何回か書いた存在を語ろうか
最近、君の姿が視えるんだ
一体、何を護りたいんだい?
彼の名前は、琴辺蒼夜 (ことべ そうや)
17歳位の男性だ
黒い髪に青色混じりの黒目
学ランの様な服装に腰に銀色の細いチェーンがついている
何となく漣のイメージが近い
まぁ、彼の方が先に生まれているのだが……
理由は音楽好きで踊り好きなのと白いヘッドフォンのせいか、もしくは歯に衣着せない性格のせいかも知れない
昔々、あるなりきりサークルに誘われた時に、彼は生まれた
初めて知らない人達と交流をした存在で、私の内包世界で初めて外界と触れ合った存在とも言える
氷を操る能力を生まれ持つ楔餌の守人
『護りたい』想いが強い存在で、今も変わらず失われた世界も感情も持ち続けている
眠りについたキャラ達や砕けた世界の残骸を今は護っている
暗い想いの中に、バラバラな欠片をたった一人で砕けずに生きている
彼が多分一番大切にしているのは、幻影の様な結晶体
それは、他の人が作り上げたキャラクターで、初めて蒼夜が出逢った存在
でももういない
バラバラに壊れた
いや
「俺が、壊した」
もう無理だったから
一度失って、それでもまた逢いたくて
そうして出逢ったのは別人の同じ人
耐えきれなくて放した言葉が『彼』をバラバラに壊して消した
泣いて泣いて慟哭して
今でも、感情が私の肉体から涙を流す時がある
真っ暗な世界に墜ちて、堕ちて、落ちても
蒼夜の想いが『彼』の幻影を結晶にした
それは紛れもない嘘で、有りもしない幻で、どうしようもないニセモノだ
それでも輝くソレを棄てられない
大好きだった、その世界
彼は守人になった
墓場の様なその闇の
揺り籠の様なその欠片の
「護りたいんだ」
刃を握って闘う戦士
まぁ、彼は一人だが内側には仲間が居ることは居るし、多分私のキャラクターの中でも早期かつ最初の存在だろうから強い存在なのだろう
颯刃の助けになった時もあるし
多分死ぬまで居るのかも知れないなぁ
単純に冬だから、居るのか?
いや
マホロビが同じように終わるからか?
ある意味もう終わったからか……
手を伸ばすと砕けて壊れて終わるんだ
大好きで大切な存在ほど
簡単に消えていく
全部嘘で出鱈目で有りもしない幻影だったとしても
その全てを愛してる
だから、今でも彼は護る