子豚さんのお子様をお借りしてHalloween小説を書かせていただきました!
阿呆な星蘭が風邪なんぞ引いたせいで、予想より完成が遅くなった
挙句、相変わらずの残念クオリティですが…
よろしければ、みてやってください><
子豚さん、素敵なお子様を書かせてくださってありがとうございました!!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
子豚さんのお子様をお借りしてHalloween小説を書かせていただきました!
阿呆な星蘭が風邪なんぞ引いたせいで、予想より完成が遅くなった
挙句、相変わらずの残念クオリティですが…
よろしければ、みてやってください><
子豚さん、素敵なお子様を書かせてくださってありがとうございました!!
―― 今宵は、ハロウィン。
街中には仮装した子供たちがはしゃぎつつ歩きまわっている。
そして、此処にも、明るく盛り上がる子供たちがいた。
***
「ウェンディ、準備はいい?」
「もちろん。ウィルドも、良いね?」
「うん」
くすくす、と笑いあう、よく似た顔。
二人とも、同じような衣装を身に着けている。
楽しそうに笑いながら、顔を見合わせて……
「じゃあ、行くよ」
せーの、と声を合わせて顔のそっくりな二人は、ドアを開けた。
「リオンちゃん!」
「おねーちゃん!」
「「Trick or Treat!」」
勢いよく部屋に飛び込んだ、二人。
仮装用の黒いマントがひらりっと風になびく。
おそらく、モチーフは悪魔なのだろう。
マントからは蝙蝠のような羽がひょんひょんと揺れている。
「…………」
と、二人は自分たちの前にいる少女を見て、ぽかんとした。
ぱちくり、と瞬きをしている緑の瞳の少女も、むろん仮装をしているわけで……
ウェンディは顔を輝かせ、ウィルドに関しては、徐々に顔が赤くなっていく。
「わあ……お姉ちゃん、可愛い!」
「そう、かな……ちょっと、恥ずかしいんだけど」
照れ笑いしつつ、自分の衣装の裾をつまむ少女……
基、リオン。
彼女はひらひらとしたレースのあしらわれた、黒いワンピースを着ていた。
モチーフは無論、魔女。
ゴスロリチックなフリルの多い黒のワンピース。
裾には白いレースがあしらわれており、胸元には大きなリボン。
大きな帽子にも桃色のリボンが揺れている。
それを着たままはにかんだように笑っている様子は、
恐らく誰が見ても"愛らしい"と感じることだろう。
「すごく可愛いよ!」
正面から抱きつきながら無邪気な笑顔を浮かべてウェンディが言うと、
リオンは嬉しそうに礼を言う。
一方のウィルドはといえば、フリーズしたまま動かない。
まぁ、それは当然といえば当然。
愛らしい魔女の衣装を召した思い人が目の前にいては、そうなるのもうなずける。
「良く似合うぞ、リオン!!」
「兄さん……もう、何回も聞いてるよ」
可愛いを連呼する兄に、リオンは少し呆れ顔だ。
実の兄にさえ"可愛い"と言わしめる……
否、アレンの場合そういわないはずがない、というのがある種正解だ。
そんなやりとりをフリーズしつつ見ていたが……
「そ、そうだ!リオンちゃん、Trick or Treat!お菓子くれなきゃ悪戯するぞ!」
ようやく我を取り戻したように、ウィルドが言う。
その頬が赤いのはまぁ……致し方あるまい。
ウェンディはくすくすと笑って、リオンから離れた。
そして改めて"trick or treat"と決まり文句を言う。
「お前たちはいつでも悪戯してるけどな」
ぼそり、とアレンが呟くと、双子はにっこり笑っていう。
「お望みならいくらでも」
仮装の衣装から覗いているのは、おそらく悪戯道具、なのだろう。
それを見てアレンは顔を顰めてから、首を振った。
「結構だ」
「望まなくてもやるけどねー」
"ねー"と顔を見合わせ、くすくすと笑う、悪戯悪魔二人……
基、ウェンディ&ウィルド。
彼らが言うと、冗談に聞こえない。
現に、彼らは悪戯の常習犯であり、
アレンやノアールはその被害に遭ったことがある。
「おい!」
「兄さん、大人げないよ」
"意味が解らん!"と言って怒鳴りかける兄を制し、
リオンは手に持ったバスケットから小さな包みを取り出す。
それを見て目を輝かせるウェンディとウィルドだが……
リオンは悪戯っぽく笑って、首をかしげた。
「でも、悪戯するならお菓子あげないよ?」
リオンの言葉にフリーズするウィルド&ウェンディ。
はたと我に返るや否や、ぶんぶんと首を振った。
「い、悪戯しないよ!!」
「しないしない!」
「だから、お菓子頂戴!」
あまりに必死な二人の様子。
お菓子をあげない、はある種一番こたえるお仕置きだろう。
リオンも考えたものである……否、考えての行動か否かは、不明だが。
ただ、彼らの悪戯が度を越さないようにリミッターをかけているのは
間違いなくリオンだろう。
"現金な奴らだなぁ"とアレンが呟くと、ウェンディとウィルドはそちらを睨む。
リオンは"まぁまぁ"と兄を諌めた後、明るく笑って、
手に持っていた籠から小さな包みを二つ取り出した。
一つは桃色、もう一つは淡い青色。
「Happy Halloween」
にこっと笑って、リオンはそれを二人の前に差し出した。
ウェンディとウィルドは目を輝かせて、それを受け取る。
「わ、リオンちゃんの手作り?」
「うん。頑張って作ったんだ」
「ありがとう!」
明るい笑顔。はしゃぐ、二人の悪魔。
子供っぽい……否、"子供らしい"笑顔に、リオンは優しく微笑む。
その様子はそれこそ姉のよう。
或いは、母親のよう、でもあったかもしれない。
やれやれ、という顔をするアレンの服を引っ張る、誰か。
無論、それはリオンで。
ちょこん、と首をかしげて、訊ねる。
「兄さんもいるでしょう?」
その手に握られているのは、淡いグリーンの包み。
「り、リオン……!」
「Happy Halloween」
無垢な笑顔で言われれば、たまったものじゃない。
次の瞬間には"可愛い!!"と大騒ぎするアレンと
恥ずかしいからやめて、と困り顔のリオン、
それを呆れたように見つめる双子という
非常に奇妙な図が出来上がるのであった。
―― Happy Halloween! ――
(悪戯の代わりに甘いお菓子を…!)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |