2011-4-13 23:55
へんてこ楽器
↑ひろりフォン(架空の金管楽器)
主な仕様
キィ E♭ / D♭/ (F)
仕上げ…
・イエローブラス一枚取りベル
・クリアラッカー仕上げ
Option…
・スターリングシルバーベル
・F管(主管)
特徴と解説…
開発した本人でさえよく分からない楽器である。
楽器の構造はフロントベルで、3ピストン+1ロータリーである。このロータリーバルブを使用すると、E♭管からD♭管に切り替えることができる。これによって、更に低い音を出すことが可能である。マウスピースはアルト・トロンボーンのものを使用する。
主管ウォーターキィのみに、ピアノ線式を採用しているのも特徴的である。
オプションにF替管(主管)がある。
E♭管のトランペットだと考えてもよいが、重量は少々重めで、楽器の全長が結構長く、管も太いので音色はトロンボーン系である。
演奏をする際、楽譜はト音記号が指定である。
表記は(H.ph , in E♭)
もし舞台で演奏されるとしたら、観客から見てホルンの右隣で演奏される。
一般的に、オーケストラはもちろん、吹奏楽でも使われることはない。
特殊な金管楽器の揃うブリティッシュ・ブラスバンドに於いても使用されることは「絶対にない」だろう。
ただ「希少」という価値のある楽器である。ただし、意外と音域が広いのでキモい。
図で見るとわかりにくく、ロータリーが第3番管から派生しているかのように見えるが、ロータリーはあくまで主管から派生している。
第3番管は図には書いていない上部にコンパクトに収まっている。
かなり個性的な楽器であることから、ソロ楽器としての人気は高いようだ。前述のとおり、少々重めの楽器であるため、疲れない程度に休み休み演奏することをお薦めする。