パワードラムだ!きたな、きたぞ、きた!久しぶりにパワードラムを聞く。大学の軽音楽部を思い出す。私の通う大学には、繊細な技術を持ったドラマーよりも、パワー重視で押していくドラマーの方が多い。単純明快であり、明るい色が持ち味だ。
だが、聞いていたらそれだけではない。繊細さも持ち合わせている。切れ味のいい太陽の様だ。夏の日差しと言えば伝わるだろうか。だが、その日差しを浴びても爽快すぎてジメっとした気持ち悪さを感じないのだ。安心する。しっかりしたテンポ。その細い体のどこからその安定感とパワーがでるのかと、まっすぐ見てしまった。
ドラムだけを聞いていると、だんだんと周りから聞こえる音の方向に違和感が生じてくる。どういうことだ?とみてみると、上手からギター、ベース、ドラム、ギターと並んでいる。ギターが低音を挟んでいる編成のライブを見たことのなかった私には新鮮だった。
聞こえ方が変わってくるのだ。男女ツインボーカルであることや、4ピースだということを、この編成にすることによって、より立体的に表現することが可能になる。なにより低音隊がまとまっているため、より引き締まって音が聞こえる。そして両端のギターの音の変化を、より鮮明に感じることが可能になるのだ。
今日のライブで一番記憶に残っているのは4ヶ月連続配信をした曲の中から選んだ1曲。たしか「すべて」という曲名だった気がする。春の日に飼い犬と土手を散歩しているみたいだった。ふわっと、生温い風が夕陽にあたためられながら通るような。たんぽぽが足元で咲いていることに気付き、ぽかぽかとしたきもちになりながら散歩を続ける。時たま、犬と一緒に走ったり、疲れたら休んだり、そんなイメージがぶわっとわいてきた。もう一度聞いてみたくてたまらなくなった。
帰宅中、HPを見つつダウンロードページがないか調べてみたのだが、スマートフォンではその所在を確認することができなかった。(6月6日現在ダウンロードは終了しているそう)MCで、秋に出すアルバムへいれるための「総選挙」を行うとあったので、それに期待する。また、このアルバムと共にツアーを行うとのことなので、そのツアーにまた足を運びたいと思う。
あいり(@airbapr2)