確実に音となって返ってくる。私がこの「震えて待てツアー2013」に訪れたのは5/3の池袋手刀の初日、6/9の高崎SUNBURST、そして、7/7のツアーファイナル新宿motionである。面白いことに、丁度一ヶ月刻みてアルトラのライブにきている。
ツアー初日、池袋手刀はガチガチに緊張していた印象がとても強い。この日もチケットがソールドしていたような規模で人が入っていた。もちろん、11月のドラマー疾走公演の振替だったのでどれくらいの人がきたのかはわからないが、とにかく人だらけだった。Dr.であるZAKA石坂が正式に加入したのは4月半ば。2回程ライブを行い、この日が来ていた。キャプテンであるBa.Vo.相良が決めた最高のメンバーということで、どんなドラムを演奏するのだろうとワクワクしていた。その模様をライブレポートに記載してある。(
アルトラ5/3)
今となってしまえばZAKA石坂の演奏が、とてもしっくりくる。Gt.ジェノサイド小杉のメタル調なギター、相良の歪ませたベース、そして突き刺さる悲痛のような歌声。すべての演奏を引き立てるのだ。ツアーで公演数を重ねるごとに一緒にいる時間が増える。だからこそ、お互いのことがわかってくるようになる。それが演奏に影響してくる、という事実を目の当たりにしたようであった。
演奏には人柄が出るとよく言われる。ZAKA石坂のドラムは、このツアーでより緻密さが増した。そのおかげで一つ一つの音がより綺麗に表現されるようになった。5月のツアー初日は、先述したように緊張で「曲にノル」という意味では物足りなさを感じていた。特に表題作「ATTACKER」はその名の通り疾走感溢れるサウンドに絡みつくメロディアスなギターが特徴的だ。つい身体が動いてしまう。大丈夫かな?緊張してそうだなあ…と不安に思う気持ちはどこにいってしまったのやら。
曲数は決して多いバンドではないし、毎回異なるセットリストでライブを行うわけではない。だが、こうしてライブに行きたくなってしまうのはなぜだろうか。その一つが、彼らの成長を目の当たりにできることだと思う。ベースの相良から帰り際に「高崎とどっちがよかった?」と聞かれた。私は正直、どう答えていいかわからなかった。高崎の方が、とてつもない疾走感があったのだ。初めてライブを行う土地で、初めてALTRA&CRYOGENICを目の当たりにする人が殆どであった高崎。そして彼らのことが大好きで訪れた人が殆どであろう、ツアーファイナル公演。この、「初めてなのにものっすごく楽しいんだけど!」というオーディエンスの顔を持つ 空間と「待ってました!ツアーファイナルおめでとう!!」という空間では、生まれるものが全く異なるものとなったのだ。
彼らはこのツアーで培った絆や経験を糧に夏フェスへと向かう。きっと夏休みと相まって、彼らを目にする機械が多くなるだろう。ぜひ、見て欲しい、聞いて欲しい。私のイチオシバンドだ。
ALTRA&CRYOGENIC
【HP】
t.co
【Twitter】
@altra_official
【MV】
t.co
【通販】
t.co
8/14@渋谷乙(フロアライブ)
8/10 大阪ボイソニック
voysonic.jimdo.com