話題:不安や心配な事

同年代の子たちも結婚したり子どもを生んだり、ステージを積み上げ、環境を変化させているなか、あたしは、悩みの渦のなかに立ち尽くしている。彼に触れられて、誘われて、セックスする流れなのに気乗りしないのは、次の日の朝が仕事で早いからだけじゃなくて、頭の片隅にいつも掠めてしまうからだ、風俗のことが。あたしじゃなくても、あなたの身体は反応して、欲したのでしょうと心のなかで毒づいていたら、彼の高まる熱とは裏腹に、なにも反応しないあたしの身体に虚しくなったのか、寝ようかと行為がおわったのが一昨日。それでも、性懲りもなく、次の日も朝早いのに眠る支度を始めた頃に触れてきて、ちょっとだけだからと言いながら彼は果てた。溜まっているだろうから、どこかのタイミングではしなくちゃいけないと思っていたのもまた、あたしがいない間に風俗に行かれるのが嫌だったから。なにをするのも風俗に行かれるのが嫌だからという基準になってしまっている現状がかなしかった。
明日の仕事おわりから実家に帰るのも、そんな彼への反抗心。結局のところ、彼は週1くらいでなにかと理由をつけては実家に帰っていて、馴染みのある土地で遊び方も知っているから休日を充実させている。それにひきかえ、あたしは食材や生活雑貨の買い出し以外にでかけることもなく引きこもっている。それで、実家に帰る回数を減らしたなら、あたしは家政婦のように彼に尽くし、風俗に行かせないようにと性処理に励むしかなくなるのがこわかった。実家に帰るのも月2回帰るだけでも往復で4000円くらいかかってしまう。彼は、2000円もかからないのに、あたしが実家に帰ってる間のごはん代がとかストレスが溜まったから過食したとか遊びに使っただの言ってくるので、あたしは引きこもって家政婦や性処理器になるしかないのかと思ったら、やっぱり、かなしくて虚しかった。こんなにも我慢してつらくならないといけないのなら、こんな生活はいらない。喧嘩にならないよう、細心の注意を払って、彼に月2回ほどは実家に帰りたい有無を尋ねたら、こっちにいてもひまだろうしいいよと承諾してくれた。
それでも不安は尽きなくて、一緒にいない時間はなにをしてるのかともやもやして、彼を漂白剤につけたとしても落ちない穢れた身体に抱かれることに涙した。