NL百合っぷるでお風呂ネタです(ぇ)
そんなネタでもプラトニックなお話になったのはやはりこの二人のなせる業(笑)
二人ともお互い肌を見せたくない理由があるので…こんなネタに。
途中若干シリアス入りますが、基本的にほのぼの甘甘な感じに…
相変わらずな妄想クオリティで済みません、子豚さん!
OKと言う方は追記からどうぞ!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
NL百合っぷるでお風呂ネタです(ぇ)
そんなネタでもプラトニックなお話になったのはやはりこの二人のなせる業(笑)
二人ともお互い肌を見せたくない理由があるので…こんなネタに。
途中若干シリアス入りますが、基本的にほのぼの甘甘な感じに…
相変わらずな妄想クオリティで済みません、子豚さん!
OKと言う方は追記からどうぞ!
雨がよく降る季節。
例に漏れず、今日も外では大雨が降り注いでいた。
しかし、朝は綺麗な青空が広がっていた。
それなのに、唐突に降り出した雨。
それに濡れた少女たちが部屋に逃げ込むように飛び込んできた。
「すっかり降られてしまいましたね……」
「えぇ、びっくりしました……」
フィアはふうっと息を吐く。
彼に手を引かれて部屋に飛び込んできたリオンも溜息を吐く。
二人ともすっかり濡れ鼠だ。
ふたりは部屋に飛び込んで、互いにそう呟く。
そして、顔を見合わせて笑った。
フィアは上着を脱ぎつつ、リオンに言った。
「リオン様、先にお風呂どうぞ。風邪をひいてしまいますよ」
「え?い、いえ、此処はフィアさんのお部屋なのですから、フィアさんが先に……」
互いに譲りあってしまって、話が終わらない。
フィアは暫し悩んだあと、小さく息を吐いた。
このままでいれば、おそらくリオンは自分の意見を曲げないだろう。
彼女が優しくて思いやりのある子だということは、誰よりフィアがよく知っている。
フィアは少し深呼吸をすると、いった。
「じゃあ、こうしましょう」
「?なんですか?」
「い、一緒に……入りませんか」
"狭いですが"とフィアは付け足す。
リオンはフィアの言葉に大きく目を見開いた。
刹那、彼女の顔がかぁぁっと顔が赤くなる。
それを見て、フィアは慌てた顔をした。
やはり流石にこの提案はまずかったか、と慌ててつついう。
「あ、あの、いいんです、リオン様が嫌なら、その……っ」
「あ、いえ、その……嫌、と言うわけでは……っ」
リオンもしどろもどろである。
ただ、今の彼女の発言に今度はフィアが目を見開いた。
「……え」
「か、構いません、よ?フィアさんさえ、よろしければ……」
そのほうが良い、とリオンも思っていた。
フィアが自分の意見を曲げないであろうことはわかりきっていた。
フィアが女性至上主義であることはリオンもよく知っている。
その場合、一緒に入ると言う決断が一番手っ取り早い気がした。
普段のフィアの振る舞いを見ていると時々忘れかけるのだが、
フィアはれっきとした、女性。
共に風呂に入ることに何ら問題がないといえば、ない。
……否。
一点だけ、気になるところはあるが……この際、背に腹は変えられない。
大切な人に風邪をひかせてしまうくらいならば、とリオンは覚悟を決めていた。
フィアは暫し躊躇ったあと、ちらりとリオンを見る。
"本当に、よろしいのですか"と訊ねるフィアにリオンは小さく頷き返した。
***
そして、数分後。
フィアはバスルームの浴槽に湯をはった。
そして互いに少々躊躇いつつ、体にタオルを巻いて浴室に入った。
決して広くはないが、フィアが言う程狭くもない。
まぁ、ぎりぎり二人で使えないこともない程度の浴槽と、シャワースペース。
お城の部屋には全てこのバスルームがついていると言うのだから、ある意味驚きである。
「じゃあ、俺が先に体洗いますね」
「あ、わ、わかりました」
リオンは先に軽く体を流してから、浴槽に体を沈めた。
フィアは少し迷ってから、タオルを外す。
そうして彼……否、"彼女"の体を見るとやはり彼女が女性であることがわかる。
普段はサラシで押さえているという胸も晒されていて、何だか少々悲しくもなるが……
それ以上にリオンの目を奪ったのは、フィアの肩にくっきりと残る傷跡だった。
銃弾のあと、だろうか。
刀傷ではなさそうだし、完全にふさがった古傷ではあるが……痛々しい。
「……職業柄、仕方がないのですよ」
不意に聞こえた声にリオンははっとした。
フィアの方を見れば、湯気越しにフィアが苦笑しているのが見えた。
いつの間にやら、彼女の肩に残る傷をじっと見つめていたらしい。
フィアは軽く、肩の傷に触れる。
そして、苦笑気味にいった。
「肩はどうにもよく狙われる場所で……
初めての任務の時に撃たれたのも、フォルの部下に撃たれたのも肩でした」
「そう、だったのですか……」
「もっとも、ほかにもあちこち傷があるのですけれどね」
確かに、フィアの白い肌にはところどころ傷跡のようなものが見えた。
脇腹や胸元。
腕への傷は比較的多い。
足はブーツを履いているためか、あまり傷はなかったけれど。
おそらく、殆どは医療部隊の人間に塞いでもらい完治しているのだろうが……
痕が残っている肩の傷はよほど深かったのだろう。
「……あまり、見てて気持ちが良いものでは、ありませんよね」
済みません、とフィアはリオンに謝った。
その謝罪に、リオンは目を見開く。
何故謝るのですか、と言う顔をするリオンを見てフィアは苦笑した。
「……正直、リオン様には見られたくなかったのかもしれません。
仮にも女である俺……否、私の体に傷が残っているというのは」
珍しく"私"と言う一人称を使ったフィア。
それだけリオンに心を許している。
だからこそ、肌を晒すのに躊躇いを覚えたのだ、とフィアは言う。
仮にも自分は女。
女の身でありながら騎士として戦い、その末に傷を負い、
その傷が残っているというのはある意味コンプレックスなのだ、と。
リオンはそんな彼女の発言を静かに聞いていたが……
「……それを、言うなら……」
震える声でリオンは言う。
フィアは不思議そうに彼女を見た。
「……私も、そうですから」
思わぬ言葉にフィアは言葉を失う。
リオンの言葉の意味は、何となく理解できていた。
けれども、なんと言葉をかけて良いのかわからずに、とりあえず黙り込む。
体を洗い終えたフィアは小さな声で"交代、しましょうか"といった。
リオンはこくり、と頷いて浴槽から出て、タオルを外す。
その背を見て、フィアははっと息を飲んだ。
彼女の小さな背中にも"痕"が残っていた。
「……幼い頃に、負ったものですけれど」
最小限の言葉でその原因をリオンは語った。
"訓練"にかこつけて刻まれたそれ。
女性の肌に残る傷。
それは、本人にとっても大きなコンプレックスで。
少し、怖かった。
それを晒すことが。
愛しい人にそれを見せることが。
「醜い、ですよね」
そう言って泣き出しそうな顔でリオンは笑う。
フィアは暫し黙ったままに彼女を見つめていたが……
「……リオン様」
フィアは静かに彼女の名を呼んだ。
リオンは顔をあげ、おずおずとフィアを見る。
フィアは静かに微笑んでいた。
「……醜くなど、ないですよ。
それは、リオン様が色々なことに耐えて、頑張ってきた証でしょう?」
そう言いながら、躊躇いがちに手を伸ばして、彼女の頬に触れた。
リオンの頬をシャワーの湯ではない雫が伝い落ちた。
嬉しかった。
否定されなかった。
拒絶、されなかった。
愛しい彼女は、自分の過去も、傷も含め、愛してくれているのだ、と……
強く強くそう感じ、愛しさが募る。
溢れる涙を拭って、リオンは微笑んだ。
「……それを言うならば、フィアさんも、そうでしょう?」
その言葉にフィアは驚いた顔をする。
リオンは言葉を続けた。
騎士の仕事は危険と隣り合わせ。
聞けば、肩の傷も任務中に女性を守って負ったものだというではないか。
その傷を恥じる必要が何処に?
「リオン様……」
「私は、そんな風に優しくて強いフィアさんが、大好きですよ」
リオンにそう言われてフィアの頬は赤く染まる。
けれども、直ぐにその表情は嬉しそうに綻んだ。
「ありがとうございます、リオン様」
「私の方こそ、ありがとうございます、フィアさん」
お互いに、微笑みあう。
二人の少女の頬が赤いのは風呂の熱の所為か、それとも……――?
―― 傷跡さえも愛し ――
(その傷も貴女の一部だから)
(貴女の全てが愛しくて大切なのです)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |