インプラント埋入は外科手術なので、術後は痛みが落ち着くまでは、安静に過ごすのが無難です。
日常生活でも歯に負担がかからないようにして、身体に負荷をかけるくらいの運動はしばらく行わないようにしましょう。
血行が良くなることで、出血がおさまらなくなることもあります。
運動を毎日のように行っている方は、いつから再開して良いか、歯科医と話し合うと安心できます。
人工歯根をあごの骨に埋め込むのがインプラント埋入手術ですから、手術後しばらくの間、患者さんは人工物を入れられた違和感を感じています。
腫れが引いた頃には慣れてきますので、変な感じがしても、触ったり刺激するのは止めるように歯みがきも気をつけてください。
ただし、術後十日以上経ってもしっくりこないと感じる場合や、痛みや腫れなどが続く、もしくはひどくなる場合は、原因を探り、対応していかなくてはなりません。
こうなれば我慢は必要ありません。
すぐに診療を受けましょう。
今のところ、インプラントの歯根部はチタン製が主流です。
骨との親和性が高く材質やコーティングの進歩によって、アレルギーもほとんど起こらなくなっています。
治療を始めるにあたっては頭部CT、あご周辺のレントゲン、口腔内検査といった検査を綿密に行い、その上で治療方針を決めて本格的な治療がスタートするので患者の意見や疑問も十分聞き入れて治療を行えます。
一通りの治療が終わったあとは、メンテナンスを患者と歯科医が連携して進めていくことで、安全性が高まり、長く快適に使えるようになります。
様々なインプラント治療の問題点を聞いたことがあると思います。
その一つとして、インプラントを埋めると、頭部のMRI検査をしたとき金属部分が反応してしまうといった口コミがあったかもしれません。
でも、気にしなくて良いです。
確かに、MRI検査では磁気を使うので身体に埋め込んだ金属が反応すると、必要な画像が得られません。
インプラントに使われるのはほとんどがチタンなので磁気に反応して画像が得られないという問題がなく、検査で問題になることはまずありません。
近年、インプラントの治療件数が増えてきました。
これは歯がまるごと抜けてしまった後で、歯根からあごの骨に埋め込んだ人工歯づくりを指します。
歯の欠損には、昔からブリッジや入れ歯が使われてきましたが、インプラントは人工歯根とあごの骨がしっかり結びつくので強度や使用感が天然歯に近く、手入れ次第で、長期間問題なく使うことも可能です。
なお、インプラント治療は全て自費となり、治療費がかかってしまうことも知っておきましょう。