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大学祭の燃え尽き症候群

最近何もやる気が起きません。
 
 
こっからは小ネタっぽく消費。
 
【意外とありそうで怖い世界崩壊フラグ・3】
 
 
俺が宿題という学生の敵との戦闘のために夜眠る時間を削り、さらに午後には体育で無意味にハッスルしたせいでクタクタになりながら部室に向かう。
 
「うーす…」
 
「…………」
 
やはり長門はそこにいた。
 
「早いな」
 
「(コク)………疲労」
 
「ん…俺か? ああ、今日はちょっとな……」
 
俺は自分の席に座り一息つく。……ん?
 
「…………」
 
長門が俺を見つめてくる。どうしたんだ?
 
「疲労回復用ナノマシン、使用する?」
 
と、気遣ってくれてるのか。お前も変わったな……でも、もうじきハルヒが来るだろう、噛みついてる所を見られたら流石にマズい。気持ちだけでもいただくよ、ありがとな。
 
「そう……」
 
ん…しょげてるな…じゃあ長門、団活が終わるまで俺を寝させてくれ。ハルヒが騒いでも起きないようにとか。頼めるか?
 
「………わかった」
 
ありがとよ。礼に今日は帰りにカレー屋で奢ってやる。
 
「…………(コク)」
 
ああ…それじゃおやすみ……
 
 
 
私との会話が終了すると、彼は机に伏して間もなく睡眠状態に入る。彼が覚醒しないよう周囲の音声が彼に届かぬよう情報操作。
 
しかし涼宮ハルヒが彼に呼び掛けた際彼が目覚めない状況をシミュレートすると、85%を超える確率で彼の肉体に物理的衝撃を与えることで彼の覚醒を図るとの結果。それを未然に防ぐ手段を検討……彼の隣に席を移すことにする。
 
 
「お待たせー!」
 
涼宮ハルヒが朝比奈みくると古泉一樹を従えて入室。扉の損傷が激しい、あまり衝撃を与えないでもらいたい。
 
「よし、全員集合…ってキョン!これから神聖な団活が始まるっていうのに寝るな!」
 
涼宮ハルヒが睡眠状態の彼を確認し、声を荒げる。当然彼が起きる様子はない。
 
「もう……」
 
今この時点で彼を覚醒させることは諦めたよう、パソコンの席に座りインターネットを開始した模様。朝比奈みくるは着替えることを諦め、制服姿のまま給仕活動を開始する。古泉一樹はボードゲームを取り出し1人でプレイを開始した。
 
特筆するべき事項はなく、特に問題も発生しないため、第三者が彼に肉体的衝撃を与えるのを阻止することを最優先事項に記録、読書に集中することにする。
 
彼がカレーを奢ってくれるということに正体不明のエラーが発生、だが悪いものではなさそう、放置することにする。
 
 
30分経過。
 
「ねえキョン」
 
「……………」
 
「……………」
 
 
50分経過
 
「ねえキョン!」
 
「……………」
 
「起きなさいってば!」
 
「……………」
 
「もう!」
 
 
1時間5分経過。
 
「キョーンー!」
 
「……………」
 
「すみません、起きてください」
 
古泉一樹が彼に呼び掛けを開始する。問題ない。
 
「……………」
 
 
1時間23分経過。
 
「起きなさい、キョン!!」
 
「起きてください」
 
涼宮ハルヒの精神的不快指数が上昇、閉鎖空間の発生に届くレベル。古泉一樹に若干の焦燥が表れる。
 
古泉一樹が彼に接近、肉体的衝撃により彼の覚醒を図るものと推測。阻止すべきと判断。
 
「古泉一樹」
 
「? どうかしましたか、長門さん?」
 
「彼は普段より強めの疲労を訴えていた。起こすべきではない」
 
「ですが……」
 
「有希! 今日はSOS団の活動におけるある発表があるの! いつまでも寝させちゃダメよ!」
 
予想通り涼宮ハルヒは彼が睡眠状態にあることを好まない。しかし彼女の望みと彼の望みは相反するもの、自己判断……彼の望みを優先させることに決定。
 
「彼は暫くの休息を所望していた。それを無理に覚醒させたとしても、あなたの提案に快くは賛同しないと思われる」
 
「有希! キョンはSOS団団員その1にして雑用係なの! 神聖なるSOS団団長のあたしに従うべきなのよ!」
 
彼を所有物のように扱う彼女に若干の嫌悪感が発生、それを悟られないように会話を続ける。
 
「あなたがこのSOS団を率いる団長であると自負しているのならばなおさら、適当に団員を労うべき。過去の歴史を紐解いても部下を冷遇して大成した指導者はいない。彼は団員であり、雑用であったとしても奴隷ではない」
 
何故彼のことになるとこんなにも饒舌になるのだろう、検証の必要がある。
 
涼宮ハルヒは若干不快度を下げ引き下がる。
 
「……わかったわよ。たまには休ませてやんないと、倒れられても困るからね……」
 
席に戻りインターネットを再開する涼宮ハルヒ。「やけにキョンの肩を持つわね、有希…」との独り言が聞こえたが、本人は聞こえていないつもりなのだろう、無視することにする。
 
その後各自、先程までと同じ行為を続行することにした模様。
 
 
 
 
『人間はさあ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』って言うよね。これ、どう思う?』
 
『あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る』
 
『うん、それ無理』
 
『じゃあ死んで』
 
 
 
またこの夢か……いや、夢だとわかっていても『この時』味わった死への恐怖は消えちゃいないが……
 
夢っていうのは個人の願望や記憶を映し出すという。俺にとってのこの記憶は一生忘れられないもんだ。生まれて初めて命の危機をリアルに味わい、現実離れした世界に足を踏み入れてしまったことを実感させられたんだからな。今でも夢に見る。
 
長門が来て朝倉と対峙するのも記憶通り、俺が情けなく床に張り付いているのも記憶通り。朝倉が槍や触手で長門を貫くのも記憶通り、そして朝倉が笑顔で消えていくのも記憶通り……
 
 
その後……眼鏡の再構成を忘れた長門の、眼鏡をしていない姿に思わず、こんなキザったらしい台詞を吐くのも記憶通りだった……
 
 
 
 
 
団活終了まで後10分程という時、数分前から私に視線を向け何かを思考していた涼宮ハルヒが私に声をかけてきた。
 
「ねえ有希、有希って確か眼鏡かけてたわよね?」
 
真実なので頷く。彼女にもわかるよう普段より大きく。
 
「どうして眼鏡やめたの? 今更だけど気になってね」
 
以前のように黙っていてもよかったが、あの時よりも彼女はこの質問に興味があるよう。今日これ以上彼女の意思に背くのは彼女の精神に悪影響を及ぼすと判断、回答することにする。
 
涼宮ハルヒの望むキャラクターに必要だとして準備していた眼鏡。朝倉涼子との戦闘後、再構成を迂闊にも忘れたが、それ以降も再構成を行わなかった理由は、やはり彼。
 
「……眼鏡をしていない方が可愛いと言われたから」
 
「へえ、あたしは読書キャラには必須だと思うけどねー」
 
それはあった方が可愛いのにと言いたいのだろうか?
 
「あと、何のことかはわからないが、眼鏡属性がないらしい」
 
そう告げると、目を見開く涼宮ハルヒ。何故だろう、若干不快のようだ。
 
「ふ〜ん…妙なことを言うヤツね……そんなヤツのために眼鏡やめたの?」
 
彼に好印象を抱いてもらえるのならそれでいいと思った。だから外した。頷く。
 
「へー……誰よそれ?」
 
彼に、と答える前に、
 
「う、ん……」
 
彼が呻く。睡眠が浅くなった状態のよう。私と涼宮ハルヒが彼の方を向く。
 
「やっと起きるの、キョン!」
 
私への興味が薄れたようで、彼を起こしにかかる。もう起こしてもいいだろう、情報操作を解こうとした時、
 
 
彼の私に対する言葉の中でも、何故か重要な位置付けをした言葉が彼の口から発せられた……
 
 
 
 
 
 
「……してないほうが可愛いと思うぞ。俺には眼鏡属性ないし……何でもない、ただの妄言だ……」
 
 
その言葉を確認した全員―私を含め―が一時的に硬直した。他の3人はわからないが、エラーが発生しそれに対処するのに2秒を要した。
 
丁度下校のチャイムが鳴る、私は情報操作を解き彼を揺すって覚醒させた……
 
 
 
 
 
 
何かに体を揺すられ、目を覚ます。長門が俺の隣にいたようだ、時間を確認すると丁度下校時刻。律儀に俺の頼みを聞いてくれたらしい。
 
「ん…こんな時間か…ありがとよ長門」
 
「いい」
 
「んじゃ、行くか」
 
長門が帰り支度を始め、それを待っていると、
 
「こ、このエロキョン!」
 
いきなりハルヒになじられた。何がだ?
 
「この変態! 有希に夢の中で何したのよ!」
 
崩れ落ちた長門を支えただけだが……いやそれより、
 
「長門、俺何か寝言でも言ったか?」
 
「あなたはこう言った。『してないほうが可愛いと思うぞ。俺には眼鏡属性ないし……何でもない、ただの妄言だ』」
 
……なんてこった、あの歯の浮くような台詞がだだ漏れかよ…
 
「う…なんつーか、すまん……気に障ったか…?」
 
「いい。あの時も今も、悪い気などしていない……むしろ、いい……」
 
…そうか。らしいぞ、ハルヒ。いくら何でも夢の中の言動にまで責任は持てん。
 
「ぐ……」
 
苦虫を噛んだような顔をするハルヒ。長門本人がこう言ってるのに許してくれないのは何故なんだ?
 
「…………」
 
ん? 長門が俺の制服の裾を掴む……催促している。
 
「ああ悪い長門。早く行くか」
 
俺と長門の2人で出ようとすると、
 
「キョ、キョン! 有希! あんた達どこに行くの!?」
 
「? 長門にちょっと世話になったからその礼にカレー屋で奢ろうと思っただけだが?」
 
「はあ!? じゃ、じゃああんたを今日1日団活で休ませてあげた代償に、あたしにも奢りなさい!」
 
何故に。俺は本心から言う。
 
「生憎、今俺の懐は2人分も奢る程の余裕はない。諦めろ」
 
「じゃああんたは食べなきゃいいでしょ!」
 
「馬鹿言うな。大体誰のせいで俺の財布の中身が寂しくなってると思ってるんだ」
 
「あたしのせいだって言うの!?」
 
「……不思議探索で遅刻者には食事代の罰金なんつールールを作ったのお前だろ? それだけならまだいいが、俺はお前より遅い時はあっても遅刻は1度たりともしていない。……俺の財布は打出の小槌じゃねーんだよ」
 
俺の一言で押し黙るハルヒ。ん? 長門がくいっと引っ張ってくる。
 
「………早く」
 
「そうだな、行こうぜ長門。俺から言い出しといてなんだが、お前にとって満足させられる量は無理だからな?」
 
「構わない」
 
この律儀さを見習ってほしいもんだ……俺は早くカレーが食べたくて仕方ないのか、急ぎ歩調で俺を引っ張る長門についていき、カレー屋を目指した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「……………………へーぇ…」
 


 
うわ、何か嫌な話(コラ)
 
これだけ古泉とみくるが空気なのも珍しい……?
 
長編……長門はもう少し後です、ちょっと積極的にします(黙れや)
 
 
.

拍手返信

>長門が男でも女でも〜の方
 
確かにww特に女の子同士だったらw男でも古泉よりかは仲いいかな?
 
 
>レナは鉈が〜の方
 
ですよねー☆でもレナは罪滅し編では斧も振るってますよw
 
 
拍手ありがとうございました!
 
.

今まで書いていたSSでの喜緑さんの名前が(長編その3)

『江美里』ではなく『絵美里』になってました。
 
 
……創作家失格だよ……ファンの方、原作の方、そして何より喜緑さん、心から謝罪します。
 
誤字脱字ありましたら随時通報してくださいorz
 
 
【ミスティッククエスト・3】
 
俺と朝比奈さんは森にやってきた。ここでは何をすればいいんですか?
 
「あ、はい。この森の出口に突然生えた、モンスターさんの木っていうのがあるんです」
 
「じゃあ、そこら辺にいる魔物に適当に相手しつつ、その木を切り倒せばいいんですね?」
 
「はい、きっとそうです!」
 
「では行きましょうか。もし魔物が出てきたら、命に代えてもお守りしますよ?」
 
「え、あ、ありがとうございます! でも、今は私もこの斧がありますから、頑張って戦います!」
 
力強く語る朝比奈さん。そうですか、じゃあお互い命にだけは気をつけて戦いましょう。
 
「はい!」
 
 
 
道を阻む枯れ木は朝比奈さんが斧で薙ぎ払い、襲ってくる小鬼やスライムを俺は剣(後で知ったことでどうでもいいが『ミスリルソード』というらしい)で、朝比奈さんは斧(『トマホーク』だそうだ)で倒す。一応ゲームの序盤という扱いだからか、それほど苦戦はしない。
 
 
……華麗に斧を振るう朝比奈さんに、戦闘中ドジっ娘属性が表れないでよかった。ただ、魔物から男として朝比奈さんを庇って戦いたいと思ったが……武器の攻撃力、防具の力とかの戦力的に、俺と朝比奈さんには大差がなく俺が『漢』を見せることは出来なかった……
 
 
途中、妙な木箱がある。開けてみると、薬品のようなものが入った小瓶が入っていた。
 
「何ですか、これ」
 
「えーっとぉ、この赤い方のが『ポーション』で、体力の回復が出来ます。緑のは『ヒールポーション』といって、毒や麻痺を治すものですね」
 
「へぇ、詳しいんですね」
 
「森に生きる人や旅をしてる人の基本、だそうです」
 
「……『わかってしまうのだからしょうがない』ってやつですか?」
 
「ええ……でも今まで私、何も知らないままでずっとキョン君を困らせてたから、少しは役に立てて嬉しいです」
 
とても嬉しそうな顔で言う朝比奈さん。そんな笑顔に俺はいつも救われていますよ。
 
「あとこの木箱ですが、森の妖精さんが中身をこっそり入れてくれているらしいです。しばらく経ったらまた道具が貰えますよ」
 
「アリですかそれ?」
 
「ふふっ…だって、涼宮さんですから」
 
「物凄く納得です」
 
2人で苦笑した後、森の奥に進む。
 
 
 
枯れ木の中に、1本だけ妙な感じのする木があった。凶々しいような。
 
「この木です! この木のせいで村の人は困ってるんです。私が斧で斬りますね」
 
そう言って朝比奈さんは、その木に思いきり斧を叩き付けた。
 
 
刹那。
 
 
「ウヒャヒャヒャヒャ!」
 
「「 !! 」」
 
2本足で立ち、斧を持った牛の化け物が現れ、
 
「ウリャアッ!!」
 
「えっ!? きゃあ!」
 
朝比奈さんに粉みたいなものを投げつけた。それを吸った朝比奈さんがよろける。
 
「朝比奈さん!」
 
「うっ…毒、のようです…でも、まだ大丈夫です!」
 
「この牛野郎! 許さん!!」
 
 
戦闘が始まった。この牛…『ミノタウロス』だそうだが、んなこたぁーどうでもいい。俺の朝比奈さんに狼藉を働いたんだ、問答無用で極刑だ!
 
この森にいたゴブリンやスライムなんかとはレベルが違う。パワーも凄い。
 
しかし、あの殺人未遂犯委員長のナイフをかわした俺には、俺が攻撃を仕掛けた時に返されるわずかな反撃しか当たらない。俺が避けようとすれば奴の攻撃はギリギリで避けられる。
 
奴が斧を振り上げた瞬間間合いを詰め、斧の直撃を横に飛びギリッギリで避けると、機動力を奪うためまず奴の下半身に刃を立てる。奴が悲鳴とともにバランスを崩し、よろけたところに朝比奈さんが斧での一撃を奴の腹に入れる。
 
「終わりだ!」
 
俺が叫び、うずくまった奴の頭に剣を振り下ろす。
 
脳天をかち割ってやった。奴が絶命し倒れる。
 
 
「ふ……っ!!」
 
俺が一息つく前に、朝比奈さんが倒れそうになり受け止める。
 
「あ、キョン君…だい、丈夫です……」
 
「嘘をつかないでください!」
 
俺が朝比奈さんを横にしようとしていると、
 
「大丈夫!?」
 
朝比奈さん(大)が現れた。すみません……俺は2人の朝比奈さんに謝る。
 
「キョン君、気にしないで」
 
朝比奈さん(大)は俺に優しい笑みを向ける。規定事項だから気にするなってことだろうか。だとしたら俺は朝比奈さん(大)も過去に苦しめたことになる……自分が嫌になった。
 
「この子は私が連れて帰って休ませるから安心して? この毒は森を抜けた北にある、『砂漠の祠』にある『エリクサー』を使えばよくなるから、それをお願い、ね?」
 
ウインクをしながら俺に言う朝比奈さん(大)。……わかりました。超特急で行ってきます。
 
「あと、これも持っていって。役に立つと思うわ」
 
そして、朝比奈さんの斧を譲ってくれた。朝比奈さん(大)は朝比奈さんを支えながら去っていく。
 
俺は落ち込むより先に朝比奈さんを救うことを考え、森をダッシュで抜けていった……
 
 
 
 
 
「ここか…」
 
森と砂漠の境界線あたりに、何故か洞窟がある。
 
奥に進むと、行き止まりの場所に宝箱があった。これかと思い開いてみると
 
「!?」
 
空っぽだった。
 
ふざけんなよ…なんて思っていると、
 
 
 
「おやおや、どうかしたんですか?」
 
癒やしのレベルにおいて朝比奈さんの対極に位置する超能力者野郎の声が聞こえた。
 
「古泉!」
 
後ろを見ると、
 
「どうも、お久しぶりです」
 
古泉がいた。妙な兜と黒装束をまとった忍者ルックで。どうでもいいがやっぱりあの腹が立つニヤケ面で。
 
「ああ、エリクサーですね、9000ゴールドで売りますよ?」
 
「おまっ、金取んの!?」
 
「ええ、これはとても凄い貴重品ですから。それにこの世界での僕のキャラクターは『さすらいのトレジャーハンター』ですから、商売柄、ね?」
 
「お前俺の小遣いいくらか知ってんのかよ!? そんなにあるわけねえよ! というか毒で苦しんでるの朝比奈さんだぞ!」
 
頭が痛くなってきた。
 
「でもですね、ゲームのストーリー上、このエリクサーを使うのはここの北にある『化石の迷宮』をクリアした後ですから……」
 
知るかこの野郎。とにかく1に朝比奈さん、2に朝比奈さん、そしてとにかく朝比奈さんだ!
 
ストーリーがぁぁぁだのと嘆く古泉を引きずって俺はフォレスタに戻った。
 
 
 
 
「あら、早かったですね」
 
フォレスタの朝比奈さん宅で、俺は古泉からエリクサーを分捕って朝比奈さん(大)に渡した。朝比奈さんはベッドで眠っている。
 
「うーん……『地』のクリスタルを解放してからでもよかったんだけど……」
 
古泉と同じことを言う。いえいえ、こんなワケのわからん世界のストーリーよりも朝比奈さんの毒を取り除くのが最優先事項です。もし朝比奈さんと同じ立場にハルヒや長門がいても同じですよ。古泉や谷口だったりしたらわかりませんが。
 
「うふふっ…ありがとうございます」
 
最高級レストランの最高級料理よりもなお価値のある笑顔の朝比奈さん(大)。今隣にいる奴の笑顔なんかの数百倍は需要があるぜ。これに匹敵するのは長門の微笑みくらいしかない。
 
「でも、一応ストーリーですから、あまり反故にしないでください、ね?」
 
「わかってますよ。いくぞ、古泉。どうせお前も戦士なんだろ? さっさとこんな世界終わらせるぞ」
 
「はあ……」
 
 
こうして思いっきりストーリーをねじ曲げた後、俺は古泉を新たなパートナーとして(超不本意だが)引きずっていった。
 
 
TO BE CONTINUED…


 
思いっきりノリだけで話が進むゲームのはずなのに主人公の性格がキョンと正反対なせいで半端にシリアスになるorz
 
補足説明。
古泉一樹のポジションのキャラクター
 
『ロック』
 
さすらいのトレジャーハンターとして旅をしている変わった風貌をした青年。武器は『風魔手裏剣』を自在に操る。ちょくちょく主人公の前に現れ役立つ物をくれたり、ただ現れただけで何もしなかったりすることもある。
 
他のFFシリーズに出てくるロックとは何の関係もない。
 
 
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