2020-9-4 09:30
72-6/5→10/7
6月5日〜6月9日頃
螳螂生
かまきりしょうず
秋に生みつけられた卵から、かまきりが誕生する頃。かまきりは農作物には手をつけず、害虫を捕まえてくれる、私たちにとってありがたい存在です。
6月10日〜6月15日頃
腐草為蛍
くされたるくさほたるとなる
ホタルが暗闇に光を放ちながら、飛び交う頃。きれいな水辺に住んでいると思われがちですが、野原でも蒸れて腐りかけた草の下で、明かりを灯し始めます。
6月16日〜6月20日頃
梅子黄
うめのみきばむ
梅雨入りと同じくして、梅の実が薄黄色に色づく頃。梅雨という言葉は、梅の実が熟す頃の雨という意味です。黴(カビ)が生えやすい季節なので、「黴雨(ばいう)」と書くこともありました。
6月21日〜6月25日頃
乃東枯
なつかれくさかるる
冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃。色鮮やかな夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。
6月26日〜6月30日頃
菖蒲華
あやめはなさく
アヤメが花を咲かせる頃。アヤメが咲くと、梅雨到来といわれていました。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタはよく似ており、非常に見分けがつきにくいです。
7月1日〜7月6日頃
半夏生
はんげしょうず
半夏(からすびじゃく)が生える頃であり、半夏生の名をもつ草の葉が白く染まる頃。農事の節目ともされており、田植えを終わらせる頃です。
7月7日〜7月11日頃
温風至
あつかぜいたる
雲の間から注ぐ陽がだんだんと強くなる頃。 温風とは湿った空気が山を越え、乾いた温かい風となって吹き降ろすフェーン現象のことを表しているとも言われています。
7月12日〜7月16日頃
蓮始開
はすはじめてひらく
蓮がゆっくりと蕾をほどき、花を咲かす頃。 水底から茎を伸ばし、水面に葉を浮かべ、綺麗な花を咲かせる蓮ですが、花が開いてから四日目には散ってしまいます。
7月17日〜7月22日頃
鷹乃学習
たかすなわちわざをなす
五・六月に孵化した雛が、巣立ちの準備をする頃。 独り立ちができるよう、飛び方を覚え、獲物の捕り方を覚え、「独り」ということを一から学びます。
7月22日〜7月26日頃
桐始結花
きりはじめてはなをむすぶ
桐が花を咲かせる頃。盛夏を迎える頃には、卵形の実を結びます。桐は、伝統的に神聖な木とされ、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であり、現在も日本国政府の紋章として使用されています。
7月27日〜8月1日頃
土潤溽暑
つちうるおうてむしあつし
熱気がまとわりつく蒸し暑い頃。私たちは、この暑さを打ち水などでしのぐことしかできませんが、木や草花は緑をますます濃くして夏を歓楽しているようです。
8月2日〜8月6日頃
大雨時行
たいうときどきにふる
夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃。きれいな青空に湧き上がる入道雲は、夕立を教えてくれます。雲の頭が坊主頭に見えることから、入道雲と呼ばれています。
8月7日〜8月11日頃
涼風至
すずかぜいたる
夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わりはじめる頃。
まぶしく輝いている太陽も日射しを和らげ、夕方に鳴く虫たちの音色も涼しさを演出してくれます。
8月12日〜8月16日頃
寒蝉鳴
ひぐらしなく
夏の終わりを告げるかのように、ヒグラシが鳴いている頃。ヒグラシは日の出前や日没後によく鳴き、終わってしまう夏を惜しんでいるかのように聞こえます。
8月17日〜8月22日頃
蒙霧升降
ふかききりまとう
森や水辺に白く深い霧がたちこめる頃。
朝夕のひんやりとした心地よい空気の中、
深い霧が幻想的な風景をつくりだします。
8月23日〜8月27日頃
綿柎開
わたのはなしべひらく
綿を包む柎が開き始める頃。柎とは花の萼(がく)のことです。柎が開き始めるとふわふわとした綿毛が中からとび出してきます。この綿毛が木綿の糸や布になります。
8月28日〜9月1日頃
天地始粛
てんちはじめてさむし
ようやく暑さが静まる頃。天気図には秋雨前線が登場し、冷たい空気とともに秋を運んできます。とはいっても、日中はまだまだ暑く、夏の気候が続きます。
9月2日〜9月6日頃
禾乃登
こくものすなわちみのる
日に日に稲穂の先が重くなってくる頃。稲穂はこぼれるように実り、色づき始めます。しかし、この時期は台風が襲来してくる時期であり、各地で農作を祈るお祭りが開催されます。
9月7日〜9月11日頃
草露白
くさのつゆしろし
草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。夏から秋への変わり目です。「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。
9月12日〜9月16日頃
鶺鴒鳴
せきれいなく
鶺鴒の声が響きわたる頃。鶺鴒は水辺を好む鳥のため、川の上流域に行くほど多く見られます。町なかでは、あまり見かけられないかもしれませんが、民家の軒下などにも巣を作ります。
9月17日〜9月21日頃
玄鳥去
つばめさる
暖かくなる春先に日本にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていく頃。また来年の春先には戻ってくるので、しばしの別れとなります。
9月22日〜9月27日頃
雷乃収声
かみなりすなわちこえをおさむ
夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。空にはもこもことした鱗雲があらわれます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。
9月28日〜10月2日頃
蟄虫坏戸
むしかくれてとをふさぐ
外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をはじめる頃。虫たちは秋冬が終わるのを、約半年間も土の中で静かに待ちます。そして、啓蟄の頃に再び姿を現します。
10月3日〜10月7日頃
水始涸
みずはじめてかる
田の水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃。収穫の秋まっただなかで、大忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風がなびく風景はとても美しいです。
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