女体化注意!!
恵「それでは今から緊急対策会議を開催します!」
亜「諜報部のミカさん、アヤカさん、成果は?」
ミカ「ばっちりです!!」
なお「・・・てゆうか何で二人は探偵みたいな格好してるの?」
アヤ「ミカちゃんは形から入るタイプだから・・・おかげで町中では変な目で見られるし、たまたま会った笹山くんたちにコスプレ扱いされてミカちゃんがキレちゃったし・・・散々だったわ・・」
ミカ「ちょっとアヤカ・・・じゃなくてワトソンくん!アタシの事はホームズ先生って呼んでって言ったでしょ!」
卯「いいから早く言いな!!」
ミカ「はーい!えーとガイシャの名前は・・・」
アヤ「先生!ガイシャじゃないです!!ターゲットです!それは被害者って意味ですよ!」
ミカ「えーターゲットの名前は伊賀崎孫兵、大川中学校三年。」
猪「次屋くんと一緒の学校・・・」
そう「猪々子先輩いたんだ!?」
しお「あまりにも生気がないから気づかなかった・・・」
アヤ「頭脳明晰、文武両道。才色兼備に眉目秀麗。天から二物も三物も貰っちゃったような人物です。」
ミカ「しかも体型も超モデル系!!ボンッキュッボンッな感じ!!」
猪「・・・私胸無いし・・そこまで頭もよくないし運動だって人並みだし・・・」
ユキ「お姉様!!そんな事ありませんってば!!」
亜「もっと自身を持って!!」
ミカ「しかもしかも!なんと世界的にも有名なあの伊賀崎グループのご令嬢ときました!!」
アヤ「家族みんな美形で特にお兄さんは伊賀崎さん以上の才能の持ち主で女の子から毎日のように求愛されているようです!もちろん伊賀崎さん自身も毎日10人以上の人から告白されているそうです。」
卯「求愛って・・・」
猪「・・・家そこまでお金持ちじゃないし・・・兄なんてナルシストで鬱陶しいだけのウザい奴だし・・・」
恵「伊賀崎さんの事はよく分かったわ・・・本題の噂の真相は?」
ミカ「あーそれは・・・」
アヤ「なんと言えばいいのか・・・」
ユキ「はっきりしなさいよ!」
アヤ「では・・このテープを聞いて下さい。」
カチャッ
『次屋・・・何飲んでるんだ?』
アヤ「これは今日の放課後、コンビニ前で録音した二人の会話です。」
『おーこれ?新商品の「もぎたてドロドロドリアン納豆ミックスジュース」・・・』
卯「何だそれ!?」
猪「次屋くん・・・あぁ今日も素敵な声(うっとり)」
卯「マジで!?」
『一口いる?』
『うん。』
猪「いやぁぁぁあ!!!」
しげ「これって間接キスでちゅよね?」
なお「うん・・・しかも当たり前のように自然だったわ・・」
『どうだ?』
『まずい』
『だろ?』
『・・・お腹すいて来た』
『お前さっきたらふく食っただろ・・・』
そう「それにしても色気がない会話ね・・・」
しお「確かに微妙な所ね・・・」
猪「そうよ!!こんなの全然恋人なんかじゃないわ!!!やっぱり噂はただの噂でしかないのよ!!!」
『お腹減って死にそう』
『じゃあ何か作ってやるから家くるか?』
『あぁ』
ユキ「これって・・・」
猪「・・・ふふ・・ふふふふふふ」
ユキ「お姉様が壊れた!?」
亜「もう止めて!これ以上は猪々子さんが!」
ミカ「でも〜」
アヤ「問題はここからなんです。」
『あ・・・藤内と左門だ』
『あいつらまだ手も繋げられねぇのかよ・・』
『藤内はヘタレだから』
『いやドヘタレだろ』
『確かに・・・付き合ったら大変そう』
『お前の場合は兄さんが大変な事になるだろ』
『兄さんは私が男子と仲良くするのが嫌らしいからな』
『いやぁ・・あん時(お泊まり会)は大変だったなぁ・・・』
ミカ「ターゲットのお兄さんは極度のシスコンらしくて・・・」
アヤ「伊賀崎さんが次屋先輩と付き合う事を許すとはとても思えないんです・・・」
亜「成る程・・・」
恵「分かったわ・・・結論から言って二人はただの友人よ!」
猪「恵々子さん!やっぱりそうよね!!」
恵「だけどこのままだと危ないわ・・・早急に手を打たないと!皆さん・・・」
皆『えぇ!!』
恵「これからの『ええ恋する会』の活動は『いいちゃんの恋を応援しつつ伊賀崎さんと次屋くんの仲を邪魔する』に決定しました!」
『わぁーー!』
猪「恵々子さん・・・皆さん・・・!」
恵「私たちは皆いいちゃんの味方よ!!」
ユキ「そうですよ!お姉様!!」
猪「皆・・・有り難う!」
恵「さぁ明日から早速活動開始よ!」
『おぉー!!』
はてさて猪々子ちゃんの恋は実るのか!!!
それはいい恋する会の活躍にかかっている!!!・・・かもしれない!!