余命

良い本を読みました、






タイトルで買った、三秋縋さんの
「三日間の幸福」という本です。











未来への希望もなく、
お金も底をつきそうな主人公クスノキは、


行きつけの本屋の主人から、
寿命を買い取ってくれるという
不思議なお店の存在を教えてもらいます。




クスノキはその話しを信じてはいませんでしたが
このまま極貧の毎日を送るくらいなら
未来を売り、売った大金で
余生は好きなことをしたい。と思いました…




まあ、インチキだろうが話くらいなら、と
興味本位で寿命を査定のつもりが
三ヵ月を残して全部売ってしまいました。



主人公は寿命を売ったお金と、
三ヶ月の寿命を持って店を出ます。



寿命を売った次の日から、
監視員「ミヤギ」との生活が始まります。




最初は「ミヤギ」を
疎ましく思っていましたが、日を重ねる内に
少しづつ「ミヤギ」と親しくなり、
次第に人間らしくなっていきます。





















その先は、貴方も「三日間の幸福」を
クスノキとミヤギと一緒に
探してみてください。









終わりがあるゆえに、必死に生きようと、
もがき続ける姿に心を打たれ、


今までの人生より、
かけがえのない素敵な宝ものに涙します。















































もう号泣。
































































ストレス発散には泣くが一番

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本心


登場人物


<亮介>主人公。
ドッグラン付きの喫茶店を経営


<千絵>
失踪した亮介の婚約者。


<細谷さん>
喫茶店の頼れる店員。千絵の母親的な存在


<美沙子>
亮介の母親


<洋介>
亮介の弟


亮介の父親




[ユリゴコロ]は

沼田まほかるの実写化もされた小説です。






涼介はペットと一緒に楽しめる
ドッグランがついた喫茶店を経営し
順風満帆だった亮介に、
多くの困難が降りかかる事なります。



一緒に経営していた婚約者・千絵の失踪、
父親の末期ガンが発覚、母親の事故死などが亮介を絶望へと追いやります。



そんな中、亮介は父親に会うため実家を訪れ、
普段は入ってはいけない父の書斎に何気なく足を踏み入れると、そこには…。











生まれてから楽しさや
幸せを感じる心が欠落した少女と

亮介と父と母と婚約者


特殊な心と

特殊な出会いと

特殊な繋がりと

特殊な愛

そして衝撃と感動の結末、






大きく括ると癖の強い深い愛の物語。




最初は不快から始まり、
最後は涙しました。




二度読んで、二度不快な気持ちになり、
二度泣きました。



とても良い作品だと思います。













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本心



しあわせは子猫のかたち





これは 本のタイトルじゃないです。




乙一の「失はれる物語」
短編集のなかのひとつです。




寂しいけど、あったかくて。
切ないけど優しくて。




幽霊が普通にいたり、
少し不思議なんですけど、
それが「そんなこともあるのかもしれない」と
思わせる不思議なリアル感がありました。




あらすじ



主人公の青年は、人付き合いが苦手で、大学入学をきっかけに一人暮らしを始めます。


誰にも、関わらず見知らぬ土地で一人で過ごし、孤独に死ぬことを切望して。


住む場所は、
叔父が所有する古い一軒家。


そこには、
以前若い女性が一人で暮らしていたけれども、
強盗殺人にあって亡くなってしまった。



彼女は、身よりがなく家具とかもそのまま。



ちょっと想定外だけど、
まぁいいか、と暮らし始めたが、


その家には彼女が飼っていた白い子猫と、
幽霊になった彼女がいた。




そして不思議な共同生活が始まる…













注意
ここからは ネタバレします。




この本を読まれない方、
又は、読み終えた方はお進み下さい



















主人公の青年が口下手で、
人付き合いが苦手でね。


ぼくみたいな、器用になんでもできない人間が
生きていくにはつらすぎる。って言うんです。



反対に、幽霊の雪村は人に好かれる人間で、
明るくて。





彼の
「なんで、雪村みたいな人間が死んでしまうんだろう」「自分の残りの寿命を彼女に分け与えることができたらいいのに」ってセリフが印象的で。

悲しくて切なくて優しくて、
泣きそうになる。




最後に雪村は、
成仏していなくなってしまうんだけど、
彼に手紙を残してくれます。





「確かに、世の中、絶望したくなることはたくさんある」
「でも、泣きたくなるくらい綺麗なものだって、たくさん、この世にはあった」
「際限なく広がるこの美しい世界の、きみだってその一部なんだ。わたしが心から好きになったものの一つじゃないか」

※本文では長文です





一枚の写真が手紙に同封されていて。
子猫と主人公の青年が一緒に寝転がって、とても幸福そうな顔で寝ている写真で。

最後は、爽やかな風が吹くような終わりでした。






この作品が大好きになりました。



1西9独4絵9本






西ドイツで生まれたハンス・ウィルヘルムがアメリカで出版した


名作『ずーっと ずっと だいすきだよ』


国語の教科書にも載るほど
有名な絵本なので、目にしたことの
ある人も多いかもしれませんね。



この絵本のテーマは
「愛する者との死別」



男の子と愛犬のエルフィーは、
幼い頃から大の仲良しでした。


毎晩、男の子はエルフィーに
「大好きだよ」と伝えます。


しかし、
一緒に大きくなっても、
当然エルフィーの方が
早く年衰えていくのです。


段々昔のように
動けなくなってきたエルフィー。


お別れの日も近くなってきました。


やがて、
エルフィーに死が訪れます。
家族みんなが悲しみにくれる中、
男の子の心は幾分か楽なのでした。


なぜなら、
毎晩エルフィーに
愛している気持ちを伝えていたから。
男の子には、後悔がなかったのです。



すきなら
すきといってやればよかったのに
だれも、いってやらなかった。

いわなくっても
わかるとおもっていたんだね。




伝えることの大切さが この一文に詰まっているのではないでしょうか。

言える時に言っておかなければならない
言葉がある。

日々の中できちんと愛情を伝えないことが後でどれほどの悲しみに繋がるかを、この絵本は教えてくれます。

子どもが読んでも納得できる物語ですが、本作は大人の心にこそより響き、自分の大切な人が思い出されて泣けてくるのです。







次の作品









世界的に有名な
『おやすみなさいのほん』を書いた、
マーガレット・ワイズ・ブラウンと、
カルデコット賞を受賞した画家の
レナード・ワイスガードのコンビが1949年に出版したこの絵本は、

今もなお
世界中に愛され続けている有名な絵本

ずっと大切に取っておいて、孫に読み継いでいる、という家庭もあるかもしれません。


キレイでリズムが心地よい詩的な文と
あたたかみのある美しい絵で、子どもの読み聞かせにピッタリですが、

大人が読んでも改めて大切なことに気付かされる、味わい深い1冊です。



そらはいつもそこにある 

まぎれもなくあおくて たかくて
くうきにみちている

そしてときおり
くもがとおりすぎていく

でもそらにとってたいせつなのは
いつもそこにある ということ




このように、スプーンやひなぎく、雨や草、雪、りんご、風……と身近なものの大切なことを、
1ページ1ページ紐解いていきます。


では、あなたにとって大切なこととは
何でしょう?

読者に本質を見ることの
大切さを伝えてくれるこの絵本は、

心を育てている真っ最中の子どもや、

情報過多で周りが見えなくなっている
大人にこそ


読んでもらいたい作品です。














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フランスのペイネとワニ

フランスのイラストレーターであり漫画家でもある、レイモン・ペイネが描くまさしく『愛の本』です。


恋人たちの幸せな様子、気持ちがすれ違い涙を流す様子、相手のことを思い、物思いにふける様子……。

その全てが愛おしく愛に溢れています。


鮮やかな色彩も魅力のペイネの作品
ですが、今回は白黒の絵本。


しかし、だからこそより、
想像力が掻き立てられます。



4つの章に分けて描かれた、物語は
恋人たちのそれぞれ違った愛の形。

描かれる文章は決して長くなく、
詩のように美しいものです。

その短い一言一言が
恋人たちの気持ちを的確に表していて、
きっと読者のその時々の気持ちに合った言葉も見つかるでしょう。


レイモン・ペイネの本は読んだことがなくても、絵を見たことがあるという人もいるのではないでしょうか?


日本にも美術館が作られ、アニメ化された作品もあるほど多くの人に愛され、

1999年に亡くなってからも
その人気が衰えることはありません。


愛に溢れた絵の数々は、
全てのページ飾っておきたいほど
アーティスティックで魅力的。


そして、その絵に添えられた言葉も
じんわりと心にしみわたります。

まさに
大人だからこそ楽しめる作品ですね。






大切な人への
贈り物にもピッタリですよ














次の作品











愛らしい猫のイラストでも有名な
画家のヒグチユウコが贈る、

恋する思いを
素直に純粋に描いた絵本です。



主人公は1人の女の子。
彼女は1匹のワニに恋をします。

物語の中では
ワニは「あなた」と呼ばれ、

恋をした女の子は、
あなたの全てが知りたくなるし、
私の全ても知って欲しくなる。

一緒に笑いたいし
あなたの悲しみも知りたくなる。

恋をすることで
世界が変わっていく様子、

相手の全てを愛おしく思う気持ちを
素直に表現した女の子の言葉の数々は、恋をすることの素晴らしさを
改めて教えてくれます。


また、
恋愛としての恋はもちろんですが、


子どもや家族に対する愛情、大切な友達を愛おしく思う気持ちにもきっと重なる部分はあるでしょう。


幅広い年代の方が共感できる

幻想的な雰囲気が漂う絵の数々と恋愛の素直な気持ちに溢れた作品です。


女の子の恋のお相手は1匹のワニ。
実にリアルに描かれています。

しかし、
読み進めて行くうちに女の子が恋する気持ちがひしひしと伝わって来て、
ワニがとても魅力的に見えてくるのが不思議です。


過去に恋愛をしてきた人は
その時の気持ちを思い出しながら、

今まさに恋愛中の人は
自分の気持ちとシンクロさせながら、

そしてこれから恋を経験する人は、
恋について垣間見るようなドキドキ感を味わいながら。

その時々の読者の状況で色々なとらえ方ができる作品になっています。


しかし、共通して言えることは恋は素敵で愛おしいということ。




キュンとする気持ちを思う存分味わってみてくださいね








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