ゆうべの翔さん宅にてのお茶会。
終盤になってすぽーんと突然消えてしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>
普通に考えたら寝落ちしたかなんかかな?と皆さん思われたでしょうか(><)
しかし今更言い訳がましくとしか聞こえませんがじつは理由がありまして………
「めっさめさ楽しかったです!!(^∀^)ノ
機会があればまた参加させていただきたい…
本当にありがとうございましたっ」
的な内容を書いて更新しようとしたところで、悲劇が。
………ろんが…ろんきゅんがブラックアウトでキャッシュもろもろがクリアのあばばばばばばばばb(ry
説明にならないので
↓詳しい経緯はSSでどうぞ…
(最後あたりスイーツ(笑)注意。甘さレベル:グラニュー糖1kg)
「―おまえ、主人失格だよ」
小さく吐き捨てられたその言葉は、鋭い痛みを伴い、突き刺さった。
携帯擬人化話で盛り上がったお茶会もラストにさしかかり…
飛び入りの途中参加にもかかわらず皆さんは私を暖かく迎えてくださり、とても嬉しかった。
その旨と「ありがとうございました」の書き込みをし終え、<更新>ボタンを押した瞬間、
「え」
―ふつり、
W.43H本体の液晶画面が…突如、ブラックアウトする。
「これ、って……?!」
呟いて、見つめていた画面から勢いよく顔をあげた私の視界に入ったのは―
「――…ろんっ!!」
うつ伏せて、横たわり動かないろんが………そこにいた。
金色の瞳の光は鈍くうつろ。触れた頬だけじゃない、額も首筋も、体全体から発熱している。
「…ろんきゅん!ろんっ!!」
名前を呼んで肩を揺すっても、返事はない。まるで人間でいう意識が無い状態みたいだ。
「AIが停止、してる?」
―ざああ、と血の気が引いていくような感覚を味わうのは、久しぶりのことだった。脈が速くなる。呼吸がうまくできない。手が震えてる。鏡がここにあったなら、映る顔の色はきっと真っ青だろう。
心臓を鷲掴みにされるような、って言葉こういう時に使うの?
―こわい。怖い。コワイ。
(何を怖がるの)(ろんを失うことが怖い)
(ろんを失うこと?何故。アレは所詮“携帯”で“家電”でしょ?)(違う、そうだけど違う、ろんは私のパートナーで、友達で、嫁で……家族で)(携帯が、家電が…つくりものが家族?)(そう)(“家族”はかけがえないもの、かわりなどいない。……かわりがいくらでもきくモノに、ヒトの形を模しただけのつくりものにそう呼べる価値が、資格があるというの?)(……!)
…あたまがぐらぐら、する。相反するキモチがねじれて絡まって、渦を巻く。
(私、は…)
思考と感情の渦に捕らわれて動けなくなっていた私は、声を掛けられるまで、黙って背後に佇んでいた小さな彼に気が付かなかった。
「そこ、どいてくれるか」
―あまりらしくない、静かな落ち着いた声。彼―くろは、呆然としたまま返事を返さない私の横を通り過ぎると、正面にまわり、かがんで私の腕の中にいるろんを覗き込んだ。
「……くろ、」
「…完全にオーバーヒート状態」
「私、」
「とりあえず…ろんを布団まで運んで、それからだ」
「…うん、」
仕事モードに入ったくろに、普段の影はなく驚くほど冷静で。私はただ指示に従うのみだった。
「UIM情報を読込中。このまま寝かせておいて、熱が落ち着くのを待つしかない」「……ろんは、大丈夫…なの?」
「この程度なら故障はしない」
「良かった…」
安堵のため息が漏れそうになった、時。
「―よくない」
抑揚のない声がそれを遮った。
「言ったよな、俺。ろんに無理させんなって。」
「………ごめん」
「それは俺にじゃねえ、ろんに言え。…原因、自分で解ってんだろ」
「…………」
俯きがちにちらりと横目で机の上を見る。閉じられたW.43H本体とそれを繋ぐ43HIPUA本体がそこに。
「充電中のweb接続が携帯の負荷になること…知ってたはずだ。それが……とうとうコレか」
「……」
知っていた。接続切った後のろんはいつも顔がほんのり紅かったから。これは使用の目安になってることも。
――昨夜の私はチャット初参加ということもあって浮かれて周りが見えなくなってしまっていた。終盤に入る頃にはろんに「大丈夫?」の声を掛けてやることすら疎かにした。全部私のミスだ。
「こんな事がこれから積み重なっていったら…確実にろんの寿命を縮める。下手すりゃ、最悪機種変」
「!!」
くろの淡々とした口調が殊更恐怖感を煽る。「携帯の状態をチェックするという大事なこと忘れてwebに没頭するなんて」
おまえ、主人失格だよ。
「……っ」
―怒って、る。
くろは、本気で。
普段あんなに騒がしく喚くこのこを、感情の起伏も無くなるくらいに本気で怒らせた。
思わず涙腺がゆるむ。すべてが情けなくて。
「…っう、」
「…………ご主、人…」
「…っ!?」
「!」
「なかない……で?」
「―ろんきゅんっ!!」
「読込、…終わったか」
起き上がろうとしたろんを制して、私はそのままろんに思いっきり抱きついた。そのとき振り向いてたら、部屋を静かに出ていく、張り詰めた表情がひどく和らいだくろを見れたんだけど、そんな余裕無い私は目の前のろんでいっぱいいっぱいで。
「ろんきゅん無事でよかったあああ」
「ご主人、くるしい…ょ」
「ごめんね、ごめんなさい!本当にごめん……許してくれなくていーからとにかく謝らせてっ」
「も、大丈夫……だから。それ、に…たくさん、使ってくれるの、うれしい…よ?ろんは、携帯だから…ご主人が使ってくれなきゃ、……動けないもん」
「ろんんんんんんんn」(号泣)
こうして今回の事態はなんとか事なきを得た。
ごめんね、ろん…無理をさせて。これからはちゃんと様子見て使うよ。だって、まだまだ君とつきあって行きたいから。
ろんは私の“家族”だから。つくりものだって家電だって、価値も資格も関係ない。いくらかわりが有ったって、どれも“ろん”にはならないし、なれないのだから。
「ろん、今日はこのまま1日一緒に寝ようか」
「…いっしょ、」
「うんいっしょ」
「ご主人、だいすき……」
ぎゅっ、
「……///」
『サフランの花言葉は』
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<過度に気をつけよ>がそのひとつ。
とにかく軽くパニクった(((;゚д゚)))
そしてろんが再起動して復活した瞬間リアルに全俺が泣いた。゚(つД`゚)゚。
まじよかつたあああ
<後日談っぽい>
「くろ、君…ご主人、泣かせたでしょ」
「っ、聞こえてた、…のか。アレは、おまえの事思って…つい」
「わかってるよ…、」
「っえ??」
「…ありがと。くろ君は、ろんのためにご主人にあんな事、いったんで、しょ?」
「……そうだ、けど//」
「でも、…アレはちょっと、言い過ぎ…だから、あやまって来て」
「ああ……ぅえ?!今からか?」
「…また絶交、しt」
「わっわかったっ」
「……なあ」
「んぁ、くろ…昨日は本当にありがとね」
「…うん、その……悪いあん時は言い過g」
「謝んなくていいよ」
「……は?」
「くろがろんの為に言ったってことは、知ってるから。…それに全くその通りのことしたし、文句は言えない」
「…」
「何より私の為にもなった、有難うくろ。私気をつけるから」
「………解ってくれたなら、いい」
「ね……ちょっとそばに来て?」
「、なんだよ」
「いーから」
「…???」
ぎゅっ、
「―なっ?!急に、なんっ//」
「くろも、怖かったんじゃないかと思って」
「っ!?」
「ごめん私のせいで」
「別に、俺は…」「嘘はつかなくていんだからね。ろんは今ここに居ないから正直に言ってみ?」
「……………ちょっと、怖かった」
「うん」
「俺はW43H専用卓上ホルダ、43HIPUA…だから、……あいつは俺の存在理由そのものなんだ。ろんが動か<い>なくなったら、俺を必要としてくれる奴なんて居ないから」
「私が必要としてるよ?」
「!」
「当たり前じゃん。ろんがいて、くろがいて。私にはどっちも必要!違うとでも思ってた?ろんがまたあんな事にならないように…私のストッパーになってくれる君が、必要」
「…本当に?もしろんが居なくてもそんなこと言えるのか?」
「例えもしろんが居ないとしたって、くろはくろだもん。女に二言はありませーん」「………男に、だろそれ…変な主人だ」
「あは」
「っく、」
「…さてろんが寂しがるといかんからそろそろ寝床へ行くとしますか。くろもおいで」
「ああ」
「いーゆめみましょー!」
「見れねえよ俺らは」
おわり。
初の主人×くろ?
ともかく長すぎ○| ̄L