絵でも文でも詩にでも、お題にさえそっていれば、ご自由にどうぞ
「嘘だって言ってください」
(地面に染み込む血は偽物。目の前で冷たく横たわる貴方も偽物だって。これは、嘘なんだって言ってください)
「私のために謝るな。自分のために謝れ」
(そういった先輩の目はキラキラ輝いてて、俺は、何だか自分がちっぽけな存在に思えてきた)
「もう戻らないんだろうな」
(あぁ神様、貴方はなんて残酷な人なんでしょう。試練なんて、私達には必要なかったのに)
「ほんっと吐きそう」
(いつか、口のはしから砂糖でも零れるんじゃないだろうか。それくらい、コイツから発せられる甘い口説き文句は不愉快だった)
「いんや、俺、最後まで残りますよ」
(だって、アンタ気づいてないのかよ。拳銃を持ったその手。震えてんぞ)
「…ありがとうございます」
(純粋な子。少し優しくしただけで、簡単にお礼が言えるなんて、どれだけ恵まれた生活環境の中を過ごしてきたのかしら)
「私って超カワイソウ!ってアピールしたいわけじゃないのに」
(悲劇のヒロイン気取りは止めて、なんて。私の気持ちを、そんなひどい言葉で否定しないでよ)
「戻らなかったら…どうしよう」
(もしも…そんな最悪な結末が脳裏を過る。嫌、考えたくないのに。こんなネガティブな事)
「…だったら、俺、吊りますから」
(貴方の大嫌いなお母さん。自殺に見せかければ、貴方はきっと救われますよ)
「落ち込んでるっていうより自己嫌悪」
(どうして自分はこんなに役立たずなんだろう。どうして自分はこんなに傷付きやすいんだろう)
「…これじゃ、私のために一応謝っときましたからっていう感じに聞こえ…る…」
(そんなことしてほしくなかった。私のミスで、貴方が責任を取るなんて辛くて仕方無いよ)
「そうにしか聞こえませんね」
(どうして、どうして、どうして?あたしは狂ってなんかない。ちゃんとキミのコトを愛してるよ)
「馬鹿だなぁ、ほんっとバカ」
(瞳から涙が零れる。あはは、そうだよ隊長。私、バカなんだよ。バカだから、隊長の命令に背いちゃうんだ)
「悪く言えば反省の色、全くなし」
(居残り決定。突き付けられたボールペン。先生、ソイツを折っても良いですか?)
「なにに対して気分を害したのか、わからないのならあやまっても意味がないですよ」
(確かにその通りだ。気分を害した理由が分からなければ、私はずっと成長しない)
「…まあ、きにしないことですね」
(だけど、そうはいっても気になるんです。教えてください後輩様。その完璧なプロポーションどうやって手に入れた?)
「また、同じことを繰り返してしまいます」
(どこで選択肢間違ったのかしら。あれ、あそこのフラグって回収したっけ?)
「え、ちょ、な、なんですかそれ」
(貴方のこれまでの成長の記録を綴った日記よ♪)
「こっちがききたいですよ」
(だけど、鳴り響くのは隣に居る五月蝿い女の悲鳴だけ)
「まぁ、…わかるわけないか」
(刹那、その人は悲しい顔をした)
「…人の気持ち、」
(どれほどの計算を持ち得ていても、絶対に上手くは利用できないもの)
「ほんとうに同意している?なにもかもわかったふりをしているだけだったんじゃないかい?人の気持ち、ほんとうに理解してた?」
(してたよ。すぐにそうやって言い返してやりたかったけど、出来なかった。不安な気持ちが、頭を過った)
「大好きな人に嫌われるって、こんなに苦しくて辛いことだったんですね」
(僕は自惚れていた。あの子は絶対に俺から離れないんだと、思い込んでた)
「おつかれさまでした」
(嗚呼、笑顔が物凄く憎たらしい。いつか吠え面をかかせてやりたくなるよ)
お疲れさまでした!
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END