ドロドロシリーズなので苦手な方はお戻りください!!
女体化注意!!
今回はいつにもまして狂ってます!!
私の好きな人には好きな人がいる・・・
それは私じゃない・・・
私の好きな人の好きな人はね、私の好きな人の親友が好きな人なの・・・
でもね、
私の好きな人はまだその事に気づいてない・・
ううん・・・気づいてない振りをしているの・・・
だけどそろそろ限界みたい・・・
溜め込みすぎてちょっとの刺激で、すぐに破裂しちゃいそう・・・
だからね・・・
そうなる前に私の好きな人の好きな人を私は消しちゃおうと思うの♪
そうすれば私の好きな人は私に振り向いてくれるかもしれないでしょ?
「かぁごめかごめ籠のなぁかのとぉりぃはいついつでぇあぁう♪」
小さい頃から大好きだった歌に合わせて、ぷちっぷちっと人形がバラバラになっていく・・・
私の部屋には憐れにもバラバラになった人形だった物たちが転がってる・・・
この人形はぜーんぶあの子なの!
人形のあの子をバラバラにしながら私は歌い続けるの・・・
だって本物のあの子をこんな風にバラバラにしちゃったらいろいろとまずいでしょ?
あっ、でも・・・
本物のあの子を階段から突き落としたら・・・
落ちた衝撃でバラバラになってくれるかも・・・
すっごく楽しそう!!
決めた・・・あの子にはバラバラになって消えて貰おう・・
「夜明けのばぁんにつるとかぁめがすぅべったぁ♪」
見つけた・・・
ほとんどの部活が終わった後の学校は静かで・・・ちょっと不気味
そんな学校であの子は一人で歩いていた・・
今から帰る所なのかな?
ここは2階・・・・下駄箱に行くには必ず階段を使わないといけない・・・
どうやら正解みたい・・・
クスクス
あと少し
ほら、階段が見えてきた
私は息をひそめてあの子に近づく・・・
あの子が階段に足をかけた・・・
クスクスクスクス
さ よ う な ら
とんっ
「え?」
小さく叫んで落ちていくあの子
「うしろのしょうめん・・・だぁれ?」
ドロドロシリーズなので苦手な方はお戻りください!!
包丁や血表現があります!!
二郭さんという人に呼び出された。
笹山くんが黒木くんの彼女さんだと教えてくれた。
「部活の後でいい」って言っていたけど何なんだろう?
部活が終わるのが遅かったからもう帰ってしまったかもしれないと思いながら調理室の扉を開けると二郭さんは窓の向こうを見ながら待っていてくれた。
「二郭さん・・・?」
控え目に話しかけると彼女は笑顔で返事をしてくれた。
良かった・・凄く優しそうな人で!
二郭さんはただ世間話をしているけど一体何の用なんだろう?
どうしよう・・もうご飯を作る時間なんだけど・・・
戸部先生が倒れてたらどうしよう!!
そんな事を考えていた
次の瞬間
「ねぇ・・・死んで?」
二郭さんの声が聞こえたと同時に光る何かが私めがけて振り降ろされた。
とっさに避けたけど頬にピリッとした痛みが残り、ポツリと赤い液体が床に落ちた。
光る何かは包丁だった。
「二・・・郭さん・・?」
「なんで?どうして皆本さんが一番なの?」
二郭さんの言ってる意味が分からない。
私が一番?
何の事?
「ねぇ、どうして私じゃ駄目なの?・・・庄ちゃん」
庄ちゃん?
庄ちゃんって一体・・・もしかして黒木くんの事?
「待って!二郭さん!!意味が分かんないよ!私と黒木くんは別に・・・」
「あなたさえいなければ・・・あなたがいなければ私は庄ちゃんの一番でいられたのに!!・・・なんで。あなたが・・・」
二郭さんはすごくつらそうな顔をして調理室から出ていってしまった。
私には頬の痛みとどうしようもない罪悪感が残った。
『あなたがいなければ』
二郭さんの言葉が頭から離れなかった。
ドロドロシリーズなので苦手な方はお戻りください!!
包丁とか出てきます!!
私と庄ちゃんは小さい時からずっと一緒だった。
庄ちゃんは格好いいし頭もよくて運動もできて、皆の中心で・・・
私はずっと庄ちゃんが大好きだった。
庄ちゃんの一番になるために一生懸命努力した。
庄ちゃんが料理上手な子が好きって言ったから寝る間も惜しんで練習した。(高校でも庄ちゃんのために調理部に入った。)
庄ちゃんがおとなしい子が好きっていったから外で遊ばなくなった。
私はとにかく『庄ちゃんの好きな女の子』になりたかった。
だから庄ちゃんから好きって言われた時は本当に嬉しかった。
死んでもいいって心の底から思った。
これで庄ちゃんの一番になれた。
なのに・・・
あの子は私が何年も何年もかけてやっと手にいれた庄ちゃんの一番を一瞬で私から奪った。
信じられなかった。
認めたくなかった。
けど庄ちゃんは私の全てだったから・・
最初は我慢した。
でも次第に自分が自分じゃなくなるような気がしてきた。
自分の中の黒い物が滲み出るような気がした。
でね、ある日気がついたの!
あの子がいなくなればまた庄ちゃんが一番を私にしてくれるって!!
なんで今まで気がつかなかったんだろう?
馬鹿ね私!!
今日、あの子を調理室に呼び出した。
優しい彼女は絶対来てくれる。
大丈夫、ちゃんと研いできたから・・・切れ味は抜群よ!
一瞬で終わらせてあげるから。
「二郭さん・・?」
ほら来た。
「ごめんなさい、突然呼び出して。」
私は笑顔を顔に張り付けた。
私の目的は話すことじゃないから適当な世間話をする。
あの子は時間を随分と気にしてる。
大好きな先生のためにご飯を作らなきゃいけないものね。
優しい彼女はそれが言い出せない。
けど、ごめんなさい。あなたはどっちにしろ帰れない。
だって私が帰えさないから。
大好きな先生の所へも、庄ちゃんの所へも・・・
そろそろ頃合いかしら?
私は彼女に向かってこう言った。
「ねぇ・・・死んで?」
今の私はきっと心の底から笑ってる。
ドロドロシリーズなので苦手な方はお戻りください!!
恵まれた家庭環境におとなしくて慎ましやかな彼女。
自慢じゃないけど勉強だって運動だって人並み以上に出来るし、教師からの信頼も厚い。
そんな僕は周りからするといかにも幸せな勝ち組らしい。
だけどね、計算通りの人生なんてつまらないだろ?
今まで僕の思い通りにならなかった事は一度もなかった。
(まぁ僕は自分の思い通りにならない物は大ッ嫌いなんだけどね!)
だけど彼女・・・
隣のクラスに転校してきた彼女は違う。
たまたま同じ委員会になった彼女は明るくて、誰にでも親切で・・・
はっきり言うと『欲しい』
そう思ったんだ。
伊助に言ったら酷く傷ついた様子で「庄ちゃんがそうしたいなら・・・」って言ってくれた。
やっぱり!伊助なら分かってくれると思ってたよ!
だけどなかなか上手くいかないんだよね・・
今までだったらすごくイライラするはずなのに、今回は何故かしないんだよね。
むしろ楽しいと感じてる。
『理想的な最後』までの過程を考えるだけでワクワクするんだ!
あぁ楽しみだなぁ!
けどまずは邪魔な物を駆除しないとね!
だから僕は今日も計算しつくされた今日を生きるんだ。
「僕はただ『楽しい』が欲しいだけなんだ」
ドロドロシリーズなので苦手な方はお戻りください!!
今まで人生が楽しいとか思った事なんて一回もない。
学校では周りは馬鹿ばっかだし(あっ三ちゃんは別だよ!)家は家で面倒だし・・・
毎日が面倒でかったるくて仕方なかった。
だけどあの日はちがった。
「初めまして。神奈川県から転校してきました。皆本です。」
転校生として紹介された彼女。
肩あたりで綺麗に揃えられた髪にすこしはにかんだ笑顔・・
一目見て目が離せなくなった。
何だこれ・・・
こんな事今まで一度だってなかったのに・・・
どうしてこんなにも彼女が気になるんだろう・・・
三ちゃんから「それは恋だね!」と言われた時は死ぬほど驚いた。
だって俺が恋だぜ?
ありえないだろ、普通・・・
いやまぁ一時期彼女はいたし、一応彼女の事は好きだったと思う・・
結局向こうに好きな人ができて別れたけど・・・
まぁとにかく最初は俺は否定したさ!
これは恋なんかじゃないって
けどそれからもっとあの子の事が気になりはじめて、あの子の事がもっと知りたくなって・・・
家事(特に料理)が得意って事や、剣道が大会で優勝するくらい強いって事や、・・・戸部先生ん家に住んでる事とか
さりげなく情報収集したわけ・・・
三ちゃんに「ストーカーみたい(笑)」って言われたけど断じて違うからな!!
そんでまぁこの前、調理実習の時になんとなく・・そうなんとなくだからな!!
「料理上手いな」って言ってみたんだ・・
そしたらあのはにかんだ笑顔で「ありがとう」なんて言ってきた。
そんとき俺は確信した。
「あぁ俺、皆本が好きだ」ってね。