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当たるも八卦、当たらぬも八卦

5000hitフリリクより 笑火様リクエストの『全学年に苛め倒される三郎次』でございます!
大変遅くなり申し訳ございませんでした!
正直、リク内容にあまり沿ってないかもしれませんので・・・・苦情等がございましたらいくらでも受け付けます!!






いつも通りに朝がきて
いつも通りに授業があって
いつも通りに一日が終わる
そんないつも通りの日常に今日は少しだけ想定外の事が起こり
俺、池田三郎次にこんな不幸が降りかかるとは・・・一体誰が予想できただろうか?

始まりは昨日の夕方・・・
「池田先輩!」
そう俺を呼び止めたのは一年ろ組の伏木蔵だった
「何の用だ伏木蔵?」
「実は僕、占いにハマってまして・・・明日の先輩の事を占ってみたんです」
「俺の知らない所で勝手に何してんだお前!?」
「で、そしたらとんでもない結果になっちゃったんですよ!!」
「とんでもない事?」
「はい!いいですか『明日は一日ついてないことだらけ!寝坊したり誰かの喧嘩に巻き込まれたり、先輩から怒られちゃうかも!足元に注意しながら過ごしてね!あと危険な動物にばったり遭遇、うっかり致命傷を負っちゃうかもね!』です!」
「最後のやつ何かおかしいだろ!?うっかりって何だよ!?馬鹿馬鹿しい・・・」
俺はこの時全く信じていなかった
この時の俺を殴ってやりたいぜ・・・

そして次の日
「寝坊したぁぁぁ!!何で左近も久作も委員会の当番なんだよ畜生!!」
まさか本当に寝坊するとは・・・
そして全力疾走する俺
次の瞬間、踏みしめた地面の感触がなくなった
「どわぁ!?・・・痛ぇ〜落とし穴!?」
「おやまぁ・・・大丈夫かい?ちゃんと印はつけたんだけどねぇ?」
そう言って覗き込んできたのは綾部先輩だった
「だからって無闇やたらに穴を掘らないで下さい!!」
穴から這い上がった俺が先輩に文句を言いながら歩き始めた時
「おや、そこには確か・・・」
「は?」
振り向くと同時に足元からカチッという音が・・・
「え・・・?ぎゃあぁああ!!!」
吹っ飛ばされる俺
遠くで綾部先輩の「カラクリコンビのカラクリが・・・」という声が・・・
早く言って下さいよ!!!

吹っ飛ばされた俺が着地?したのはよく上級生が鍛錬に使っている森だった
嫌な予感がするので一刻も早くここから出ようとした直後
「文次郎!覚悟!!!さぁ消し炭になるがいい!!」
「黙れ仙蔵!!そう簡単にやられてたまるか!!」
焙烙火矢を投げ飛ばす立花先輩とそれを避ける潮江先輩が・・・
「くっ・・・なかなかやるな!」
「ふん!これしき避けられないとでも思ったか!?」
「だが・・・これならどうだ!?」
そう言って立花先輩が一体何処から出したのかと思うくらい大量の火矢を一度に投げて飛ばして・・・
「はっはっは!これなら避けられまい!!」
「ひっ卑怯だぞ仙・・・」
潮江先輩が叫び終わる前に火矢が破裂し一気に爆風がこちらまで押し寄せてきて・・・こちらまで?
「ぎゃぁぁああ!!」
爆風によってまたまた吹っ飛ばされる俺
もう嫌だ!誰か助けて!!あぁ・・・俺の体が落ちていく・・・さよなら父さん、母さん、皆・・・
そんな中、諦めかけた俺の目にある人物が入った
ありがとう神様!俺を見捨てないでくれて!!!
その人物とは・・・
「久々知先輩!助けてくださぁぁい!!!」
そう俺の委員会の先輩である久々知先輩だった
久々知先輩は何だかんだいって優秀だからきっと俺を助けてくれるはず!
「三郎次!?何で空から!?ちょっ・・・ちょっと待て!!」
「無理です!!!」
ゴチンッ!!
もろクリティカルヒットで激突する俺と先輩
でも先輩がクッションになってくれたお陰で助かった!
ありがとう先輩!
お礼を言おうと先輩を見ると
俺と先輩との間に何やら潰れた白い物体が・・・
「三郎次・・・」
もしかしてこれは・・・
「いっいやあのですね!これは不可抗力でありまして・・・」
もしかしなくてもコレは・・・
「俺の豆腐を良くも・・・三郎次ぃぃい!!!」
「すいませんでしたぁぁぁあ!!!」
恐い!久々知先輩恐すぎる!!豆腐潰したくらいで修羅のような顔で追いかけてくるなんて・・・!

数十分後
やっとの事で阿修羅・・・もとい久々知先輩から逃げ切った俺は伏木蔵の占いを信じざるをえなかった・・・
「マジかよ・・・伏木蔵の占いって凄ぇ・・・!はっ!?そういえばまだ何かあったような・・・確か『危険な動物にばったり遭遇、うっかり致命傷を負っちゃうかも!』だったな・・・危険な動物といえば・・・伊賀崎先輩だ!!って確か今三年い組は校外実習中だったはず!・・・ということは・・・占いが外れた?」
はっはっは!伏木蔵敗れたり!!!
伊賀崎先輩がいない今毒虫もいないはず!
つまり俺が毒虫に襲われる心配は無いって事だ!
「何かマジで信じてた俺って馬鹿じゃん!だいたい占いなんてただのお遊びみたいなもんだし・・・」
ガサガサガサ
ん・・・?今なんか草むらが動いたような・・・
「う〜藤内のヘタレ野郎!後で覚えてろよ!!って池田じやん!!」
草むらから突如現れた見覚えがありすぎる紫頭・・・
「さっ・・・さささ三反田先輩ぃぃい!?」
「ちょうど良かった!今すっごーい機嫌最悪超ムカついてるんだぁ・・・だからちょっと付き合えよ☆」
危険な動物って・・・
「大丈夫☆死なない程度にするから!」
致命傷って・・・
「こういう事だったのかぁぁぁあ!?」

数日後、保健室で目覚めた俺は伏木蔵の凄さを改めて実感したのであった・・・
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