めらんこりぃ

愛しい 愛しい 私のご主人様
あなたはとても優しい人
あなたは私の仲間が死ぬ度にその綺麗な瞳からはあなたの美しさにひけをとらない程の綺麗な雫が零れおちる
そしてあなたの白く、けれど至るところに小さな傷がある綺麗な手で彼らを一つ一つ土へ還していく
あぁ 哀しまないで 私の愛しいご主人様
人間なんかにあなたの哀しみが理解出来るはずがない
あなたを満たす事が出来るのは私だけなのだから
だけど
いずれ私の躯は朽ちるでしょう
私の命はあなたの命と比べものにならない程短い
あぁ怨めしい この命
あなたを置いて朽ちるなんて
私が死んだらあなたは哀しんでくれる？
またあの綺麗な瞳から真珠のような雫を溢す？
そしてあの白い手で私を地面へ還す？
他のみんなと同じように？
私が死んだらあなたは私の替わりを必要とする？
あの細く、白い首に私以外の何かが巻き付く？
そんなの 許さない

私の命が朽ちようとした時
私はあなたの白い喉元を喰らいましょう
私の毒をあなたの体内へ注ぎ込みましょう
そして
二人で
永久の世界へ旅立ちましょう

さぁ 呪われた契りを
結 び ま し ょ う