に入った店に行く。
なんだかんだでその"我侭"に付き合っている、スターリンだった。
まぁいいけど、と返答しかけたとき。
「あれ?フォル」
スターリンとフォルは同時にその声が聞こえた方へ視線を向けた。
そこに立っていたのは、二人の生徒。
制服を見て、フォルの学校の生徒だということがわかった。
薔薇の校章は目立つ。
どーも、とフォルは軽く返答する。
二人の生徒はフォルの隣にいる彼……
基、スターリンを見てから、顔を見合わせた。
そして、小さく笑う。
「……何?」
フォルは少し……否、かなり不機嫌そうな声を出した。
スターリンは隣にいる彼と、彼の友人(否、知り合いか)とを交互に見比べる。
「お前が変わり者だとは思ってたけど……
交友関係も、変わってんだな」
一人が、からかうような口調で言った。
チラチラと、スターリンに視線を投げている。
フォルは顔を顰めて訊ね返した。
「どういう、意味?」
「其奴……この前交流学習で行った学校の奴だろ」
その言葉を聞いて、スターリンは思い出す。
目の前にいる彼らには一度、あっている。
会ったといっても直接会話をしたわけではないが。
一度、自己紹介はしていたはずだ。
「書記長様のこと言ってるの?」
「書記長……あぁ、ヨシフ・スターリンか」
思い出した、という彼。
その反応に、何となく……危機感にも似た感情を抱いて。
スターリンはフォルの鞄を後ろから引っ張った。
反射的、本能的にとった行動。
彼らがこの先紡ぐであろう言葉を、何となく推測していたのかもしれない。
しかし、フォルは"大丈夫だよ"とスターリンに向かって微笑んだだけだった。
その親しげな雰囲気を見て、"ふーん"と声を漏らした一人が、笑って言う。
「この前お前が世界史の時間に教室飛び出してったの、其奴が原因なわけ?」
「え」
スターリンは驚いた顔をしてフォルを見る。
フォルは一瞬顔を顰めてから、彼らに言った。
「だから、何?言いたいことあるならはっきり言ってよ」
不快感を露わにしたフォル。
彼らは二人で一度顔を見合わせると、スターリンを見て、いった。
「だから……」
その言葉を聞くのと、スターリンが逃げ出すようにそこを離れたのと、
一体どちらが早かっただろう。
後ろでフォルが呼ぶ声が聞こえたが、スターリンはそのまま走って逃げた。
からかうように笑う、フォルのクラスメイトの声が、耳についていた。
***
「はぁ、はぁ……っ」
荒く息を吐いて走って、走って……
ある場所で、立ち止まった。
ここは、彼の家の傍の公園。
何で此処に逃げ込んだのだろう。
―― 期待、しているのだろうか。
フォルが探しに来てくれるのを。
迎えに来てくれるのを。
「はは……情けねぇ」
自嘲気味に呟く。
思い出すのは、"彼ら"の声。
―― 其奴みたいに変わった奴らと仲良くつるめるお前がわかんない、って言ってんだ。
―― 普通、気味が悪いとか怖いとか思わねぇの?
歴史で習うような人間と同じ名前の人間。
彼らのような反応をする"外部"の生徒がいることに、
全く気づいていないわけではなかったけれど。
真正面から言われると、流石にショックだった。
おかしなことなのだと、実感してしまうから。
フォルと……所謂、"普通"の生徒と……
フラグメントでない生徒と、仲良くなること。
それがおかしなことだと、否定された気がして。
無意識に、空を見上げた。
空は、すっかり暗くなっている。
今日は曇っていて、星も月も見えない。
気温も、下がっていた。
そろそろ、帰ろう。帰らないと。
そう思うのに、足は動かなかった。
―― 書記長様!
急に声が、聞こえた。
その刹那、体を包み込むぬくもりと、声。
「此処に、いたんだ……!」
ぎゅ、と後ろから抱きしめられた。
そのなれた声と感覚が、彼のものだということに気づいて。
はぁ、と疲れたように息を吐き出すフォル。
「ごめん……迎えに来るの、遅くなって」
「ふぉ、る……彼奴ら、は?」
声が震えるのを隠して、フォルに問いかける。
彼は苦笑して、答えた。
「叱り飛ばして置いてきた。
"君たちみたいに浅い考えしかできない人間に、
僕らの関係を否定される筋合いはない"ってね。
だから、君を迎えに来るの、遅くなっちゃったんだ」
ごめんね、と謝るフォルの声は後ろから聞こえてくる。
正面に回ろうとした彼をスターリンが止めた。
「……顔、見ないでくれ」
「嫌だ」
「頼む、から」
「何で、嫌なの?」
「……情けない顔してる、から」
スターリンの応対に、フォルは溜息を一つ。
「さっきの奴らのこと、気にしたら駄目だよ。
……って言っても、無理かな」
スターリンは項垂れたまま小さく頷く。
正直、さっきの彼らの言葉は胸が痛かった。
だから、逃げ出した。
フォルの反応を見るのが、少し怖かった。
うつむいたままのスターリンを見て、フォルはいう。
「……ねぇ、書記長様。
僕から、離れようとはしないでね」
「何、言い出すんだよ」
「君のことだから、僕と一緒にいるのが間違いだとか、
そういう的はずれなこと思うんじゃないかって。
そんなこと、考えたら怒るよ、僕は」
フォルの言葉にスターリンは頷けなかった。
図星、だったから。
もしかしたら、もしかしたらフォルも、同じことを……
今は違っても、いつかそう思うかもしれない。
そう考えるだけで、苦しかった。
でも。
「誰がなんと言っても、僕の気持ちは変わらないよ。
たとえ君が僕から離れようとしたって、僕は離さないからね」
フォルはスターリンの正面に回って、顔を上げさせる。
そのまま、軽くスターリンにキスをした。
変わらない、蒼い瞳。
決まり悪さと、悲しさが綯交ぜになったような感情のまま、
スターリンはフォルに言う。
少し、卑屈な言葉になった。
「……見られたらどうするんだよ、さっきの奴らに」
「好きに言わせとけばいいよ」
「でも」
「五月蝿い。そういうこと考えなくていいの」
―― っていうか、考えないで。
フォルはそういうと、スターリンをしっかりと抱きしめる。
スターリンは静かに涙をこぼしていた。
「もう……泣かないでよ、書記長様」
「泣いて、ない……」
「まったく……強がりなんだから」
悲しさだけで泣いているのではない。
彼らの言葉に傷ついただけではない。
フォルが大好きだよ、と囁く声がかえって切なくて。
一瞬彼の気持ちを疑った自分のことが、恨めしくて。
―― どうして、自分は……
自分はどうしてフラグメントなのか。
どうして彼はフラグメントではないのか。
そんな思いの中、涙が溢れて止まらなかった。
―― 彼と自分との… ――
(些細な違いだと、信じたかった
信じても、いいのかな…?)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |