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放置しすぎた……(長編その6)

この更新ペースはどうにかならんもんかね?(黙れ)
 
教育実習も終わり、そろそろ大学生活も山を……越えれそうにないかな……
 
もはや誰も待っていないであろう長編。せめて長門は出したいぜ……
 
【ミスティッククエスト・6】
 
ボスの体が崩れ落ち、まさに骨の山となる。もう動き出しやしないだろうなという心配をよそに、ボスの体は一瞬で風化し塵となって消えていった。
 
完全にボスが消えたのを確認すると、俺は力が抜けて膝を付いた。
 
「はぁっ……やっと終わったぁ……」
 
死ぬかと思った。マジで。朝倉涼子に襲われた時以来かもしれん、ベヒーモスと戦った時よりも精神的にも肉体的にも堪えた。
 
「はぁっ……お疲れ様です」
 
忍者ルックの古泉が近付いてくる。お前、さっきのは何だったんだよ?
 
俺がもっと問い詰めようとすると、古泉は人差し指を立てて口の前に置き、『静かに』のポーズをとる。何だ?
 
「いえいえ、これからちょっとしたスペクタクルが始まりますから」
 
気に入ってんのか、その台詞? 俺は正直嫌なイメージしかないんだが。
 
そんなことを言ってると、突然頭上が光り出した。何だ? スポットライトか?
 
アホなことを考えてると、上空の何もない空間に黄色い水晶体が現れた。浴びたことなどありはしないが、どんな舞台であびるスポットライトなどよりも、俺達を日々照らす太陽よりも、美しく優しい光を伴って。
 
正直、心を奪われていた。気が付いた時には、ゲームのデフォ設定なのか体力が完全回復していた。
 
「これが、クリスタルか……」
 
思わず呟く。
 
「そんなことよりこれ見てくださいよ、お宝ですよー」
 
お前は空気を壊すな!! せっかく人が雰囲気に酔ってんのに!! つかお前がスペクタクル見ろっつったんだろ!!
 
ヌケヌケとニヤニヤ顔でノコノコやってきた元超能力者の忍者野郎に手刀を入れた。キレイに喉に入って崩れ落ちた。
 
「あ痛たた……でも、素晴らしい1シーンだったでしょう? ゲームで見た時、幼心に感動しましたよ」
 
まぁ、それは認める。それで、人の余韻をぶっ壊してまで見せたい宝って何だ?
 
「これです!」
 
自信満々に古泉が右腕をかざす。非常にゴツゴツした機械っぽい物に、5本の指……爪っぽい物が生えている。子供向けの特撮でレンジャーとかライダーが使いそうな武器だ。カッコイイと言えばそうかもしれない。
 
「『青竜の爪』です。攻撃力も追加効果も文句なしの逸品ですよ!」
 
嬉しそうだなあ、古泉。よこせ!
 
「嫌です。流石にゲームバランス崩れますから」
 
ちっ、楽にしたいのに。俺の嘆息をよそに、古泉は爪の自慢を続けている。最大の特徴は、爪の部分を10メートル近くワイヤーに繋いだまま飛ばせることが可能で、何かに引っ掛ければ楽に移動が出来ることらしい。わかりやすい例を出すなら、ハイラルの勇者に必須の武器フックショットだ。
 
「じゃあ、ここでの目的は達成したし、宝も見つかっただろ? そろそろ帰ろうぜ」
 
俺がそう切り出すと古泉は、肝心な物を忘れてました、と慌てて宝箱の山に戻る。青竜の爪がよほどお気に召したらしく、気が高揚して冷静さを欠いているようだ。子供の心を取り戻し趣味に走った古泉一樹、(嘲)笑っていいかな?
 
戻ってきた古泉の手には一振りの剣が握られていた。新しい武器か?
 
「違います。これは『冥府の剣』といって、次の世界への鍵となるアイテムです」
 
そんな重要なもん忘れんなよ!
 
何はともあれ、これでようやくこの地方での役割は終わった。次はどんな災難が待ち受けているのだろうか、もう考えるのも面倒である。俺達はボスの部屋を後にし、ひとまずフォレスタへと向かうのであった。
 
 
 
 
 
「あ、そうだ。バトルポイント攻略していきませんか? 経験値を貯めればレベルも上がりますし魔法やアイテム、お金も貰えてお得ですよー」

だからそんな重要なことは先に言えっつってんだろこの野郎!!
 
 
 
TO BE CONTINUED…


 
古泉が若干誰てめえ状態。むしろ俺が誰てめえ状態。
 
長編or短編どちらが需要あるんでしょうかね(責任持て)
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