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女生徒Aの朝






朝日に照らされたコンクリートの道。
寝癖を押さえながらバタバタと走れば、肩に掛けた薄い紫色のエナメルバッグが大きく揺れた。

既に乱れた半袖の白いシャツ。
初夏の風に揺れて青く翻るプリーツスカート。
素足に履いた、水色の紐にバッグとお揃いの色をしたハイカットのスニーカーはあたしのお気に入りだ。

ああっ、もう。
直らない寝癖はそのままにしよう。
どうせ今走ってるんだし、それならみんなに笑われよう。
それから誰かに直してもらう。
ついでに可愛くアレンジしてもらう。
そんでみんなに見せびらかすっ!うん、完璧!

額に浮かんだ汗を拭って、息を切らせながら笑う。
ああ、今から楽しみ!

校門を抜けて下足場で上履きに履き替える。
お気に入りのスニーカー、ちょっとだけさようなら!

昇降口に差し掛かり、目的地はもうすぐそこ。
大きく息を吸って勢い良く、扉を開ければもうすぐそこ。

ここがあたしの、新しい居場所。
楽しい一日の始まりだ!



―――――
前に小ネタ日記で書いたテイルズ学パロの夢主イメージ固め
ちなみにこれ書いたのは去年の夏です←

げとです

マイソロ3買いました!
予約していたので特典付きです
しかしまだ包装取ってません(爆)
や、だってまだマイソロ2クリアしてないしイノセンス進めなきゃだしなんかもったいなくて…!←←
オープニングムービーは非常に見たいんだけどな…←

もうすぐバレンタインですね!←
って事で実は1月中に拍手絵は描いていたのですが、何だか納得いかず…(´・ω・`)
なので日記にどん←

まあバレンタインはともかくとしてですね←
今すごく脳内がヴェスペリアに向いてます(爆)
いや、夜斗いっつもこんな奴なんですけどね!?
でも一次も数本抱えてるのにまだやる気か!?みたいな!←

いえ、構想だけなんですけどね
でもいつの間にか衣装作成しちゃってるっていうね←←

前に日記で書いたナイレン隊長とドライなヒロインの延長がすごく書きたくて
話的にはあの話から始まってナイレン隊に配属されて、映画のヴェスペリアをなぞってからのゲーム本編みたいな。
まあ本編といっても本体持ってないのでゲーム出来ないんですけどね!←
ソフトはあるのに←←

まあそんなん考えてたりもします←
ヴェスペリアは書いても日記でちまちまですかねw
でもキャラを考えるのがすごく楽しみw
やっぱり夜斗は親馬鹿ですなあwww

夕凪





知ってますか?
沿岸地域では気圧傾度が弱く天気のよい日には日中に海風、夜中に陸風が吹くんです。
海風から陸風へ替わる時、海上や沿岸部が一時的無風状態になります。
これを夕凪と言って、逆の場合は朝凪と言います。


「…わかんねェ…」


項垂れてぼそりと呟けばソイツは口元を押さえてわたわたとする。


「あっ、あのっ、ごめんなさい難しい話しちゃって、」

「まァ…俺頭悪ィからなァ…」


難しい事はわかんねェ。
そう言えばソイツはまた慌て出す。

あぁっ、えとそうじゃないんですわたしそんなつもりで言ったんじゃなくてっ…!
…ご、ごめんなさい!ごめんなさいっ!


「………プッ、」


暫く黙って見てたけど、あまりにも慌ててくれるモンだから俺は思わず吹き出した。

涙目でキョトンとするソイツに、俺は悪ィ悪ィ、と手を振った。


「もうちょっとわかりやすく言ってくんね?」

「え、あ、はい。
えと、風が交代する時に一時的に風が止む時があるんです」

「それが夕凪って言うのか?」

「はい。
丁度、今日は良いお天気ですし…」

「へェ〜…」


聞いた事のない言葉にきっとソイツの国の言葉なんだろうな、と思う。
目線をソイツから空に向ければ一面に広がるオレンジ色。
太陽が水平線に沈んでいく。
まだ海から吹いている風は俺達の間を吹き抜けて、ソイツの黒髪を舞い上げた。


……静かだな。


風の音しか聴こえない。
俺達の間に会話はなく、俺はただ、舞い上がる髪を手で押さえるソイツの後ろ姿を眺めていた。





『夕凪』





不意に風が止んだ。
海風から陸風に替わる瞬間。
無風。無音。

黒髪がサラリと肩の上に舞い落ちて、ソイツは俺を振り向くと柔らかく微笑んだ。


(俺はそれを見て何故か照れ臭くなって、赤くなった頬を隠す為に帽子を深く被った)


「?どうかしましたか?」

「…夕日が目に染みンだよ」



今度は陸風が、俺の頬を撫でた。




―――――
TOIのスパーダと長編夢主の透子ちゃんです
これも書いたのは2009年なのですが、この時からもう夢主の性格は決まってました←
夕日が目に染みる発言は夜斗の犯行です←
しかし甘い仕上がりになったので気に入ってたりします
言わずもがな片思いスパーダは仕様です←

道化師





「いつまで仮面を被ってるつもり?」


ある時、不意に彼女はそう訊いた。
俺は何の事だか判らず、彼女を振り返った。


「ん〜?何の事?」

「いつまでみんなを騙し続ける気だって、訊いてるの」


言葉を無くした。
思わず息を呑んだ。

深緑の瞳が、あまりにも真っ直ぐに、俺を見据えるから。


俺は、


「別に騙してなんかないぜ〜?」

「嘘ばっかり」


いつものようにだらしなく笑って言えば間髪入れずに否定の言葉。
それに心臓がぎくりと音を立てるのは、動揺、しているからか。


…ったく、敵わないねェ。


「疑う事すらしないアイツらもアイツらだぜ?」

「彼等が仲間を疑うとでも?」

「思わないねェ…」


ふん、と彼女がそっぽを向く。
俺はそれを見て苦笑と共に息を吐いた。


彼女と居ると、思わず本音を言ってしまいたくなる。
真っ直ぐな瞳が、俺の本心を見抜いているようで。


「仲間、か…」


今は、そうだ。今、だけ、

おちゃらけたこのキャラに、アイツらは簡単に騙されてくれる。
背後を取られる事を疑いもしない。

俺とは、相容れない。
もう、遅い。


「ま、俺には俺の事情があるってわけ」

「うん。知ってる」


でも、大丈夫だよ。

わたしが、助けるから。


「…やめろよ」

そうやって、笑うの。
錯覚、しちまう。

俺は、このままお前らを騙し続けたいんだ。
例え利用されても、それが、俺の道だから。


「…お願い」


その一言だけ、でも、瞳が物語る。
俺に、訴えかける。

何となく、気付いていた。
今、言葉にすれば、彼女は見せてくれるのだろうか。



同じ気が、するから。





道化師

(互いに本性を隠して、騙し合う)((本当は信じたい))(けれど彼女は、哀しそうに、笑うだけだった)




―――――
はい
この間載せると言ってた短文です
名前は出してませんがTOSのゼロスと我が家の樹歌ちゃんのやりとりです(^ω^)
書いたのは2009年の夏
当時どんな気持ちで夜斗はこれを書いていたのだろうか…
そして似非は相変わらず\(^o^)/←
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