最果ての地






まぐだら屋のマリア

原田マハ








ある事件があって、今までいた場所にいられなくなった料理人見習いの紫紋(シモン)。



あてどもなくさまよった結果、
尽果(つきはて)というバス停に降り立ちます。



尽果にある定食屋、まぐだら屋で女店主、
マリアと出会い、働くことになります。


まぐだら屋で様々な人々と出会う中で、生きる気力を取り戻していく再生の物語です。






小説の舞台は、寒さ厳しい尽果という海辺の集落のまぐだら屋という定食屋です。


料理をする様子の美しさと、
季節が移ろう様子の美しさの描写が素晴らしいなと思いました。


主人公とマグダラ屋の女店主マリアが料理に取り組む様子は目に見えるようであり、
お腹がすいてきそうでした。


 また、主人公は約1年間、まぐだら屋で過ごすのですが、24話構成になっており、
頻繁に季節に関する描写ができてきます。


冬の寒さの厳しさ、寒い冬からの春夏への転換を感じる様子の描写が新鮮で
食べて寝て起きて季節を感じる、ということが生きるということの根本なのかな、と思いました。





この小説を読み、生きるというのはどういうことだろう、と考えました。
日々、いろいろやることはあるけれど、生きる為に必要なことは結構シンプルなのかなぁって、寝て起き、食べて、ヒトの役に立つという毎日の積み重ねが、 生きることなのかな、と思いました。





 小説を楽しみながら、このようなシンプルで深い 問いを考えることができ、とても良い小説だなと思いました。




原田マハさんの小説を結構読みましたが、
ハズレなしです。
多分、文章と私の相性が良いのだと思います。






千年鬼


千年鬼「せんねんき」と読みます。

ここのブログで紹介された記事を読み
取り寄せました。



大当たりでした。※個人的な意見ですが。

お陰様で、この本と巡り合わせてもらいました。その記事を書いていただいた方に感謝しております。









純粋無垢な小鬼と、少女・民の、長くて悲しい、けれども心温まる物語






小さな鬼はその人が望んだ過去のシーンを夢のように見ることができる『過去見』という術を持っていて、 自分の知らない事実を見ることで、何かしらの気づきがあり人生が変わっていくという内容です。




7つの連作短編集になっているのですが、ここに驚きの仕掛けが隠されているのです。
謎がほどけていき、ラストにはどんな展開が待ち構えているのか…!? 純粋な小鬼の「思い」に、あなたは何を感じますか?












純粋無垢な「思い」に打ちのめされました。








読後表紙を見て泣いて下さい。



処理能力不足

ニ冊読む、



気分転換に本屋行く、



面白そうな本を見つける、



三冊買う、を繰り返しているうちに…。



処理が間に合いません。時間が足りません。
全部を今読みたい。








お金持ちになったら自分用に
ガストとブックオフを買って、


本を読んで、
ドリンクバーして、
本を読んで、
ハンバーグとか、
ステーキとか、
グラタンとか、
ピザとか、
山盛りポテトとか、
日替わりスープとか食べたり飲んだり、


そんで、
また本を読んで、駄目な生活を送りたい。











処理前

きみ





美しい丘と書いてミオカ
それがきみの名前だった。




美しい丘というよりも、嵐の丘という感じだ。


ミオカ、きみは雨のなかをずぶ濡れで走った。


空に一番近い場所を笑いながら歩いた。


夜明けの光のなか、ちぎれるように踊った。


ぼくは世界を旅して、
きみにたくさんの景色を見せてあげよう。


おいしいものをたくさんたべて、
きみにその味をわけてあげよう。


おしゃれだってうんとして、
毎年新しいモードをきみに見せてあげよう。


今はできないけれど、いつか恋をしたら、
男の胸の痛みとときめきを教えてあげよう。


ミオカ、
これからはすべてをぼくたちふたりでするのだ。


ぼくよりずっと濃厚だったはずのきみの人生まで生きるのは、ちょっとむずかしいかもしれない。


けれど、ぼくはどこまでも生きる。


最後の心臓のひと打ちがとまるまで、
力を尽くして生きる。


それがきみといっしょにすごした
十三ヵ月の結論だ。





と、結論から始まったこの本に、
またまた泣かされました。




「美丘」石田衣良






美丘と太一の出会いは、大学の屋上だった。


美丘という名前とは対照的で、
まるで嵐のような性格の美丘。


最初はちょっと変わった女性くらいにしか思っていなかった太一は、徐々にその女性に心を奪われていく。


身近にいる綺麗で、頭も良くて、スタイルのよい女性ではなく、ちょっとトゲのある、アクの強い女性に魅かれていく太一。


二人は付き合うようになり、やがて体を交わすことになる。その後、美丘の口から発せられた言葉に、太一は動揺を隠せなかった…。





と、この物語は展開していきます。







感動しました。
ただ、徐々に感動したという方が適切かもしれません。前半の男女6人の絡みの部分と、後半の太一と美丘が付き合ってからの部分でかなり受け取ったイメージが違いました。
後半に入り、徐々に涙がこらえきれなくなります。




濃厚だけど、差し迫る、鬼気迫る感じが
ページをどんどんめくらせました。



命と命、心と心、身体と身体、運命と運命、弱さと弱さ、強さと強さ、交わり、無力さ、
内側から外側から揺さぶり、訴えかける、
読者に考える課題を与えてくれる本でした。




続きを読む

余命

良い本を読みました、






タイトルで買った、三秋縋さんの
「三日間の幸福」という本です。











未来への希望もなく、
お金も底をつきそうな主人公クスノキは、


行きつけの本屋の主人から、
寿命を買い取ってくれるという
不思議なお店の存在を教えてもらいます。




クスノキはその話しを信じてはいませんでしたが
このまま極貧の毎日を送るくらいなら
未来を売り、売った大金で
余生は好きなことをしたい。と思いました…




まあ、インチキだろうが話くらいなら、と
興味本位で寿命を査定のつもりが
三ヵ月を残して全部売ってしまいました。



主人公は寿命を売ったお金と、
三ヶ月の寿命を持って店を出ます。



寿命を売った次の日から、
監視員「ミヤギ」との生活が始まります。




最初は「ミヤギ」を
疎ましく思っていましたが、日を重ねる内に
少しづつ「ミヤギ」と親しくなり、
次第に人間らしくなっていきます。





















その先は、貴方も「三日間の幸福」を
クスノキとミヤギと一緒に
探してみてください。









終わりがあるゆえに、必死に生きようと、
もがき続ける姿に心を打たれ、


今までの人生より、
かけがえのない素敵な宝ものに涙します。















































もう号泣。
































































ストレス発散には泣くが一番

続きを読む
前の記事へ 次の記事へ